2023/11/28
コラム
製品情報
滑・強・操の進化! NEW『オシアコンクエスト』200HG、200PG、201HG、201PG
フルモデルチェンジした『オシアコンクエスト』200HG、200PG、201HG、201PG。前モデルとどこが変わったのだろうか?
赤澤「新設計と新機構搭載で前モデルとは別物に仕上がっています。手に持った感覚としては本当に200サイズ? もっと小さいのでは? という印象でした。鯛ラバではこれまでの『オシアコンクエスト』200サイズはやや大きいと感じることがあったのですが、NEWモデルではその印象が一切ありません。これはスプールの小径化により、ボディサイズも前モデルよりコンパクト化できた結果ですね」
鯛ラバは始終リールをパーミング(手で包むように持つこと)しながらハンドルを巻くので、ボディが小型であればパーミングしやすく疲労が大幅に減り、集中力を持続しやすくなるという。これまで『オシアコンクエスト』を鯛ラバに使ってみたいがサイズが気になっていたという人には朗報ではないだろうか。
サイズのコンパクト化に続いて目を引くのが、新設計の「NEWフォールレバー」。NEW『オシアコンクエスト』300シリーズで初搭載となったが、NEW『オシアコンクエスト』200シリーズにも搭載された。
赤澤「フォールレバーは鯛ラバやジグのフォール時に使うものです。フォールスピードを調整することで、鯛ラバやジグを魚にじっくり見せて誘うことができます。フォールレバーの登場以前は、フォールスピードのコントロールをサミング(親指でスプールの回転にブレーキをかける)で行っていましたが、人力ゆえに力加減にムラが出ていました。それがフォールレバーならスピードを一定にするだけでなく、こまかいピッチでスピード調整もできて、フォール時により効果的にアピールできるようになりました」
しかし、これまでのフォールレバーは、スプールにテンションをかけると(フォールスピードにブレーキをかけた状態)、ハンドルの回転が重くなっていたと赤澤さん。NEWフォールレバーではこれが解消されていて、フォールレバーでブレーキをかけながらでも『オシアコンクエスト』らしい滑らかな軽いハンドル回転を実現している。
赤澤「NEW『オシアコンクエスト』ではインフィニティドライブも搭載されました。このおかげもあって、さらに滑らかで軽いハンドルの回転を実現しています。滑らかで軽い巻きごこちは、海中の様子、潮の変化、違和感のようなわずかなアタリまで、アングラーの手元に伝えてくれます。フォールレバーも使った状態でこれができるのは素晴らしいですね」
「ボディが小型化して軽く滑らかな巻きごこち」と聞くと、『オシアコンクエスト』らしい堅牢さが気になるところ。これに関してもまったく問題はなく、全てにおいて前モデルを上回ると赤澤さんは言う。また、細かな部分ではドラグを調整するスタードラグのサイズ変更にも着目してほしいとのこと。
赤澤「私は鯛ラバを巻いているときは、マダイの口にフックが掛かるまではドラグをある程度強めにしています(締めています)。そうすることでフックポイント(ハリ先)へ力が伝わるのでマダイの硬い口にもフックが貫通しやすくなります。しかし、掛かったあともドラグを締めすぎていると、ハリ掛かりが浅い場合や、ハリが口ではなくマダイの顔に外掛かりしているときなどは、身切れの原因になることがあります。そこでマダイをフッキングさせた直後にドラグを緩めながらファイトするのですが、NEW『オシアコンクエスト』はスタードラグのサイズが若干大きくなっているので非常に調整しやすいんですよ。しかも前モデルよりドラグ力が1kgアップしただけでなく、3kgまで緩やかにドラグを調整できるので非常にファイトしやすくなりました」
このほかにも高い防水機構の「Xプロテクト」が搭載されていることは、海水をかぶりやすいオフショアの釣りではとてもありがたいという。そして200シリーズのみの採用となるが、新機構のスプール交換が容易な「フリップオープン機構」を搭載しているのも見逃せない。
赤澤「ワンタッチでスプールカバーが開くので簡単にスプール交換ができるんですよ。万が一、船上でライントラブルが起こって、スプールごとライン交換しないといけないときに、替えスプールを持っておけば即交換できます。それに、釣行後のメンテナンスもしやすいですよね。この機構だけでもすごいのですが、レベルワインド連動のモデルでこれを実現していることに驚かされます」
赤澤さんは200シリーズも300シリーズも鯛ラバに使うとのことだが、どのように使い分けているのだろうか?
