2023/06/07
コラム
サーベルマスターで釣る東京湾のタチウオゲーム 富所潤
テンヤを使ってタチウオを釣るテンヤタチウオ。港湾エリアを中心に人気の釣りを東京湾のボートフィッシングで実演。理論派アングラーのインストラクター富所潤が、サーベルマスターを中心としたシマノのタチウオアイテムを駆使し、その魅力に迫る。
タックルセッティング
東京湾のテンヤタチウオの中心地、神奈川県横須賀市の走水港から出船。今回メインとなるのは、テンヤを水中でテンポよく跳ねさせるバイブレーション釣法だ。「とにかく(ロッドの)振り幅を小さく、自分の目の前の視界の中だけでやるのが特徴です」という富所さんが得意とする省エネバイブレーション釣法にピッタリの張りのあるロッド、サーベルマスターXR TENYA 91HH170と、同機に搭載されたエクストリームガンブリップと親和性の高い超軽量電動リール、フォースマスター200のベストコンビネーションタックルで、サーベルマスター船テンヤ50号を繊細かつテンポ良く操る。
バイブレーション釣法とテンヤのローテーション
ファーストエリアは水深71.6mでタナが70~60m。基本はタナを探りつつアクションさせ続けることから、意外と疲労は蓄積しやすい。「しっかりとテンヤを動かしてくれるロッドというのは、釣りをやっていく中でもすごく楽ですよね」。ロッドの張りがアクションのキーになるバイブレーション釣法では、一般的なタチウオロッドの主流となるグラスソリッドではなく、カーボンソリッドが使いやすい。潮が速くなったタイミングで船テンヤを60号のフラッシュゴールドにチェンジ。「この辺はもうその日によって状況は変わってくるので、どんどんどんどんテンヤはこれと決めずに変えていくのが大事ですね」。
専用タックルのメリット
なにをやっても釣れていたという時期を過ぎ、釣り方への依存度が強くなってきたからこそ、タックルが釣果へと直結する。カーボンモノコックグリップで水中の状況を把握できるサーベルマスターXR、電動にも関わらず軽量で、ロッド操作をアシストするフォースマスターとリールの能力を最大限に引き出せるBTマスターなど、釣ることに集中できるのが専用タックルのメリットだ。
ローテーションのタイミング
テンヤをどんどん変えていくというスタイルで、2匹目をキャッチ。最初の食い上げから30㎝タナを上げてからの2度目のバイト、そこからさらに上げてフックセットに持ち込んだ。「カラーローテーションのタイミングというのは、もうないです。どんどん変えていくっていう事しか言えなんですよね」。アタリカラーは結果の話。「最初から決め付けていかないのが1番大事かもしれませんね」。
天秤タチウオでもキャッチ
ロッドをサーベルマスターTT82MH180にチェンジして、天秤仕掛けを投入。TTシリーズは、テンヤも天秤もどちらも操作が可能なデュアルガングリップを搭載したモデル。ネジレに強いハイパワーXブランクで魚をしっかりとよせて上げることができる。「73とかになってくるともっと天秤よりのアクションがつけられるし、ファイトも胴から曲がる感じになると思いますので、どっちよりのロッドが好きなのか、どっちの釣りをたくさんしたいのかで選んでいただくのもいいかなと思います」。タックルが釣りを進化させる、まさにその過程にあるタチウオタックルから目が離せない。
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