2024/12/23
コラム
盛夏のサーフで70cmクラスのヒラメをキャッチ。新しい「ネッサSS」で楽しむ福島エリアの魅力を紹介。
新しく登場する「ネッサSS」のコンセプトは曲がるネッサ。このロッドを手にインストラクターの堀田光哉が福島県のサーフで実釣を試みた。今回はロッドの性能とともに、夏の福島県でヒラメやマゴチを狙う魅力について紹介したい。
これから仲間入りとなる「ネッサSS」。そのロッドの立ち位置とは?
新しく登場する「ネッサSS」だが、これは「ネッサBB」と「ネッサXR」の中間に位置するロッドだ。もともと、ネッサシリーズにこの位置づけのロッドは存在しなかったが、この度新しく追加されることとなった。
名前にあるSSというのはスーペリアスペックの略称で、ノーマル製品よりも高い素材を使用したり、高性能な製品に採用されるテクノロジーを搭載することで、技術特性が高められているのが特徴だ。さらに今回は、コンセプトが曲がるネッサということで、これまでのネッサになかった調子設計になっている。そんな「ネッサSS」の特徴を、ここからさらに深堀りしていこう。
今までとは異なる調子設計。曲がりやすさがアングラーにもたらすメリット。
まずネッサの基本設計として、3ピース設計であることが大きな特徴のひとつだ。こうすることで、ティップ部分、ベリー部分、バッド部分にそれぞれ役割をもたせやすくなり、軽いロッドでありながら、サーフフィッシングに必要なパワーと繊細さを両立している。
そして今回の「ネッサSS」ではこの3ピースのうち、バッド部分がこれまでと大きく異なる部分で、従来のネッサシリーズに比べて曲がりやすくなっているのが特徴と言えるだろう。見た目では大きな変化を確認し辛いが、これはキャスト時やファイト時に確かに実感できる違いとなっている。
そして曲がりやすくなることで得られる最大のメリットは、キャストがやりやすくなること。ルアーの重みをしっかりと溜め込んで強い力で反発させられるので、楽に遠投することが可能だ。さらにリリースポイントが広くなるので、自然とキャスト精度の向上にも期待できる。足場が不安定なサーフにおいて、安定したキャストをサポートしてくれる、そんなロッドに仕上がっているのが「ネッサSS」だ。
期待を込めて実釣スタート。福島エリアのサーフの魅力を紹介。
そんな「ネッサSS」を手にして堀田さんが訪れたのが、福島県のサーフ。時期としては7月下旬の盛夏の季節で、厳しい暑さの中での実釣となった。そんな福島県のサーフだが、このエリアは北から流れ混んでくる親潮の影響で水温が比較的低めであるのが特徴だ。
また堀田さんが言うには「ただし近年は異常とも言えるほど気温が高いことが多いので、それがどこまで影響するかは実釣してみないとわからないですね」と期待と不安が入り交じる様子だった。また「この時期の福島県のサーフではイワシを中心としたベイトの回遊が期待できます。そこにうまく遭遇できればヒットの確率も高められるはずです」とのことで、釣果はベイトの接岸が大きなカギを握っている状況であった。
ベイトの接岸に遭遇。狙い通りにヒラメをキャッチ。
こうして実釣を開始した堀田さん。「日中は気温が高すぎるので、朝と夕マズメに集中して実釣しましょう」と、まずは朝マズメから開始してくこととなった。ルアーは「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」でブレイクラインが絡むポイントを重点的に探っていく。「このルアーはシミーフォールが特徴です。しっかりと沈めて反応を探っていきましょう」と着底を意識して探っていると教えてくれた。
こうしてしばらくすると、水面がピチャピチャと騒がしくなってきた「ベイトが入ってきたようです、その下にフィッシュイーターがいないかな」とベイトの下を丁寧に狙う堀田さん。そして狙い通りに「よし!喰った!」という掛け声とともにしっかりとフッキングが決まった。
曲がりやすいブランクス設計の「ネッサSS」が、激しく暴れる魚の引きをしっかりといなしてくれる。パワーも必要十分で遠投した先でもしっかりと魚を寄せてきてくれた。こうして幸先よくキャッチしたのは50cmクラスの良型ヒラメで、ルアーを丸呑みするかのようなヒットだった。
夕マズメに備えて同じポイントへ。干潮のタイミングでマゴチがヒット。
朝マズメの実釣後は、正午過ぎに再び釣り場へ。堀田さんは朝と同じポイントにエントリーした。「今度は潮も引いて、朝よりブレイクラインが狙いやすいはずです」とのことで、さらに期待が高まっていた。朝のようなベイトの群れは確認できないものの、引き続き「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」でシミーフォールを交えながらボトム周辺を探っていく。
するとすぐに反応があり、今度はマゴチをキャッチ。釣り上げられたマゴチがイワシを吐き出した様子をみて「ルアーがしっかりとマッチしているようですね」と確かな手応えを感じていた様子だった。
その後、さらにキャストを繰り返し、遠投してフォールで誘っていると、ガツンとこれまでとは違う明確な手応えが堀田さんを襲った。しだいに魚を寄せてくると「これは大きいよ!」と緊張が高まる。激しく抵抗する魚と波打ち際の攻防を「ネッサSS」で制してキャッチしたのは、なんと70cmクラスのグッドサイズのヒラメであった。
驚きの70cmクラスが登場。「ネッサSS」の性能を十二分に確かめられた釣行内容に。
思わぬサイズの登場に興奮冷めやらない堀田さん。「まさかこのサイズに出会えるとは思っていませんでしたね」とのことで、驚いた様子だった。
この「ネッサSS」にはシマノ独自のテクノロジーである「ハイパワーX」と「スパイラルX」が搭載されているので、ネジレやつぶれによるパワーロスを防いでブランクスの性能を十二分に発揮してくれる効果がある。さらに「かなり遠くで喰ったけど、気持ちのよいアタリでした。それもロッドがしっかり伝達してくれましたね」と「ネッサSS」の潜在能力を十分に確認できた実釣となったようだ。
新しい「ネッサSS」は、これまでと違う調子設計で初心者のステップアップはもちろん、これからサーフの釣りに挑戦しようという方にも扱いやすい設計になっている。新しい「ネッサSS」と共に、大型ヒラメを目標にして身近なサーフへ出かけてみてはいかがだろうか。
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