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2024/11/28

コラム

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オシア コンクエストCT 300 MGで戦略的に攻める三国沖のディープタイラバ×赤澤康弘

オシア コンクエストCT 300 MGで戦略的に攻める三国沖のディープタイラバ×赤澤康弘

三国モンスターと呼ばれる大型マダイが多く生息する福井県三国沖。この釣り場での鯛ラバゲームは、水深が深く、そしてドテラ流しで探ることから、タックルは繊細でありながらもパワーを必要とする。そんなエリアを、シマノインストラクターの赤澤康弘さんが、オシア コンクエストCT 300 MGを使って攻略する。

大型マダイ狙い

九頭竜川の河口に位置する三国。その沖は栄養分豊かな水が流れ込むことで、マダイが大型に成長すると言われている。そんな地にシマノインストラクターの鯛ラバのエキスパートである赤澤康弘さんが訪れた。釣行のタイミングとしては乗っ込みのアフター気味の時期。大型が期待できるタイミングだ。今回使うのは、多くの方が期待していたと思われるオシア コンクエストCT 300 MG。6年ぶりのリニューアルとなり、シルバーの新しいカラーリングで登場した。水深は深く、ドテラ流しで探る三国沖。しかも釣れるサイズも大型となれば、高いリール性能があったほうが有利となる。赤澤さんはどんなマダイとこのリールで対峙するのか?

大型マダイ狙いが釣れることで知られる三国沖。九頭竜川からの栄養が流れ、豊饒な海が広がる。

大型マダイ狙いが釣れることで知られる三国沖。九頭竜川からの栄養が流れ、豊饒な海が広がる。

2024年、新発売となったオシア コンクエストCT 300。様々な部分がリニューアルして登場。

2024年、新発売となったオシア コンクエストCT 300。様々な部分がリニューアルして登場。

実績のあるタックルセレクト

【ファーストポイント】
釣行日の天気は曇り。北西の風は2~3mほどの穏やかな海。水深78mからスタートとなった。船長からは、ボトムから10mほど浮いたところに反応があるとの情報だ。
赤澤さんが朝一に装着した鯛ラバは、炎月 バクバクプラス Sアカキンのヘッド150gに、ネクタイは炎月 集魚ネクタイ イイダコベイビーのレッド、炎月 ゲキアツカーリーのアカキンの長い側をセットした。
「赤色は、三国沖では非常に実績の高いカラーです。また朝一は、大きい物に口を使ってくれやすい.大きいシルエットで大きいマダイにアピールしたいと思いセレクトしました。あとは僕がこれで釣りたいからです(笑)」
そしてもうひとつのタックルは、リールは同じだが、鯛ラバは炎月 バクバクプラスSTレッド150gに炎月 ストロングカーリーのゼブラレッドのネクタイを装着。
「こちらも三国沖で非常に実績の高いカラーです。シルエットがこちらは細く小さい。大きいネクタイでトライしてみて、反応が少なかったら、こちらのシンプルなもので探っていきたいと思います」
アフターの時期は、活性の高い魚もいるが、多くは産卵が終わってボトム付近で身体を休めている。そのため活発にエサを追わない状況も考えられる。その時に細身のネクタイが良いのではというのが赤澤さんの考えだ。
ロッドは「エンゲツ エクスチューン D-B611M+-T」、リールは「オシア コンクエストCT 300 MG」、ラインは「グラップラー8 PE1号」、リーダーは「炎月 EX フロロリーダー5号」をセレクトした。

赤澤さんが「今回はこの鯛ラバで釣りたい」と用意した集魚ネクタイ イイダコベイビーのレッド。

赤澤さんが「今回はこの鯛ラバで釣りたい」と用意した集魚ネクタイ イイダコベイビーのレッド。

三国沖は赤系の鯛ラバに実績がある。まずはシルエットの大きい鯛ラバで大型を探す。乗っ込みのアフターで喰い渋っている場合は、細いネクタイで攻略する考えだ。
三国沖は赤系の鯛ラバに実績がある。まずはシルエットの大きい鯛ラバで大型を探す。乗っ込みのアフターで喰い渋っている場合は、細いネクタイで攻略する考えだ。

