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2024/12/16

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エキスパートアングラー二人が語る。船ライトゲームロッド『ライトゲームXR』のセレクト術松本圭一&鈴木新太郎

エキスパートアングラー二人が語る。船ライトゲームロッド『ライトゲームXR』のセレクト術 松本圭一&鈴木新太郎

『ライトゲームXR』は、船ライトゲームロッドの中核モデル。3種の調子「64」「73」「82」、4種のパワー「M」「MH」「H」「HH」と長さの組合せからなるラインナップは12モデル。これらはそれぞれどんな釣りに向くのか?どう選んでどう遊べば、船釣りはより楽しくなるのか?船釣りエキスパート松本圭一さんと鈴木新太郎さんが、モデルごとのターゲットや使い分けを語りつくす。

64MH200&64MH230

松本圭一さん(以下松本):ライトゲームXR全12アイテムセレクト術を新太郎くんと話してみたいと思います。6:4調子が2アイテム、8:2調子が3アイテム、残りは7:3調子ですね。では6:4調子から。

鈴木新太郎さん(以下鈴木):6:4調子のMHには200と230があります。僕の場合、200は千葉大原のイサキのウィリー、九十九里の片貝、飯岡のウイリーハナダイなど、シャクリで釣るゲームチックな釣りで選ぶかな。230は夏場のライトヒラメ。九十九里、片貝、飯岡あたりの縦の釣りでしっかり曲げながらですね。

松本:僕は200と230の使い分けはあまりない。230も200も視覚的に楽しめる竿だから、曲げる釣りに使いたい。オモリで曲がっちゃうコマセマダイを、ちょっと積極的に誘ったりするのに使ったら楽しいかな。

鈴木:これでコマセマダイをやったら、スリルありますよね。

松本:うん。特にノッコミ明けぐらいの回復したやつ。浅い所で引きが強い魚で使ったら痺れちゃうんじゃないかな。あとは7:3調子でもいいけど、あえて6:4調子で視覚的に楽しみたいという人にも良いね。

松本圭一さんは、関東をホームグラウンドに、船釣りに幅広く精通するアングラー。

松本圭一さんは、関東をホームグラウンドに、船釣りに幅広く精通するアングラー。

鈴木新太郎さんは、外房を中心に船釣りに精通し、ライトヒラメや一つテンヤなど最新釣法をいち早く取り入れるアングラー。

鈴木新太郎さんは、外房を中心に船釣りに精通し、ライトヒラメや一つテンヤなど最新釣法をいち早く取り入れるアングラー。

73M170

鈴木:やっぱり7:3調子は船釣りの王道調子ですね。

松本:だからアイテム数が細かく分かれるんだろうね。7:3調子でも、オモリの負荷によって、7:3調子が6:4調子に近くなったり、8:2調子に近くなったりで使えますよね。Mは、先調子感を残したテクニカル系だから、コマセワークも意図した所にパッパッって撒ける。でも8:2調子は穂持ちが強くて視覚的にも楽しくないから、7:3調子のM。ライトアジでパッパッパって振ってその中に仕掛けを入れてくような釣りや、夏タチみたいに細かいピッチでシャクリたいときに、穂持ちが柔らかいとビヨンビヨンってなっちゃう。これをキッキッてできるイメージで作った竿。タチウオとか特に夏場なんか面白いと思う。短くて楽だから、誘い続けるアマダイとかにも向いてるかな。

73MH175、73MH195、73MH225

鈴木:MHは175、195、225と3種類の長さです。MHはほとんどの魚種に対応できる調子と長さが揃っています。175と195の2本は、ほぼ同じ釣りの展開が可能だと思います。ただ釣り人は、それぞれ感覚的なものが全然違うから、長い方がいい短い方がいいっていう人がいると思います。ゲーム性の高い魚種に関してどっちもありなのかな。最後の長い225は胴突きの釣りとか、ヒラメも含めた海底を探るような釣り、コマセを使う釣りはもちろん、横流しで重いオモリを使わなければならないときのヒラメ釣りなど、様々な釣りができると思います。

松本:MHの7:3調子は3種類。オモリ負荷は変わらないから、人それぞれで選べる。いままで長い竿は重いから短いのを使ってた。でも、このくらい軽くなっちゃうと長い竿も全然ありですね。アマダイは長い竿で大きく誘いたい。あと、ちょっと置きたいなっていう釣りとか、ウネリがあるときは長いほうが仕掛けは安定する。何でも使えちゃう。最初に1本買うならMHの7:3調子。長さは好みでいいと思う。80号くらいのオモリまでならなんでもできちゃうでしょう。

スパイラルXコア、カーボンモノコックグリップ、タフテック∞、Xシートテクニカルガングリップなどシマノテクノロジーの粋を集めた『ライトゲームXR』は12本のラインナップ。

スパイラルXコア、カーボンモノコックグリップ、タフテック∞、Xシートテクニカルガングリップなどシマノテクノロジーの粋を集めた『ライトゲームXR』は12本のラインナップ。

