2023/09/04
コラム
ヒラメ釣りに必要とされる感度を究めるニューロッド「バイオインパクト ライトヒラメ」登場
まさに「ヒラメを釣るための」ヒラメ竿。鈴木新太郎が自信を持ってそう語る竿がいよいよデビューする。その名はバイオインパクト ライトヒラメ。ヒラメ釣りの感度を究めたとすら言えるニューロッドの実力を飯岡沖で遺憾なく見せつけてくれた。
INDEX
深い霧に包まれた飯岡沖。水深12メートルの根周りのポイントで仕掛けが着底した瞬間、鈴木新太郎の表情が変わった。
「着底と同時にアタリがありましたよ」
そう言って左手で持つ竿を立てるようにアワセを入れるとしっかりとハリ掛かり。きれいな弧を描いて魚を浮かせ、この時期のレギュラーサイズである1キロ級を上げた。
開始からわずか30秒ほどの出来事だった。
「今日は浅場中心に狙うとのことだったのでライトの64タイプを選びましたが正解だったみたいですね」
その竿の名は「バイオインパクト ライトヒラメ 64-225」。鈴木新太郎をして「まさにヒラメを釣るための竿」だという、自信とこだわりの詰まったヒラメ専用竿。
「穂先は従来のカーボンソリッドからカーボン製のソフチューブトップになりました。しなやかですがブレがなく仕掛けを安定させてくれます」
通常時、鈴木はオモリを5センチだけ浮かせ時折オモリの先端で海底をリサーチするイメージで操作するそうだが、ソフチューブトップは、この位置を容易にキープできるという。
「自分のイメージした場所に仕掛けをキープできるので、海底からの情報をより多くキャッチできます。それも曖昧な感じではなく、『きた』としっかりと目で感じ取ることができます」
ソフチューブトップは目感度で正確に情報を伝えてくれるが、それを補完するのが手感度を向上させるカーボンモノコックグリップ。この2つの感度を上げることで、従来では迷いがちだった情報がより明確かつ正確に伝わるようになったという。
「オモリが海底を触れる感触が、カンカンからトントンに変わるさまなど『音』の違いをカーボンモノコックグリップは伝えてくれます」
カーボンモノコックグリップを腕や脇に当てることで、その効果が最大限に発揮される。
起伏のある根をかわしながらアタリを待つ。水深が急変する時にはロッド操作で根を渡っていく動作が必要となる。
「Xシートテクニカルガングリップは、従来のガングリップの安定性に加え、フロントトリガー部に指をかけることで手首を前に出せるようになりました。手首が前に出せると手を伸ばしていても容易に竿を上下動させることができるんです。つまり操作がとても楽になりました」
誘いから根をかわす動作、船の上下動による微調整まで楽にこなせることで、集中力が続きしいては釣果にも繋がっていくという。
「このグリップは左右両用なので、竿を持ち替えて釣りやすい位置もキープできます。安定感と攻め、まさにライトヒラメに最適なグリップといえます」
「64-225」で3枚のヒラメを釣り上げたあとは、「73-235」にチェンジ。
「64タイプはヤリトリの楽しい竿で個人的に好きな竿です。73タイプはフィールド、流し方などを問わないバランス型に仕上がっています。絶対にヒラメを釣りたいという人は73から始めるのもいいと思います」
さらにノーマルタイプは2.7メートルと全長があり、横流しから深場まであらゆるフィールドに対応でき、冬場の大型ヒラメにおすすめだという。
FISHING TACKLE
【バイオインパクト ライトヒラメ】
穂先にはソフチューブトップ搭載、ブランクスはスパイラルXコアとハイパワーXで強化。手感度を増幅させるカーボンモノコックグリップに加え、安定性と操作性を併せ持つ新設計Xシートテクニカルガングリップなど、シマノが磨き上げてきたロッドテクノロジーを注入して生まれ変わったバイオインパクト ライトヒラメ。
【バイオインパクト ヒラメ】
「バイオインパクト ライトヒラメ」と同じく最先端のシマノロッドテクノロジーを満載した従来のレングスの「バイオインパクト ヒラメ」もリリース。
■Xシートテクニカルガングリップ
左右両用、安定性と疲労軽減に加え、フロントにトリガー部を設けることにより操作性を飛躍的に高めた新設計のグリップ。トリガー部に人差し指を添えると手首が前方に出て細かい操作が可能になった。
■ソフチューブトップ
チューブラーの長所である軽量、伝達性の高さを活かしつつソリッド並みのしなやかさをプラス。オモリが着底した瞬間のブレがなく、ヒラメのアタリを動きとして明確に表現する。
■カーボンモノコックグリップ
リアグリップをカーボン一体成型で中空構造化したカーボンモノコックグリップは穂先に現れない情報を手や腕、脇など触れている場所に「手感度」として増幅して伝える。
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