三国沖は赤系の鯛ラバに実績がある。まずはシルエットの大きい鯛ラバで大型を探す。乗っ込みのアフターで喰い渋っている場合は、細いネクタイで攻略する考えだ。

オシアコンクエストCT 300と新しいギア比MG

高精度金属ボディ&堅牢で滑らかなギア、そしてインフィニティドライブにより巻きの軽さと感度が向上したのオシア コンクエストCT 300。デジタルカウンターとフォールレバーも搭載したこのモデルは、ハードなシチュエーションでの鯛ラバ、そしてジギングと幅広く活躍するモデルである。
そして今回のリニューアルに伴い新しいギア比を備えたモデルが加わった。それがMG。これまでは、ギア比4.8のPGは、ギア比6.2のHGというラインナップであったが、その間のギア比5.5のMGが登場したのだ。
「ずっと前から、HGとPGの間が欲しいと思っていました。この三国に開発の方たちと来ていたときに、潮風が逆で鯛ラバ250gを使う状況があり、ものすごく負荷がかかる状況でした。それまでは、ディープドテラで300HGが最も適していると思っていたのですが、この時は巻き重りが凄かった。水中の変化を把握しにくい状況でした。であればPGを使えばよいとなるが、確かに巻きは軽くなるものの、回収がきつい。ディープドテラの鯛ラバはときとして200m、300mラインが出ることもあるからです。またPGはスルスルと巻けますが、それによって巻きの制御が効かず、ついつい早く巻いてしまったりすることがある。しかし今回のMGは、巻きのフィーリングがよい。適度な巻き抵抗があり、感度も高い。ちょうど良いギア比だと思います。MGは幅広く使えるリールだと思います」

高精度金属ボディ&堅牢で滑らかなギアを備えたオシア コンクエストCT 300。三国沖のようなハードな釣り場での鯛ラバ、そしてジギングと幅広く活躍する

高精度金属ボディ&堅牢で滑らかなギアを備えたオシア コンクエストCT 300。三国沖のようなハードな釣り場での鯛ラバ、そしてジギングと幅広く活躍する

インフィニティドライブにより滑らかで力強い巻きを装備。

インフィニティドライブにより滑らかで力強い巻きを装備。

赤澤さんが望んでいたギア比5.5のギア。ディープ鯛ラバにちょうど良いギア比だと言う。
赤澤さんが望んでいたギア比5.5のギア。ディープ鯛ラバにちょうど良いギア比だと言う。
赤澤さんが望んでいたギア比5.5のギア。ディープ鯛ラバにちょうど良いギア比だと言う。

赤澤さんが望んでいたギア比5.5のギア。ディープ鯛ラバにちょうど良いギア比だと言う。

見やすいカウンターと巻き上げを知らせる機能

カウンターでの水深確認をする際、アングラーは自ずと下を向くことになる。今回のオシア コンクエストCT 300では、より見やすいように設計されている。
「今までは覗くように見ることもありましたが、そのようにしなくても、そのまま下を見るだけで良く見えるように傾斜をつけ、見やすい位置にカウンターを配置しています」
またこのコンクエストCT 300には、巻上距離アラーム機能が装備されている。この機能は、事前に設定した巻き取りの距離で、リーリングしている時に音で知らせてくれるというもの。鯛ラバがどのあたりのタナにあるのか、カウンターを見なくても音で把握することができるのだ。アタリが出た層、海中の潮目がある層、探り終わりの層が把握しやすい。
「三国は日本の中で屈指のディープドテラ鯛ラバのエリア。そのため潮が速かったり、風が強かったりすると、ラインは斜めに出ていく。そんな時、カウンター、巻上距離アラーム機能で探るタナの把握がしやすい。また、探見丸を見ながらその反応のトップまで探るのですが、カウンターがあることで、このタナ合わせが非常に楽になります。さらにこのリールは、巻上距離アラームだけでなく、巻き、フォールのスピードまで表示してくれます」