73H190、73H235

松本:Hは2アイテムあって190と235ですね。

鈴木:7:3調子の190のH。中深場のちょっとライト系の根魚。

松本:居喰いのときの重さの変化は、軟らかい竿より取りやすくなるね。相模湾でも100~120号でオニカサゴをやらせるところもあるんで、そういう釣りにもいいかな。7:3調子のMHで重いオモリを使うと6:4調子っぽくなるから、7:3調子で使いたいという人は、Hのほうが思うように動かせるかな。

鈴木:東京湾なら、ノーマルのテンビンタチウオとか。意外と水深がある所でもシャクリを入れやすくて、アタリも取りやすいし、アワセも効く。ノーマルの方で、ライトゲームだけど細い道糸に不安のある方は、こういう感度の竿を使ってもらうといいかな。

松本: 235は、外海の根魚で、底に仕掛けを安定させたい場合にいい。

鈴木:メリハリがあってしっかりしたロッドに仕上がってるので、西のほうの落し込み釣りにもいい。

松本:7:3調子で、よりメリハリをつけた誘いを行いたい人にはHがおすすめかな。

73HH185

鈴木:あと7:3調子はHH。

松本:一番強い部類に入るのかな。73HH185は、オモリが重いから、操作性をもたせるために少し短めに作った竿。

鈴木:これはやっぱり中深場の根魚釣り。オニカサゴはもちろん、アラとか。西の方でもそういう根魚釣りがあると思います。

松本:Hでもまだもっとメリハリをつけたい、例えばオニカサゴが居喰いしてて海況が悪いと、アタリを聞くのがすごく微妙。そういう細かい釣りに向くかな。あと7:3調子なので関東でいうと茨城のカンネコみたいに浅いところ。夜のキンメなどにもいいね。

鈴木:手持ちで、普通の中深場の竿よりも、いろんなことができますよね。

松本:上げてくる工程が長いから、そういう時は体力的に(竿掛けに)掛けちゃう。でも穂持ちが軟らかいから、うまくウネリを吸収して、ハリが外れずに上げてきてくれる。ワラサくらいだったら、結構グイグイ竿で起こせる。

82MH180、82H175、82HH170

松本:あとは8:2調子。3アイテムあります。

鈴木:8:2調子のMHは、比較的ライト系、細い道糸を使用する釣りに一番合っています。それも同じゲームの展開作りの中でも、もっと細かい操作、繊細な操作を必要とするシチュエーションや、そういうスタイルの人にいい。ライトアジなら、テンポよく振って仕掛けを同調させる、狭いタナにさらに細かいコマセの帯を作るなど、いろいろなスタイルの人がいる。そういう細かい操作を得意とする人に向いているかな。

松本:タチウオを例に取ると、7:3調子よりシャクリにこだわる方により向いているかな。

鈴木:そう、10cmのシャクリ、20cmのシャクリ。7:3調子だと20cmが限界なんだけど8:2調子なら10cmのシャクリもできる。そういうイメージ。

松本:アマダイとか底を探る釣りでも、あとちょっと持ち上げたいっていうときにいい。あと、先調子になるほど曲がる部分が少なくなるから感度的には上がる。居喰いも分かりやすい。

鈴木:繊細な釣りを楽しむ1本ですね。

松本:MH、H、HHがあって、それに合わせてオニカサゴ、ちょっとヘビー級のオニカサゴ、根魚系というふうに楽しむのが、8:2調子系なのかな。

ライトゲームXRとは

鈴木:今回の『ライトゲームXR』は、ゲームロッドで釣りを楽しむ全ての方が選べるアイテムが揃っているシリーズですね。

松本:何に向くかという僕の意見は参考程度にして、自分で選んでもらいたいな。釣具屋さんでみんな曲げると思うんで全国の釣具屋さんは、ちょっと温かい目で見守っていただいて……。曲げたいっていったらぜひ手伝ってもらいたいな。

鈴木:自分に合う一本を見つけて、釣りを楽しんでほしいですね。

「僕の意見は参考にして、自分で選んでもらいたい」という松本さん。「自分に合う一本を見つけて、釣りを楽しんでほしいですね」と鈴木さん。

「僕の意見は参考にして、自分で選んでもらいたい」という松本さん。「自分に合う一本を見つけて、釣りを楽しんでほしいですね」と鈴木さん。

プロフィール

松本 圭一 (まつもと けいいち)

[フィールドテスター]

関東をホームグラウンドに、大物から小型魚まで船釣りのジャンルに幅広く精通し、四季折々で様々なターゲットを追いかけ続けている。船釣りを心から愛するアングラー。

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プロフィール

鈴木 新太郎 (すずき しんたろう)

[フィールドテスター]

千葉県、特に外房を中心に広く船釣りに精通。なかでもライトヒラメや一つテンヤなど最新釣法をいち早く取り入れる情報発信の中心的な存在である。

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