2023/04/21
コラム
探見丸スクリーンで宙層に浮いたマダイを攻略 フォースマスター 600
INDEX
「竿いっぱいに誘い上げたところで喰いました。今日は魚の活性が高そうです」
次投は70mまでビシを下ろし、2~3回小刻みにコマセをまいた後、一気に指示ダナの65mまで巻き上げた。続いてスーッと竿を下げて落し込み、ピタッと止めた途端にククンと竿先が震え、竿を持ち上げるとグイッと曲がった。
「そんなに大きくないですよ」と言いながら、時折鋭く突っ込むマダイ特有の引きを竿のためでいなし800g級を上げる。
「底から10mくらい上に反応が出てました。このリールはカラーの探見丸スクリーンで地形の変化や魚群などの反応を手元で視認できるので、誘いをかけるタイミングをイメージしやすいんです。狙いどおりに喰ったときは最高ですよ」
喰いが一段落すると水深60~70m前後で移動を繰り返し、エサ取りの多い流しが続いたが、松本は約2分間隔の早いペースで手返しを行い400gと600g級を追加。
「新機能のタッチドライブスピードロックやフォールレバーなどで操作性もアップしました」
タッチドライブスピードロックはワンタッチで狙ったスピードで瞬時に巻き上げることができ、離すと中間速に戻る機能。松本はコマセダイでは、スピードロックをオートにし、中間速の「さそい速」と「ファイト速」はオフにして、自動車のアクセルのようにタッチドライブを押した分だけ加速し、離すと巻き上げがストップする設定で使うことも多い。これで竿を持ち上げた分だけミチイトを巻くポンピングの操作がスムーズにできるという。
「コマセをまいてタナに合わせるときも、ポンピングと同じ要領なので慣れると楽ですよ」
また、ポンピングが苦手な人は、中間速の「ファイト速」を10速前後にして、あらかじめドラグを緩めに調節し、竿を斜め上に構えて一定の速度で巻き上げながらやり取りするとバラシを軽減できるとアドバイスする。
当日は大ダイこそ顔を見せなかったものの、松本は0.4~1kgを5枚釣り上げ12時半に沖揚がりを迎えた。
「底から10~15m上までマダイっぽい浮いた反応も見られたので、乗っ込みが本格化するのは時間の問題。今後が楽しみです」と言いながら、松本は満足げにタックルをしまった。
FISHING TACKLE
【フォースマスター 600】
自由自在なスピードコントロールを可能にしたタッチドライブスピードロック、フッキングモード、中間速2段階設定、最大巻上速度毎分195mのハイスピードとハイパワーを発揮する「MUTEKI MOTOR+」、モニターにカラー魚探が表示される探見丸スクリーン、仕掛けのフォールスピードを制御するNEWフォールレバーなどシマノ独自の数々の機能を搭載。ダブルハンドルの600DHもラインナップ。
【探見丸スクリーン】
すべての探見丸搭載船で使用できる探見丸スクリーンを装備。リールのモニターにカラー魚探が表示され、海底水深、海底形状、群れの大きさや魚体長(ACCU-FISH®)などが表示される(※ACCU-FISH®機能は、ACCU-FISH®対応の親機搭載船のみ使用可能)。
【MUTEKI MOTOR+】
高温時においても安定したハイパワーとハイスピードを発揮するMUTEKI MOTOR+を搭載。
【NEWフォールレバー】
内部にワンウェイローラーベアリングを搭載しブレーキをかけた状態でもハンドル回転やモーター巻き上げに干渉しないNEWフォールレバーを搭載。オモリ80号相当に対応しフォールスピードを制御する。
【タッチドライブスピードロック&フッキングモード&中間速2段階設定】
「タッチドライブスピードロック」は自動車のアクセルのように押しているときは加速、離すと減速し、「フッキングモード」は静止やさそい速からワンタッチで最高速まで瞬時に加速する機能。またワンタッチで設定した速度で巻き上げられる中間速は「さそい速」と「ファイト速」の2段階に設定できる。
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