2025/07/30
コラム
解禁日突撃釣行、これが本場明石のマダコ釣り〜兵庫県明石市東二見港〜
街を歩けばすぐに分かるほど、明石はマダコ愛にあふれている。その明石のマダコ釣り人気は、少なくとも関東の釣り人の想像を超えている。
5月1日の船釣り解禁日。明石市東二見港の「にしうみ」より5時に出船、明石海峡大橋を東に望む「かんたま」と呼ばれる場所で解禁1投目を迎える。
明石のタコ釣りはルールが定められており、全員がエギ2本。目的はシンプルで「資源保護」と「環境保全」だ。
5時出船。かんたまと呼ばれるポイントからスタート。水深は10m前後から20m台と幅広い
船上で仕掛けを見れば一目瞭然。明石のマダコ釣りはエギやスッテに明確なルールが設定されている
①100g以下のマダコはリリース
② 仕様するタコエギ・スッテは2つまで
③ ハリ(カンナ)は180度まで(半笠・3本バリ)
④ カエシの付いているハリはカエシを潰して使用する
⑤ ハリ(カンナ)は1段のみ
⑥ エサの使用は禁止
明石のタコ釣り場のほとんどが砂泥質の平場で根掛かりはほとんどない。ではどこにマダコがいるのかといえば、海底に穴を掘って潜んでいる。今回のナビゲーター・吉田昇平さんはマダコが穴から出てきてエギを抱いて穴に戻ろうとする水中映像も見ている。
海底に極端な起伏がなく根掛かりしない。だから、釣り方は底からオモリを離さないことが定石になる。
いわゆる定点小づきで、船の流れに追随するようにオモリを置いてエギやスッテを揺すり(小づき)、数十cm動いたら底から上げて仕掛けを足元に戻して再着底させる。
根を狙う関東でこの方法をとればすぐに根掛かるが、明石は違う。
見方を変えれば、明石のマダコ釣りは根掛かりしない場所に出てくるタコを狙うから釣り人をたくさん乗せても成立するし、環境への負荷も抑えることができる。
その象徴ともいえる風景が、かんたまから移動した淡路沖。昨年は開幕から好調だった海域で満員のタコ船が海域を埋め尽くしており、多い船は40人ほど乗っている。その風景は歴史番組のCGで見る水軍のようで、取材班が乗る「にしうみ」が満船ながら座席間隔が広いことに気付かされた。
これだけの密度になれば、潮の速さも大きく影響する。潮が速すぎればオマツリしやすくマダコも乗りにくく釣りにならない。
潮流が複雑で速い明石の海で、船長は潮が緩む時間と場所を読んで(許可されている漁場の中で)移動する。エンジン流しでオモリ50号仕掛けの糸を立てつつ、左右の舷を入れ変えてマダコが行き渡るように操船する。
そして船上の釣り人はエギやスッテの形状や色、そして誘いに迷い、タコを乗せ、逃しては一喜一憂する。
ゲーム性や競技性という言葉は、規則(ルール)が存在してこそ実体をなす。
だからこそ明石のマダコ釣りは関東や他地域と別格であり、実際に面白い。東京湾のマダコ釣りがここまで進化・深化するかは、マダコ愛次第のように思えてならない。
【釣り方】
「ザラザラを感じなくなる。」を感じる!
① タコが乗っていないとき
オモリを海底から離さないように小づくのが基本。マダコが乗っていないときは仕掛けの
サルカンやエギの金属的な感触が伝わってくる。吉田さんはこれを「ザラザラ感」と呼ぶ。
ザラザラを感じなくなる。を感じる!
② タコが乗ると……
小づいたときの「ザラザラ感」がなくなって軟質な感触になったらタコの可能性あり!
送り込むように海底でさらにソフトに小づいてしっかり乗せてからアワせる。
【エギとスッテの使い分け】
【通常はエギ&スッテ】
大きさと重さのあるエギでしっかり海底を探り、漂うように動くスッテでアピール
【速潮時はエギ&エギ】
比重の大きなエギ2本とすることで海底に仕掛けを落ち着ける
【潮が緩い時はスッテ&スッテ】
比重の軽いスッテを動かしてアピール
【潮が緩んだらキャストで探る】
潮が緩いときはキャストしてマダコを探しにいく。釣れた人の投げた方向を見ておくのも手だ。
安全を確認してアンダーハンドでキャスト
当日の1杯目は潮が緩んだタイミングでスッテ2本仕掛けをキャストしてキャッチ。2杯目は逆に速潮の中、エギ2本仕掛けで短い定点小づきを繰り返して(下図参照)キャッチした。
【タコマイレージ】
12時に沖上がりした後に船長指定の場所でリリースします
【タックル】
エントリーにもおすすめのゲンプウ201PG
[タコマスターBB]
タコ専用ロッドのエントリーモデルながら設計・調子・使いやすさなど実釣力は上位モデル直系の高レベルロッド
[タコマスターBB S175]
定点小づきと抱かせる間を作りやすいモデル
[タコマスターBB M175]
張りと柔軟性のバランスが取れたモデル
[タコマスターBB MH175]
張りを持たせた速潮&高負荷対応モデル
[タコマスターフラッシュブースト3.5号]
明石で一番人気と言われることも多いエギ。25年NEWカラー・メダツピンク(上)とメダツオレンジ(下)はフラッシュブースト+グローでアピール
[タコマスタースッテ M フラッシュブースト]
すべてがタコ専用に設計されたスッテ。25年NEWカラーはフラッシュブースト+グローでアピールするメダツオレンジ(上)と、布なし強烈アピールのAアカキン(下)
ハリ(カンナ)は半笠で一段。全国に広まってほしいレギュレーションだ
[タコキャッチャー1.8インチ]
カンナに装着することで潮の抵抗をほぼ変えることなくアピール力をアップさせるワーム
【取材協力】兵庫県明石市東二見港・つり船「にしうみ」
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