2025/09/18
コラム
電動タチウオドラゴン捕獲術〜三浦半島走水港出船〜
休日には友人のタチウオ船に釣行するほどのテンヤタチウオマニア・青木康至(やすゆき)船長も自分が釣行するときは「95%以上電動リールを使います」と言う。
東京湾のテンヤタチウオは全国的に見ればタナが浅い。とくに暖かい季節は水深60m前後、タナは50mより上になることが多いため、手巻きリールを使ってより繊細で攻撃的な釣りを好む人は多い。先鋭化する釣法を軽量タックルで常に進化させて攻め抜く、エキスパートスタイルだ。
その一方で、電動リールの利便性を活かしつつ、快適に、でも最先端の釣り方を実践して楽しむ釣り人は、もっと多い。
それが船長の言う〝半分以上〟の電動リールユーザー。
手巻きと電動の優劣ではなく、どう楽しむか?を考えると、小型電動リールはテンヤタチウオの可能性を大きく広げてくれる重要なツールだ。
「電動タチウオのここがE(いい)!」をテーマに富所潤さんと金澤美穂さんが走水沖へ繰り出したのは7月下旬、夏を迎えて釣況が上向いてきた勢いそのままに、1投目からダブルヒットで始まった。
夏タチXデー到来!船中では130cmオーバーを筆頭にドラゴンが連発した
東京湾のテンヤタチウオに精通する金澤美穂さん
小型電動リール・25フォースマスター300の様子見もなにも、初っ端から巻き上げパワー全開、こちらも軽量なテンヤタチウオロッド・サーベルマスター攻82MH170がグインと引き込まれ、指幅5本級も顔を出し始める。
入れアタリで1時間がたったころ、絶好調の走水沖から台船の西へ移動。なぜに?と思いきや、そこはさらにアタリが多く、ドラゴン率も高まっていく超絶好調状態だった。
「電動リールは両手で微速巻きのバイブレーションができるので誘いが楽。あと、アタって掛からないとき、エサがやられているかどうかチェックするのが楽ですね」と金澤さん。タフな体育会系釣り師だけに一時も休まず、タチウオと勝負を繰り返す。
一方、リラックスモードを楽しむのが富所さん。
同じバイブレーションでも大きめに誘い、大型とおぼしき強いアタリで掛からなければシェイクせずにていねいにフォールさせて追い喰いさせるドラゴンメソッドを披露、指幅7本強、全長119cmを筆頭に、のんびり釣りながら大型をそろえていく。
「ドラゴン狙いはタナが分かれば置き竿で待ってもいいんです。フォーマスター300のさそい速や探見丸スクリーン、それにスピードクラッチ、NEWフォールレバーは、手持ちでも置き竿でも役立ちますし、なにより釣りがのんびりできて楽しい。ほら、これも大きいですよぉっ!」
ハンドルを巻きつつ喰い込ませてからタッチドライブを押し込んで掛ける富所さん。その動作はシームレスで無理がない。
軽量な専用ロッドと最新テクノロジー満載の小型電動の組み合わせがもたらす電動タチウオ、いや、電動ドラゴンメソッドは、動画にてさらに詳しく紹介します!
1投目からアタリ連発!フォースマスター300のパワーとドラグはドラゴン級の口切れを防ぎつつ上げてくるのにピッタリだ
【電動タチウオのここがE!】
① 両手でロッドを支えてバイブレーションできる
ロッドを揺すりながら巻き上げる「バイブレーション」は超ハード。電動の微速巻きで竿を両手で持って誘うと楽ちんだ!
速度[4]で微速巻き
1本ずつタチウオとの勝負に楽しさを感じるという金澤さん
② エサのチェックを素早く快適にできる
③ ファイトが簡単で楽しい
【効きます】
④ 反応を見て決め撃ちできる
【タックル】
【サーベルマスターエクスチューン 攻 テンヤ82MH170】
重さ77gの軽量・高感度テンヤタチウオ専用ロッド。バランスに優れ「持った瞬間に浮くような感じ(富所さん)」
【フォースマスター300】
先進機能を凝縮したシマノ最小電動リール。ラインキャパシティはPE1号300m。タチウオ、鯛ラバ、メタルスッテなど船のライトゲーム全般にピッタリだ
ワンタッチで狙った速度に到達可能、さらに車のアクセルのように直感的な操作も可能なタッチドライブ
手のひらサイズのボディに探見丸スクリーンを搭載。水深や魚群、自分の仕掛けの位置まで可視化する。
※探見丸搭載船にて使用できます
右ハンドルの300、300DH、左ハンドルの301、301DHの4モデル
【取材協力】
神奈川県三浦半島走水港・教至丸
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