2024/10/22
コラム
もうカワハギ竿に迷わない 宙底自在に竹岡沖を攻略 ステファーノリミテッド M175の超汎用性
シマノ最新タックルを手に名手が実釣する「タックル最船端」。今回はスナイパーの名手2人がシマノカワハギロッドの最高峰・ステファーノリミテッド M175で竹岡沖を攻略する。
INDEX
手感度も、目感度もいい。たとえば震えるような動きだったり、モタレだったり……。穂持ちから元がしっかりしている竿で、これだけ繊細なアタリを出せているのはすごいと思います」
竹岡沖の水深15メートル。最初に宙で2枚を掛けた後、反応が消えたと見るやキャストしてカワハギの居場所を探り、わずかなシグナルを察知してオモリを止めてアタリを出させて掛けていく佐々木健仁。
「究極の汎用性」を追求したステファーノリミテッド M175のポテンシャルは、このシーンだけでも十分に知ることができる。
「手感と目感の比率をイメージすると、宙は手感8、ボトム狙いは目感8になります。ですから今までの釣行では手感に優れた竿と、目感に優れた竿が必要でした。それを1本でできてしまうのがステファーノリミテッド M175です」
たとえば手感に優れる硬めの竿で底にオモリを着けてゼロテンションで狙うと微弱な魚信を視認できず、ゼロテン対応調子がほしくなる。
逆に、ゼロテン対応調子で喰いの早いカワハギや宙を攻めると、もっと早く手感が伝わる硬い竿がほしくなる。
手感と目感。この相反する要素を損なうことなく高次元で兼ね備えるのが、ステファーノリミテッド M175というわけだ。
「穂先がこれだけ軟らかくてもキレがある、しかも軽い。これこそカーボンの特性なんです。伝達力に優れていて、曲げても戻ってくる。このキレがあるから目感度に優れる軟らかい穂先でも宙や攻めの釣りができる」
ステファーノシリーズとともにスナイパー釣法に磨きをかけてきた鈴木孝は、これこそシマノが蓄積してきたカーボン素材の生かし方だと言う。
では、一見するとしなやかな印象を抱かせることもあるステファーノリミテッド M175の穂持ちから元の実釣における「硬さ」はどうなのだろう?
「リミテッドならではの高弾性カーボンでつくられている穂持ちから元は細身で非常にキレがいい。端的に言えば『硬い』と思います。しかし、それは竿を動かす、操作性に優れる硬さであり、アタリを弾かないギリギリの強さに設定されています」
それゆえ、宙はもちろん、キャストして竿を立てて目感でアタリを察知して掛けに行っても遅れることがなく、確実にフッキングでき、しかも弾かない。
「個性的な竿は100点が取れるけどシチュエーションが限られます。ですが、ステファーノリミテッド M175は全種目で90点を取れるんです」
まさに全科目でレベルが高い優等生だと佐々木。
「宙も底もできるから、どちらからもアプローチ可能で、しかもレベルが高い。だから、釣りの幅が広がるし上達もします」
それだけに釣れなかったときに言い訳ができないんですけどね……。と、苦笑いする鈴木孝と佐々木健仁であった。
FISHING TACKLE
【ステファーノリミテッド M175】
目感度と手感度をこれまでにない高次元で両立。海中のカワハギの気配をも察知する感度と仕掛けを意のままにコントロールできる操作性に加え、低活性のカワハギに対する喰い込み性能も備える。
全方位での軽量化、高感度化、操作性の追求により、這わせ、ゼロテンション、宙、キャストなど全てのカワハギテクニックに応える〝究極の汎用性〟を備える唯一無二のカワハギ竿に仕上がっている。
【取材協力】三浦半島久比里・山下丸
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