カウンターはより見やすくなった。角度を変え、見やすい位置に配置。
カウンターはより見やすくなった。角度を変え、見やすい位置に配置。

カウンターはより見やすくなった。角度を変え、見やすい位置に配置。

巻上距離アラーム機能は、設定した距離に到達するとアラームで知らせてくれるというもの。カウンターを見なくても、巻き上げの距離を把握できる。

巻上距離アラーム機能は、設定した距離に到達するとアラームで知らせてくれるというもの。カウンターを見なくても、巻き上げの距離を把握できる。

ボディサイズとハンドル、ハンドルノブ

今回のオシア コンクエストCT 300は、18オシアコンクエスト300CTよりコンパクトになっている。幅が3mm縮小しているのだ。しかしこの僅かな差で、使い心地が大きく変化する。
「従来のモデルは、どうしても大きい感じがしたのですが、これが非常にコンパクトになったと感じます。パーミングがより自然に行えるようになったと思います」
さらにハンドルは、70mmのパワーロングハンドルを装備。またノブも、シングルで握りやすい、つまみやすい丸型が装着されている。
「感度、繊細さ、パワフル感、どれをとっても要らぬところが無いようなベストにセッティングされたハンドル、ハンドルノブだと思います。ハンドルノブは、いろんな持ち方をする人がいます。指先で持つ方が多い。人間は指先で感度を取りやすいため、指先で持つ方は感度に優れた持ち方だと思います。ただ滑ってしまうことがある。そのため僕は、ノブの根本を持ちます。この持ち方ですと、強いアタリがあった時にも滑りにくい。そしてそんなことから、この根本の部分に指を入れやすい形状にしています。くぼみがあり、フィットしやすくなっていると思います」

サイズは小さくなった。僅か3㎜の差だが、パーミングした時のフィット感は大きく違う。

サイズは小さくなった。僅か3mmの差だが、パーミングした時のフィット感は大きく違う。

細かな部分だが、ノブの付け根のデザインも変更。よりつまみやすくなっている。
細かな部分だが、ノブの付け根のデザインも変更。よりつまみやすくなっている。

細かな部分だが、ノブの付け根のデザインも変更。よりつまみやすくなっている。

ファーストヒットとドラグ調整、ドテラ専用ロッド

ボトムから5mまでに反応が出ている状況。そこでアタリを得た。赤澤さんはそのまま巻き続け、しっかりマダイが咥えて反転したところでロッドを煽りフッキングを入れた。ちなみに赤澤さんは普段、少しドラグを強めに設定している。そしてフッキングをしっかりと行ったら、ドラグを緩めてやりとりする。
「ドテラの場合、水深があるところ、重たい鯛ラバを使う時は、1kg、1.2kgくらいのドラグを入れておきます。ハリ掛りはある程度ドラグが強いほうが掛かりやすいです。そしてフッキングがしっかりと決まったら、ドラグを緩めてファイトします。緩めてファイトすることによって、バレにくくファイトもしやすい。このリールは2kgくらいまでのドラグ調整が、非常に細かくできるようになっています。僕の場合は、クリック音で適性の数値になるのかを把握していて、それで調整します」
ファーストヒットは、狙い通りの乗っ込みの良型マダイだった。「これで釣りたい」と思い装着していたイイダコベイビーのレッドに喰いついた、満足の1匹となった。ちなみにファーストヒットはバーチカル気味にラインが入っている状態でのヒットであったため、そのままリーリングで寄せてきた。しかしドテラで流されている状況であれば、ロッドのパワーも利用して寄せることが必要。そんな時に、今回使用しているドテラ専用モデルのロッド「エンゲツ エクスチューン D-B611M+-T」のパワーが活躍するという。

ファーストヒット。アタリがあってからも巻き続け、反転したところで大きくフッキング。

ファーストヒット。アタリがあってからも巻き続け、反転したところで大きくフッキング。

三国らしいマダイをキャッチ。ドラグを操作し、確実にキャッチ。

三国らしいマダイをキャッチ。ドラグを操作し、確実にキャッチ。

探見丸とカウンタリールが武器になる

ドテラ流しの場合は、魚の反応が先に探見丸に映し出される。その後から鯛ラバが入ってくる。探見丸で水中の様子を確認しながら攻めれば、そのようなことをイメージしながら攻められる。
「探見丸は非常に有効なアイテム。反応の映像を元に攻め方を組み立てられる。かつ、CTのカウンター、巻上距離アラームで探る水深を常に把握しながら探ることが可能です」

