2021/04/05
コラム
小さなベイトにもフラッシュブースト。遠浅サーフで離れた魚を「スピンブリーズ 140S フラッシュブースト」で寄せて喰わせる
ルアーの集魚効果は、時として釣果に大きな違いをもたらす。フラッシングで遠くから魚を寄せる力、さらにルアーの動きで喰わせる力の両方を兼ね備えたのがフラッシュブーストを搭載した「熱砂 スピンブリーズ 140S フラッシュブースト」だ。キラキラと明滅するルアーをどのように使って、遠くにいるブリを引き寄せたのだろうか。
まずはベイトの有無をチェック。集まりやすい地形の変化も観察しておく
ルアーで釣果を出そうと思えば、フィッシュイーターのエサとなるベイトの存在はとても重要な要素だ。
ベイトがいれば自ずとそれを求めて、大型の魚が集まってくるので、ルアーへヒットする確率も高められる。
まずは水面を観察して、魚が泳いでいないか確認しよう。タイミングがよければ波打ち際にイワシが打ち寄せられていることもある。
その他にポイントとして重要なのが地形だ。「まずは河口を探してそこから狙います」と堀田さん。面白いのは水が流れていても、枯れていてもいいとのことで、その周辺を重点的に探っていくとのこと。
流れていればその周辺は水温の変化に期待できる。また枯れていても伏流水として地面を通って水の流れができていることも少なくない。さらに河口はベイトが生息しやすい場所なので、そこにどんな魚や甲殻類といった生物がいるのか観察してみるといいだろう。
ベイトの有無を確認したら地形の変化を探していく。砂浜以外に、流れ込みや岩場はないか、カケアガリになっている場所はないか。風はどのような向きに吹いているのかなど、魚が集まりやすい場所を絞り込んでいく。
流れていればその周辺は水温の変化に期待できる。また枯れていても伏流水として地面を通って水の流れができていることも少なくない。さらに河口はベイトが生息しやすい場所なので、そこにどんな魚や甲殻類といった生物がいるのか観察してみるといいだろう。
ベイトの有無を確認したら地形の変化を探していく。砂浜以外に、流れ込みや岩場はないか、カケアガリになっている場所はないか。風はどのような向きに吹いているのかなど、魚が集まりやすい場所を絞り込んでいく。
今回釣行したポイントでは、ワンド型になったサーフで魚が溜まりやすく、足元からカケアガリとなっている地形。
さらに風は向かい風となっていたので、ベイトが砂浜に打ち上げられるような状況だった。
ルアーでは届かないような沖でボイルも見られたことから、堀田さんは沖にフィッシュイーターが回遊していて、ベイトが浅場から離れられない状況だと推測した。
沈んでいる時にフラッシングで見せる。離れた魚も思わず見に来る狂鱗のパワー
朝日がしだいに高くなり、海面を明るく照らし始める時間帯での出来事だった。
キャスト後に「スピンブリーズ 140S フラッシュブースト」をフリーフォールで沈め、着底後にハンドルを2~3回巻いた直後。「ドスンッ」と同時に竿先が入ったかと思えば急激にバッドまで絞り込まれた。
「よし、キタ!」という堀田さんの声と同時に、釣られまいとする魚は沖へと向かって一気に走り出す。
新しくなった「ツインパワーXD」の甲高いドラグ音が静かな砂浜に鳴り響いた。グリップエンドを腰に当て、落ち着いて魚の引きに耐える堀田さん。
「ネッサ エクスチューン」が備えたバッドパワーを最大限にいかしながら、巻いてはラインが出されるというやり取りが続いた。しだいに魚が波打ち際へと近づいてきて、その魚体の大きさに思わず息を飲んだ。「でかい」。そう思った矢先に、魚は波打ち際で最後の抵抗を見せ、尾を叩きつけて激しく暴れる。ランディング時は、糸が切られることも多くバラしやすい瞬間。急いでランディングしたくなる気持ちを抑え、落ち着いて打ち寄せる波にタイミングを合わせる。
そして大きな波に乗って魚体が砂浜に滑りあげられた瞬間に魚の正体がハッキリとした。
丸々と太ったブリで、長さが92cm。サーフではめったに見られないサイズだ。
ようやく胸をなでおろせた堀田さんの目には心地よい疲労感があったが、それを上回る笑顔が溢れていた。
この魚体がサーフから狙えることに驚く。パワフルなブリがタックルのポテンシャルを最大限に引き出してくれた
大きなルアーで小さなベイトを演出!小形のイワシにもフラッシュブーストが効果的
レッドヘッドカラーの「スピンブリーズ」を尻尾から一飲するかのように喰いついたブリ。その喰い方から、ルアーをいかに本物のエサだと思っていたかがわかる。堀田さんは「きっと沈んでいる時のルアーを見ていたんでしょね」と教えてくれた。
フラッシュブーストはルアーを止めていても、反射板が振動して強烈にアピールする。
また「スピンブリーズ 140S フラッシュブースト」はルアーのボディに対して反射板の面積が最大化されているので、アピール力を最大限に高めているのだ。
さらにルアーに施された「狂鱗」によるリアルなホログラムの効果で、一気に喰いついてきたといった様子だった。
このフラッシュブーストにはもう一つの利点があって、ベイトが小さいときにも効果的だ。
実際に堀田さんが投げていた「スピンブリーズ」は140mmだが、釣り場に打ち上がったベイトは約7cm。ここでフラッシュブーストの部分に着目してみると、反射板とベイトの大きさがちょうど同じくらいなのである。ルアーはベイトに合わせて大きさを選ぶのが基本だが、小さなルアーでは飛距離やアピール力に満足できないことも多かった。しかし、このルアーでは飛距離やアピール力を犠牲にせず、小さなベイトとして演出することもできる。
サーフで釣りをするアングラーの強力な武器となってくれることは間違いないだろう。
遠くにいる魚へアピールして、寄せた魚は確実に喰わせる。
そんな力を秘めた「スピンブリーズ 140S フラッシュブースト」を使って、様々なサーフを釣り歩いてみてほしい。
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