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2025/10/02

コラム

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静かな海に潜むチャンス。春の岡山サーフでヒラメを攻略するカギは足元にあった。

静かな海に潜むチャンス。春の岡山サーフでヒラメを攻略するカギは足元にあった。

瀬戸内海に面する岡山県では、波の穏やかなサーフでヒラメ釣りが楽しめる。今回はシマノモニターの黒田寛亮が、新しくなった「ネッサXTUNE」で、春のマイクロベイトパターンを攻略する様子をご紹介したい。

穏やかな瀬戸内のサーフ。春の岡山県でヒラメを狙う。

舞台は岡山県のサーフ。瀬戸内海に面したこのエリアは、年間を通して波が穏やかなのが特徴だ。内海に位置するため、常に一定数のヒラメがストックされているのも魅力のひとつ。さらに岡山県のサーフは、小規模なポイントが点在しているのが他地域との大きな違いだ。「スポット的にサーフが点在しているので、気になる場所をラン&ガンで探っていくのが基本戦略ですね」と語る黒田さん。今回は、その中でも児島湾エリアを選択。市街地から30分ほどでアクセスできるにもかかわらず、まだまだ手つかずのポイントが多く残っているという。加えて、児島湾は北・東・南と広く釣り場が展開しており、風向きに応じて影響の少ないポイントを選びやすいのも大きな魅力だ。

波が穏やかで釣りがしやすいのが岡山サーフの特徴。黒田さんは干潮前後の時間帯を軸にして釣行プランを練った。

波が穏やかで釣りがしやすいのが岡山サーフの特徴。黒田さんは干潮前後の時間帯を軸にして釣行プランを練った。

季節は春でハク(ボラの幼魚)も多数見られた。ベイトになっていることも多いのでポイント選びの参考にしたい。

季節は春でハク(ボラの幼魚)も多数見られた。ベイトになっていることも多いのでポイント選びの参考にしたい。

足元の一投がカギを握る。干潮を狙ってヒットした良型ヒラメ。

実釣初日は、早朝からスタート。黒田さんの戦略は、干潮前後にポイントへ入り、ブレイクラインを中心に攻めるというもの。このとき注意すべきなのが、足元にもヒラメが潜んでいる可能性があるということだ。波が穏やかなぶん、不用意に近づきすぎるとプレッシャーを与えてしまい、せっかくのチャンスを逃すことにもなりかねない。ルアーは「ネッサ リプタス80S」を使用し、ただ巻きやストップ&ゴーを織り交ぜながら、ボトムを意識して丁寧に探っていった。そして潮が満ち始め、徐々に流れが明確になってきたタイミングだった。「よし、喰った!」黒田さんが即座にフッキング。ロッド越しに伝わるのは、ガタガタと叩くような激しい引き。慎重にやり取りしながら手繰り寄せたのは、50cmクラスの良型ヒラメだった。

朝マズメの時間帯で狙い通りにヒットさせた黒田さん。激しく暴れる様子にも落ち着いて対処する。

朝マズメの時間帯で狙い通りにヒットさせた黒田さん。激しく暴れる様子にも落ち着いて対処する。

釣り上げたのは50cmクラスの良型ヒラメ。シンキングペンシルでボトムを丁寧に狙ってのヒット。

釣り上げたのは50cmクラスの良型ヒラメ。シンキングペンシルでボトムを丁寧に狙ってのヒット。

暴れる勢いをやさしくいなす。警戒心の高いヒラメに対応したショートレングスの強み。

幸先の良いヒットに、思わず胸をなでおろす黒田さん。「かなり暴れていましたが、ロッドがいい具合に吸収してくれましたね」と、粘り強さを実感できたという。今回黒田さんが使用しているのは「ネッサXTUNE S100M」。シリーズ中ではもっとも短いレングスのモデルで、瀬戸内海のような穏やかなサーフに最適な一本だ。「波が高いエリアでは遠投が必要になりますが、今回はブレイクが遠くないので、その必要はほとんどありません。ショートレングスなら足元も繊細に狙えるので、こうした場所では特に使いやすいですね」と、使用感を語ってくれた。やがて潮位が高まり、満潮の潮止まりに。ここで一息入れることにした。

