2024/04/23
コラム
感度と釣趣+卓越した操作性。さまざまな船釣りに対応するライトゲーム XR
INDEX
サクラ咲く直前の東京湾、鴨下丸の船上でテンビンタチウオ仕掛けを作りながら鈴木新太郎はライトゲーム XRの印象として、第一に操作性の向上をあげた。
釣り場は八景沖、タナ指示は44メートル。鈴木はライトゲーム XR 73MH175を手にオモリ60号のテンビン仕掛けを沈めると、幅と強弱をつけながら誘いと止めを繰り返す。すると、穂先にモタレが出る。変化を視認した鈴木は、竿先のテンションをわずかに変化させる小さな誘いで喰い込みをうながし、胴へと持ち込むような喰い込みアタリを出させ、フッキングさせる。
海面に上がってきたのは指幅5本の良型。次投でも同じ展開で同サイズを釣り上げる。
横から見ていて、ライトゲーム XR 73MH175の穂先はよく動き、しっかり止まる。そして胴への曲がり込みは淀みなく、強い引きは元が受け止める。
実は、テンビンタチウオは竿の素性を測るのに適した釣りだ。小物釣り並みの繊細さと感度、泳がせ釣り同様の喰い込み性能、そして大型に対応するパワー。これら相反する要素をバランスよく備えているか否かが、明確に分かるのだ。
ライトゲーム XR 73MH175は、そのテンビンタチウオで、パーフェクトといえる動きを見せている。
【ライトゲーム XRのセレクト】
「今日使っている73は、しなやかさと攻めのバランスが取れたど真ん中といえる7:3調子。ライトゲーム XRの12本の中で、MからHHまで7種類をそろえています」
では、64、82はどのような竿なのだろうか。
「64はしなやかでスリルを楽しめると同時にタメているだけでしっかり起きてくる、安心感と操作性を持つ6:4調子。82は細かい操作が楽しいダイレクト感のある8:2調子です」
竿の素性がよいため、調子、硬さ(強さ)、長さを自分の好みやスタイルに合わせて選択すれば、幅広いシチュエーションで楽しみを広げてくれる。ライトゲーム XRは、魚種ありきではなく、自分の好みを優先して選んでほしい竿だと言う。
「仕掛けをあまり動かさないほうがいいとのことですが、やっぱり動かしちゃう。数を釣るにはベストではないかもしれませんが、これが楽しいんですよ」
釣るだけでなく、より、楽しく釣るための竿。ライトゲーム XRは、ゲーム性と満足度を高めてくれる竿なのである。
FISHING TACKLE
【ライトゲーム XR】
1尾の魚との出会いをより楽しく、豊かなものにしたい。船ライトゲームの原点からブレることなくシマノロッドテクノロジーを適材適所へ装備したニューモデル。
視覚と感触を楽しむ6:4調子を2種、遊びと攻めの最適解・王道7:3調子は7種、操作性重視・攻めの8:2調子3種の計12アイテムで、浅場から中深場まで、最先端の船ライトゲームを網羅する充実のラインナップ。
【取材協力】東京湾奥金沢漁港・鴨下丸
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