2023/07/31
コラム
ガングリップのさらなる進化 Xシートテクニカルガングリップ
右利き、左利き、男性、女性、だれもがロッドとリールを持った瞬間に「グリップが楽」と思え、実釣で「疲れない」と感じることができる形状とは。さらに、確実なパーミング性と疲れないだけでなく、細かなロッドアクションをも可能にするデザインとは。
その問いへの答えが新たに登場した“Xシート テクニカルガングリップ”
ガングリップのさらなる進化。誰もが思いのままに操れて、疲れ知らず。
釣具だからこそ、自然な造形であること。
一例として、スマートフォンを持つその手を眺めてみてください。きっと、親指の腹と中指、薬指、小指で本体を支え、人差し指と親指でスイッチ類の操作を行うことができる姿勢になっていることでしょう。
そして、その手の“かたち”を、見てください。
Xシートテクニカルガングリップは、その手を内側に握り込んだとき、自然に密着する形状となっています。
さらに最も繊細かつ力強く動く人差し指、あるいは中指の届く位置にはトリガー部が設けられ、さらに左右どちらの手でも違和感なくフィットする握り心地を実現。それが、Xシートテクニカルガングリップのかたちです。
釣具であっても、日常生活でも、人が自然に物を持ち、自由に動かし、細かな作業もできる手と、手首のかたちは変わりません。Xシート テクニカルガングリップの基本造形、それは人間工学=エルゴノミクスに基づいているのです。
安定性と操作性、守りと攻め。
ロッドを手のひらに乗せるように保持すると手首に余裕が生まれ、疲労を軽減します。医学的にも腱鞘炎になりにくい姿勢でパーミングできるのがXシートエクストリームガングリップの特徴。この優れた特性は高負荷が加わる釣りで絶大な効果を発揮する一方、操作性と表裏一体でもあります。
その「安定性」を受け継ぎながら、フロントにトリガー部を設けることで「操作性」を飛躍的に高めたのが、Xシートテクニカルガングリップ。
5本の指の中でも最も力を入れやすく繊細に動かすことができる人差し指、あるいは中指をフロントトリガー部に掛けることにより新たな力点が生まれ、その結果、ロッドを保持した状態での手首の自由度が広がり、腕を伸ばした状態でのロッドの上下動作など、パーミング時の操作性が高まることが実釣においても確認されています。
安定性を「守り」の機能とすれば、操作性は「攻め」。守りと攻め、両方を実現したガングリップ、それがXシートテクニカルガングリップです。
数値に頼らない本当の快適性とは。
Xシートエクストリームガングリップのフロントトリガー部が指で「挟む」のではなく「掛ける」形状であることは、力が入りやすく快適性が増すだけでなく、長時間の使用でも痛くならない。つまり快適さをもたらすことを意味します。
その理由はシンプル。人間の指関節は掛けるようにして引く動きに対して力を発揮する構造となっており、鍛えれば体重を引き上げることさえ可能です。逆に、挟む、つまり指の間は皮膚も筋肉も鍛えることが困難な、傷みやすい弱点でもあるのです。
実釣ではタックルの物質的重量に加え、ロッド操作のほか潮流や魚の引きなど大きな運動エネルギーが加わります。極論すれば、どれだけロッドを軽くしても、その負荷を指の間で支えるのであれば快適にはなり得えません。
人間の指のストロングポイントを生かす形状、それがシマノ独自の“掛けるトリガー”なのです。
あなたの手に実感として伝わる理由。
Xシートエクストリームガングリップは手首の疲労を軽減する「安定性」にフロントトリガー部による「操作性」が加わり、その結果「快適性」をもたらすグリップの進化形。
その設計はエルゴノミクス=人間の関節や筋肉の動きに根ざしています。そのため、手の大きさや腕力、右手、左手に関わらず、だれもが自然と力を入れることができ、その効果を実感することができるのです。
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