2024/07/05
コラム
競うゲームから楽しむゲームへ 「ライトゲーム XR」で初島沖イサキを楽しみ尽くす
シマノ最新タックルを手に名手が実釣する「タックル最船端」。今回は型が魅力の初島イサキを松本圭一がライトゲーム XRで遊び尽くす。
船釣りは四季折々の魚やイカ、タコを釣ることができ、東京湾や関東における釣り物の種類は年間40種を超える。
その中で人気の高い魚種には専用竿が生まれ、発展してきた。
「釣ることが第一の目的であれば専用竿でいいんです。それが一番迷わない。でも“この釣りにはこの竿”と決めつけたくはないんです」と松本圭一。
訪れたのは相模湾福浦港。港前の真鶴沖と初島沖で、梅雨を代表する旬魚・イサキを狙う。
「イサキのようなコマセ釣りも同様で7:3調子が一般的だけど、7:3調子でなくちゃいけないわけではない。8:2調子で攻めて楽しんでもいいし、6:4調子を曲げて楽しんでもいいと思うんです」
そう言う松本が持参した竿がライトゲーム XR 64MH230。12種あるライトゲーム XRの中で、大きくしなやかに曲がる1本である。
同じ64MHでも230と200があるが、選んだのは長めの230。当日は少々波が立つと予想しての選択だろうか?
「いいえ。竿の曲がりと動きを見て楽しみたいからです。長い竿で大げさに曲がったほうが、楽しいじゃないですか」
【優れているから選択肢になる!】
真鶴沖を探ってから初島沖へ向かい、水深50~60メートルの場所を海面からの指示ダナで狙う。コマセワークから誘い、取り込みから再投入まで松本の動作は淀みなくスムーズ。加えて探見丸の情報と、ソナーと魚探をもとにした船長のアナウンスが絶妙に噛み合い、面白いようにイサキがアタってくる。
「軽くてブレないから、2.3メートルの6:4調子竿でイサキを釣ってもしっかりコマセ振りができるし、軽くて、グッと曲がって本当に楽しいですよ」
型の良さで知られる初島イサキ。当日も30センチ前後が掛かるたび、竿がたわわに曲がる。
良型イサキが2尾掛かるとさらに曲がり、3尾掛けではドラグを滑らせて引きをかわすほど。
「要は、竿がしっかりしていて、その特性を理解していれば、どんな調子でも楽しめるんです。ライトゲーム XRの12種類は、こんな竿で釣ってみたい、その選択肢がたくさんあるということなんです」
イサキの反応は濃く、船に着くようになった頃、マダイと思われる強烈な引きが訪れた。惜しくもハリが外れてしまったが、そのヤリトリはコマセダイでの大ダイとのファイトそのものだった。
「ライトゲーム XRはいわゆるゲームロッドですが、その“ゲーム”が意味するのは、競うゲームではなく、楽しむゲームです。ぜひ、この竿で自分なりのゲームを見つけてほしいと思います」
竿を曲げて、ゲストまでその引きを楽しみ尽くす。それがライトゲーム XRを使った松本流・初島イサキゲームである。
FISHING TACKLE
【ライトゲーム XR】
本体の基本構造に軽量・高強度を実現するスパイラルXコア、高感度カーボン穂先タフテック∞、感動を増幅させるカーボンモノコックグリップ、そして安定性と操作性を両立させたXシートテクニカルガングリップといったシマノロッドテクノロジーを装備した新世代船ライトゲームロッド。
6:4調子2種、7:3調子7種、8:2調子3種の計12アイテムで、浅場から中深場まで、様々な船ライトゲームを網羅。
【取材協力】相模湾福浦港・よしひさ丸
関連記事
RELATED COLUMN