黒田さんが使用した「ネッサXTUNE」はS100Mのモデル。シリーズの中でもっともショートレングスで穏やかなサーフとの相性が良い。

黒田さんが使用した「ネッサXTUNE」はS100Mのモデル。シリーズの中でもっともショートレングスで穏やかなサーフとの相性が良い。

粘り強いブランクスは強い反発力を生む。ショートレングスでもしっかりと振り込めば遠投が可能だ。

粘り強いブランクスは強い反発力を生む。ショートレングスでもしっかりと振り込めば遠投が可能だ。

静かな海に潜む好機。上げ潮の一投目で良型ヒラメをキャッチ。

夕マズメ。再び干潮前後に合わせてポイントへ入る。潮は下げのタイミング。朝のヒットに期待を膨らませるものの、次第に潮が緩み、釣りは一時休止となった。「それでは再開しましょう」再び立ち上がり、足元を探り始めた1投目だった。「きたっ!」不意を突くようなバイトに、黒田さんは冷静に対応。焦ることなく魚を寄せ、キャッチしたのは朝と同じく50cmクラスのヒラメだった。「上げ潮に合わせて浅場に寄ってきたようですね。釣り場を休ませたのが正解でした」と笑顔を見せる黒田さん。足元を丁寧に探ったからこそ手にできた、価値ある1匹だった。

夕マズメに同じポイントにて実釣。上げ潮が効き始めるまでポイントを休めて1投目の出来事であった。

夕マズメに同じポイントにて実釣。上げ潮が効き始めるまでポイントを休めて1投目の出来事であった。

足元付近で勢いよく喰ってきた良型のヒラメ。ロッドの性能を存分に活かしてキャッチした1匹であった。

足元付近で勢いよく喰ってきた良型のヒラメ。ロッドの性能を存分に活かしてキャッチした1匹であった。

3日目は深場のブレイクラインを攻略。嬉しいシーバスも登場。

実釣3日目。この日も朝マズメにポイント入りし、干潮前後のタイミングを狙う。今回は水深があり、流れの強いポイントを選んだ。「足元から深くなっていて、ブレイクが形成されています。そこを重点的に探っていきましょう」と黒田さん。この日も「ネッサ リプタス80S」を使い、足元まで丁寧にリトリーブを重ねていく。やがて朝日が昇り、潮が複雑に動き出したタイミングだった。「よし、ヒット!」直後、足元の岩にラインが触れないよう、素早くロッドを高く構えて回避する黒田さん。「よし、かわした!」慎重に寄せてきたのは、40cmクラスのシーバスだった。「予想外でしたが、嬉しい1匹ですね。足元の岩をうまくかわすことができました」と笑顔をみせる。このロッドのパワーと軽快さが活きたファイトだった。

3日目はポイントを変えて実釣。足元付近からブレイクとなっており水深も深め。

3日目はポイントを変えて実釣。足元付近からブレイクとなっており水深も深め。

元気よく楽しませてくれたシーバス。足元のブレイクを丁寧に狙っていてヒットした。

元気よく楽しませてくれたシーバス。足元のブレイクを丁寧に狙っていてヒットした。

瀬戸内サーフの新たな可能性。ルアーの性能と釣果を振り返る。

やがて日が高くなったところで、今回の実釣は終了。結果はヒラメ2匹、シーバス1匹という満足の釣果となった。メインで使用した「ネッサ リプタス80S」は、小型のリップ付きシンキングペンシル。スローからファストまで幅広いリトリーブスピードに対応し、安定したアクションを見せてくれる。「このサイズ感でメタルジグ並みの飛距離が出せるのに、スローなアクションで誘えるのがいいですね」と黒田さんもその実力に納得の様子だった。岡山県のサーフは、まだまだ未開拓な場所が数多く残されており、サーフフィッシングの可能性に満ちている。黒田さんのスタイルを参考に、穏やかなサーフで熱い釣りを楽しんでみてはいかがだろうか。

メインで使用した「ネッサ リプタス80S」。小型のリップ付きで遅巻きから速巻きまで安定したアクションを実現する。

メインで使用した「ネッサ リプタス80S」。小型のリップ付きで遅巻きから速巻きまで安定したアクションを実現する。

岡山県のサーフはまだまだ未開拓な部分も多い。ぜひ黒田さんの釣行を参考にチャンレンジしてみてほしい。

岡山県のサーフはまだまだ未開拓な部分も多い。ぜひ黒田さんの釣行を参考にチャンレンジしてみてほしい。

プロフィール

黒田 寛亮 (くろだ ひろあき)

[モニター]

神奈川県(西湘・湘南エリア)をベースに全国各地で活動するサーフアングラー。
「考え続ける釣り」をモットーに仮説に基づいた戦略と実釣スタイルでヒラメをメインとした様々な魚種を追い求めながら釣りの楽しさを伝える。

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