2025/06/24
コラム

人気沸騰!ウワサの大阪湾一つテンヤマダイ〜大阪湾泉州谷川港出船〜

折本さんも知らなかった大阪湾南部の一つテンヤマダイ。その盛り上がりと釣果は想像以上だった!
「大阪湾に活きエビでリアクションの釣りが楽しめる場所が誕生していたとは……。これはうれしい驚きです!」By折本隆由
大阪湾南部、泉州・谷川港のいずみ丸が一つテンヤ乗合を本格的に始めたのは令和7年、今年始めのこと。
それまでも試し釣りには何回も行っていて目の前の海で活きエビがあればマダイがよく釣れること、めちゃくちゃ面白いことは分かっていたというが、いざ蓋を開けてみれば年明けから絶好調。港からわずか5~15分、水深20~30m前後、水温9~10度でも面白いようにマダイが釣れる。
釣り方は活きエビならではのリアクションと呼ばれる瀬戸内海発祥、エサとルアーのいいとこ取りの釣り方。
大阪の中心部から1時間強、ベッドタウン至近で一つテンヤマダイがバリバリ釣れるのである。瞬く間に予約は埋まり、釣果も伸びていく。
そんないずみ丸の一つテンヤを我われが知るのは大阪フィッシングショー以降。地元のシマノフィールドテスター・角井良隆さんが釣行を重ね、その情報が伝わってから。
折本隆由さんもホームページを確認して驚き「ぜひ行ってみましょう」と4月中旬にいずみ丸を訪れた。
「これまでのお客さんもそうですが、初めての方とか、遠くの方とか、いろんな方が来てくださっています」
若船長・春野航輝(こうき)さんはその魅力の源泉が活きエビにあると確信している。
「活きエビがないときは、申し訳ないのですが中止にします」
関東では驚くべき話である。
冷凍エビでも良いではないかと思うものの、活きエビと冷凍エビの釣果の差、面白さがあまりに違うことから、谷川港で活きエビが獲れない場合やストックがないときは中止になる(2日ほど前に分かるそうだ)。
そのため22人乗れる船に予約は10名まで。ほか5名はキャンセル待ちでエビの量によって決まる。これはもう、プレミアムシートである。
取材当日は幸い活きエビは十分、もちろん満船。すでに初夏の乗っ込みに備えてか、主なポイントは水深60m台に移っていた。
なにせ乗合初年度である。船長も釣り人も手探りだが、行ってみて驚いた。本当によく釣れるのだ。


釣り場は谷川港を出て5~10分。近っ!

定員22名、屋根付き大型船のいずみ丸。一つテンヤは最大16人でゆったり
船はエンジン流し。釣り人は両舷に並んで釣る。
船上では大船長の浩之さんが舵をとり、おかみの博子さんと長女の里奈さん、そして航輝船長がオマツリほどきからフキ抜きまでお客さんをサポート。
この春野家の雰囲気、ホスピタリティがまた素晴らしい。これだけでも十分リピートの理由になる。
今後は水温上昇で活きエビの管理が難しくなる季節。はたして何月まで出船できるのか、いつ再開するのか。すべては活きエビのみぞ知る、である。

マダイの型は大中小さまざま。誘いやテンヤの号数でアタリの出方が変わる

ポイントは谷川港周辺の小島沖一帯

いずみ丸のこだわりは活きエビ。その長所を最大限に活かすのがリアクションの誘い

船はエンジン流しで釣り人は両舷に並ぶ。テンヤは6~12号、さらに深場と速潮に備えて15号を用意したい

角井さんのエサ付けは最初に孫バリをエビの口側へ抜き、その後、親バリを尾から腹へ抜く

折本さんは潮の抵抗を受けにくいやや小さめのエビを好んで使う。テンヤはタングステンの8号、ピンクから始める


折本さんも1kg前後をキャッチ。型は小ダイから大ダイまでさまざまだ
【リアクションの誘い】
テンヤを着底させたら小さく鋭くシャクってフリーフォール。これを2段シャクリの要領で行う。中盤以降は胴に乗せて弾くような強いシャクリが効いた。






テンヤを飲み込む勢いで喰ってきた


糸が流される向きに応じてキャスト方向を変え、シャクリの強さに強弱を付けるほか、シャクリ後のフォールスピードをテンヤの重さで調整すると答えが返ってくる




アコウ(キジハタ)も交じる。小型はリリース

【タックル】

ツインパワーXD C3000HG。今回はシャクリ間の素早い巻き上げを優先してHGをチョイス




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