赤澤「海域や使う鯛ラバの重さで選んでいますね。今回のように水深100m前後で、使う鯛ラバが150gまでなら200HGと200PG、それ以上の水深、ウエイトの鯛ラバを使う場合は300HG、300PGです。瀬戸内、玄界灘なら200HGと200PGでバッチリ攻略できます」
海域や使い手を選ばない! 誰もがイージーに使える
『炎月 バクバクプラス』
炎月鯛ラバシリーズに新たに加わる『炎月 バクバクプラス』。コンセプトは「どんな海域でも誰でも簡単に迷わず使える鯛ラバ」である。ウエイトは45、60、80、100、120、150gの6種類。カラーも6色となっている。
赤澤「ヘッド、スカート、ネクタイ、フックのセットに異なるサイズ、形状のネクタイを2本付属、そしてネクタイ交換が容易な『チェンジストッパー』も採用しています。ヘッドやネクタイの形状、各パーツのカラーまで、私がさまざまな海域で実釣とテストを繰り返しました。実績を重ねたものから厳選して製品化しています」
ヘッド形状はラウンドタイプ。巻き上げ時にかかる手元への負荷を抑えつつ、どんな状況でもどんなネクタイの動きも妨げず、能力を発揮させると赤澤さん。まさにスタンダードなヘッドといえる。また、ヘッド内部には「POMパイプ」を搭載。強い抵抗がかかってもリーダー切れを防いでくれる。
ネクタイはウエイトによってセットになっているものが変わってくる。45~80gは「炎月 シングルカーリーS」「炎月 シングルカーリーM」「炎月 ダブルカーリーS」の3本がセット、100~150gは「炎月 シングルカーリーM」と「炎月 ダブルカーリーS」「炎月 ダブルカーリーM」の3本がセットとなる。
赤澤「それぞれのウエイトでもっとも組み合わせることが多いネクタイをセットにしました。状況変化に応じて3タイプのネクタイを使ってみてください。チェンジストッパーのおかげで、ネクタイ交換は非常にスムーズに行えます。もちろん、それ以外のネクタイも組み合わせることができます」
フックは『炎月 バクガケフック』9号を2本搭載。これも赤澤さんがもっとも使うことが多いフックサイズだという。
5つのNEWネクタイがマダイ攻略の可能性を広げる
炎月 シングルカーリーS、M
赤澤「ひとことで言うと、どの季節でも使えるオールマイティーなネクタイですね」
S、Mともに0.5~0.6mmの厚み。しっかり水をかき混ぜて魚へアピールしてくれる。同時にフックとの絡みを防ぐバランスに仕上げられている。
赤澤「ほどよい水押しとナチュラルなシルエットになるネクタイです。マダイのベイトが小魚でも底物でも対応してくれます。S は中速や、高速で巻き上げるとき、魚の活性が低いときに使い、Mも同じくベイトが小魚、底物に対応。低速から高速までしっかり泳ぎ切ります。Mはシルエットが大きくなるぶん、フォールや巻き上げ時のリアクションバイトが期待できます」
炎月 ダブルカーリーS、M
赤澤「こちらもどの季節でも使えるネクタイです。シングルカーリーとは水のかき混ぜ方が違うのでアピールをガラっと変えることができます」
ネクタイの肉厚は0.5~0.6mm。細長い形状により、動きがシングルよりも繊細になる。2本のカーリーが、くねくねとした多毛類の動きを実現。おもに底物をベイトにしているときに有効だが、カットして1本付けで小魚を演出することもできる。
赤澤「どちらも中速で巻き上げるとき、ベイトが底物のときに使うことを想定しています。Sは細いシルエットで食いが渋いときに効果的で、Mはアピール力が高いですが、フックへの絡みがより少ないのでディープ攻略でも効果を発揮します」
炎月 ゲキアツカーリー
赤澤「鯛ラバにおけるビッグベイト。それがこのネクタイですね」
ほかにはない肉厚1mmダブルカーリーで、一方は短く、もう一方はロングシルエットとなっている。巻き上げ時もフォール時もバタバタと泳いで、強く大きく水をかき混ぜながらロングシルエットで強烈にアピールする。
赤澤「強いアピールで活性の高いマダイにいち早く気づかせます。大きなマダイに狙いを絞るときに有効です。速い潮の中でもフォール、巻き上げともにしっかり泳ぎ切ってくれるので、大ダイ狙いには必須のネクタイですね」
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