2023/02/21
コラム
ルアー解説~熱砂 アーマジョイント150Sフラッシュブースト~
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シマノ独自のテクノロジーによる最先端ルアーコンセプト、ブーストシリーズに2022年夏、新たに加わったアーマブースト。その画期的な機構と性能、かつてない圧倒的な飛距離を手にしたジョイントタイプのビッグベイトが、サーフフィッシングに与える影響とは!? 開発に携わった、インストラクターの堀田光哉が実釣を交えて解説する。
ルアーの飛距離がサーフゲームを変える
シマノでは初となるサーフ専用設計のビッグベイト、熱砂 アーマジョイント150Sフラッシュブースト。その未知なるゲーム感覚を体験するべく堀田さんが実釣に選んだのは、1本の川が通った内湾エリア。
「もちろん外海のサーフでも凄い効果があると思うんですけど、まずはこういった内湾のサーフでもいけるというところを魅せたいですね」。
距離にして60m(テスト実測値)。ライバルが届かない、ターゲットがルアーを目にしたことがないスポットにルアーを入れる、飛距離が釣果に大きく影響するサーフフィッシングで、新機構アーマブーストが与える影響は絶大だ。
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干潮からの潮の動き出しのタイミングで早速バイト。ヒラメの口の中にボディがしっかりと飲み込まれている。
大型のヒラメが違和感なく口にできるサイズ感
飛ぶことは大きなメリットをもたらすが、もちろんそれだけがルアーの性能ではない。圧倒的な飛距離を確保し、ターゲットとなる捕食者のヒラメが違和感を抱くことなくフィーディングできるサイズ感が追求され、150㎜のボディ長となった。大きなフィッシュイーターほど大きなベイトフィッシュを捕食するというのはルアーフィッシングの世界では定説だが、ビッグベイトは大物を捕獲するためのボリューム感を生まれながらにして持っている。
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フックアイをボディに半固定できるプチロックシステムを搭載。フックが邪魔にならず、ターゲットの口の中にしっかりとルアーが入る(写真はプロトタイプ)。
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濁りの中でも目立つゴールド系カラー(Aヒラメゴールド)と、ボディ内部のスプリングによる可動式反射板、フラッシュブースト機構が功を奏した(写真はプトロタイプ)。
リアルな存在感と艶めかしいアクション
ルアーの要となるアクションは、ジョイントボディを活かした艶めかしさ、立ち上がりの良さを兼ね備えている。波のあるサーフゲームでは、フローティングタイプでは波に存在感が消され、ボトムにいるターゲットにはアピールしにくいので、シンキングタイプを採用した。
「止まってからもちょっとゆらめきながら落ちる。そういう動きっていうのは、他のルアーにはなかなかないだろうし、ヒラメに関してはあんまり見たことのないルアーですね」。
ベイトフィッシュの鱗を模したスケールブースト、リアルなフラッシングを再現するフラッシュブーストのブーストコンセプトが相乗効果となり、大きなエサに大いなる生命感を与えている。
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波の中でのレンジキープ力も考慮したウエイト設定(35g)とシンキングスピードになっている。
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アーマブーストのキーとなるボディ内部のプレートとマグネットによる半固定システムは、アクションにも影響する(写真はプロトタイプ)
アーマジョントがサーフゲームを深化させる
続いて訪れたのは河口エリア。考え抜かれたアーマジョイントの飛距離、サイズ感、アクション、フッキング性能を駆使して、マゴチの捕獲に成功。ブレイクラインを超え、シャローに差し掛かったころ合いでのバイトだった。大型サイズのフィッシュイーターが好んで口を使うボディサイズと、スレ知らずのワームのような喰わせる力をミックスさせたジョイントビッグベイトに、フラッシュブースト、スケールブーストの魅せる力、そしてアーマブーストの飛ばす力がミックスされ、短時間で良型のヒラメをマゴチを捕獲。これは、新しいサーフのビッグベイトゲームの確立を意味している。
「強い味方。投げてみたくなる不思議な衝動に駆られるような、そんなルアーだね」。
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2本目のキャッチは目測55cmクラスのマゴチ。いわゆるハモニカ喰いされたルアーが、ためらうことなく喰ってきたことを証明している。
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マッチロッドは波に負けず、適度な引き心地を伝えるソフチューブトップ採用ロッド。ビッグベイトではあるが、特別なタックルではなくても対応できるのも嬉しい。
ロッド:ネッサXR S110M/MH
リール:ステラ4000XG
ライン:ピットブル8+ 1号
リーダー:エクスセンス フロロリーダー 25ポンド
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