探見丸とカウンタリールを組み合わせることで、より戦略が立てられる。
探見丸とカウンタリールを組み合わせることで、より戦略が立てられる。

探見丸とカウンタリールを組み合わせることで、より戦略が立てられる。

鯛ラバを軽くして斜めに入れる戦略

【セカンドポイント】
次なるポイントでは、ロッドをフルソリッドの「エンゲツ エクスチューンN-B70M+-FS」にチェンジ。鯛ラバヘッドを「炎月 ドテラバクバクSブラックレッド120g」に変更。これに「炎月 シングルカーリー Mレッドゴールド」を装着し、フックにグロー系ワームをちょん掛けというタックルで探っていく。
「潮が流れていないので、鯛ラバの重さを軽くして、少しでもラインが斜めになればと思っています」
それでも斜めに入らない。そこで鯛ラバを「炎月 ドテラバクバクSブラッグレッド」の80gに交換。水深は80mだ。
「この水深でこのウエイトだと底を取るのが難しくなると思いますが、集中して探っていきます。潮がないときや、魚が少し渋った時というのは、バーチカルよりも少し斜めにラインが入っていくほうが、マダイが口を使いやすいのではないかという考えでのセレクトです」
またこの時、赤澤さんはフォールレバーを少し上げ、ちょっとでも斜めに入るように工夫。そしてこの作戦が功を奏し、見事ヒットに持ち込んだ。
しかしすぐに違う魚だと気づく赤澤さん。上がってきたのはアマダイであった。

フォールレバーでテンションを掛けてゆっくり落とすことで、ラインを斜めに入れる作戦。フォールレバーも新形状、新機構を採用している。
フォールレバーでテンションを掛けてゆっくり落とすことで、ラインを斜めに入れる作戦。フォールレバーも新形状、新機構を採用している。

フォールレバーでテンションを掛けてゆっくり落とすことで、ラインを斜めに入れる作戦。フォールレバーも新形状、新機構を採用している。

やっとの思いでヒット。しかし上がって来たのは、マダイではなくアマダイだった。

やっとの思いでヒット。しかし上がって来たのは、マダイではなくアマダイだった。

流れない潮の中で乗せ調子をセレクト

【サードポイント】
北北西2~4m。曇り。水深80mのポイントに入った。ロッドは、乗せ調子の「エンゲツ エクスチューン N-B610M-S」。鯛ラバは「炎月 バクバクプラスSTレッド」の150gに「炎月 ストロングカーリー ゼブラレッド」を装着した。相変わらず潮は緩い状況。ラインもほぼ真下に入っていく。
「このような流れない状況だと、乗せ調子のエクスチューン N-B610M-Sのほうが良いかもしれないですね。ティップが柔らかく、喰い込みが良いロッドに変えました」
するとすぐにヒットに持ち込んだ。
そして最後には大型をヒットさせた。フッキング後、すぐにドラグを5クリック緩めてのファイト。見事、70オーバーをキャッチした。
「三国沖は、やはりすごいポテンシャルが高い海だと実感しました。釣れるマダイは大型ばかり。マダイの宝庫です。潮の速度、深さ、鯛ラバの重さがあり、その中で大きなマダイを相手にするためには、今回使用したオシア コンクエストCT300MGが非常に有効だと感じました。大型マダイとやりとりしてもスムーズに巻ける。そして巻いた時のギアのスムーズさ。これが感度となって返ってくる。強さもありながら、繊細さもあるリールです」

最終的には、ロッドも変えることで2匹のマダイの釣果に結び付いた。どちらも三国らしい良型マダイだった。
最終的には、ロッドも変えることで2匹のマダイの釣果に結び付いた。どちらも三国らしい良型マダイだった。

最終的には、ロッドも変えることで2匹のマダイの釣果に結び付いた。どちらも三国らしい良型マダイだった。

プロフィール

赤澤 康弘

赤澤 康弘 (あかざわ やすひろ)

インストラクター

全国のオフショアをメインフィールドに活躍。釣りの腕や理論もさることながら、気さくな人柄で多くのアングラーや船長から慕われる。瀬戸内を中心に活動する鯛ラバクラブ『鯛ラバーズ』の会長を努め、全国の鯛ラバファンが集う『鯛ラバカップ』も主催している。

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