2024/08/02
コラム
チャンスの時間はどこにある?干満差の大きな島原エリアのサーフでタイミングを見極めるコツを解説。
長崎県島原エリアのサーフは有明海に面する釣り場で、大きな干満差と速い流れが特徴である。そのため釣り場に入る際は、チャンスとなる潮位を見極める必要があり、限られた時間の中で釣果につなげることが重要だ。そこで今回はシマノインストラクターである堀田光哉の釣行を紹介したい。有明海特有の難しさがあるこの島原エリアのサーフをどのように攻略していくのだろうか。
有明海に面する島原エリア。干満差が大きく速い流れが特徴の釣り場。
実釣したのは4月の中旬。桜が散りはじめた頃で、春の暖かさが本格的になってきたタイミングだった。
この島原エリアの特徴というのが、有明海に面しているということ。大きな干満差と、その干満差が生み出す速い流れが特徴で、釣り場に入るにもタイミングを見極めて、限られた時間の中で釣果に繋げて行かなければならない。
そこでまず堀田さんは、釣り場に入るタイミングとして、干潮前後に狙いを絞った。
「干潮の前後であれば、ポイントに対してなるべく前の方に立てます。沖のブレイクラインなどを狙いやすいのも良いところですね」とのこと。
そして、下げ潮から上げ潮に変わるタイミングは特に狙い目で、沖の方からフレッシュな魚が入ってくる確率も高まり、自ずとヒットの確率も高められるだろうと考えた。
こうしてまずは、ゴロタが絡むサーフにエントリー。さらに魚が集まりそうな、流れ込みが絡む場所を選んで、キャストを開始していった。
釣りやすい時間は限られている。河口が絡むサーフで干潮前後に狙いを絞る。
この日はお昼過ぎからのスタートで、次第に夕マズメのタイミングとなる。
釣りができる時間もそう長くはないので、広範囲を効率よく探ることが大切だ。さらに潮の流れが速いのである程度の自重が必要になる。
そこで使用したのが「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」だ。
自重が30gでこのポイントでは底が取りやすく、遠投性能にも優れている。さらにその名が表す通り、速い流れのポイント攻略も得意なルアーで、効率よく探れると考えた。
さらに「遠投ももちろんですが、流れのヨレも意識して探って行きましょう」と堀田さん。
沖のポイントと流れ込みの影響で発生する変化も忘れずに意識しながら、周辺を丁寧に探って行くことにした。
開始して早々に本命が登場。狙いが絞れていれば勝負は早いことも。
堀田さんの場合、シンキングペンシルはシンプルな操作で使うことが多いという。
その方法は大きく2つで、タダ巻きとストップ&ゴーでの誘いがメインとのことだ。
キャスト後は最初にルアーを着底させ、その後はそれぞれを使い分けながら広範囲を探りつつ、魚の反応を確かめていく。
特に「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」は小さなカップが搭載されているので、流れの変化を感じ取りやすく、ルアーの動きも手元で感じ取りやすいのがいいところだ。
こうしてキャストを開始してしばらくが経ち、次第に潮のタイミングが上げ潮に変わった頃だった。
流れのヨレを狙ってキャストした後、足元まで丁寧に探っていたところで「よし!キタッ!」とヒット。
突然の出来事に驚きつつも、しっかりとアワセを入れてタイミングを見計らって抜き上げた。
その魚はなんと本命のヒラメであった。
「かなり足元で喰ってきましたね。びっくりしたけど丁寧に探っていてよかったです」と堀田さん。
幸先の良い釣果にほっと胸をなでおろし、この日は釣行を終了した。
夜明け前の短時間勝負。イワシの接岸に期待が高まる。
日付が変わり、ポイントを変えてエントリーしたのは、河口が絡むエリア。
前日の釣行が終了した後に、釣り仲間からイワシが接岸したという情報を教えてもらいやってきた。
実釣をスタートしたのは、朝の6時頃であるが、この日は満潮が7時頃なので、チャンスの時間は1時間程しかない。まだ周囲が少し暗いタイミングで釣り場にエントリーし、期待を胸にポイントへ足を進めていくと、中洲にイワシが打ち上げられていた。
またとないチャンスを前にしてさっそく「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」でキャスト開始する。
まずは足元周りから反応を探ろうとした1投目。
「よし、来たよ!」期待通りのヒットに気持ちが高ぶる。
こうして小気味良い引きで楽しませてくれたのが、40cmクラスのシーバスだった。
「いきなり喰ってきましたね!さらに追加を狙いましょう」とサイズアップにも期待してしばらくするとさらにヒット。
追加で同じサイズのシーバスをキャッチすることに成功した。
魚からの反応は、タダ巻きでしっかりと反応が得られているとのこと。打ち上げられたイワシとルアーを比較してみるとサイズ感がぴったりであった。
使いやすい自重とサイズ感。全国の様々なサーフで試して欲しい。
こうしてしだいに空も明るくなり、潮位が高くなった所で釣りは終了。
短時間であるが、釣り場とタイミングを上手く絞ることで、よい釣果に結びついたのだと感じる内容であった。
さらに堀田さんは、今回活躍した「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」についてこう語る「サイズ感がちょうどよくて使いやすいルアーでした。このサイズを待っていた方も多いと思うのでこれから楽しみですね」とのことで、ルアーの性能をしっかりと確認できた様子だった。
今回は有明海の干満差が大きく流れも速い釣り場ということで、少し特殊なシチュエーションであったかもしれない。しかしそんな釣り場でも十分に通用する「熱砂 ビームドリフト 97S フラッシュブースト」はきっと全国の様々なサーフで活躍してくれるはずだ。
サーフでシンキングペンシルの操作に悩んでいる方や、まだ試したことがないという方は、ぜひこの機会に試してみていただきたい。
関連記事
RELATED COLUMN