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2021/05/31

コラム

鹿児島県錦江湾のテンヤタチウオ。日本中で通用するテンヤタチウオの基本テクニックとは。

例えばお台場や六甲アイランドの目の前が水深150mもあり、最大で2m、重量7kgに達するタチウオが周年釣れる。
鹿児島県の錦江湾奥はそんな海だ。
これまで錦江湾のタチウオ釣りといえば、主に湾口部で夏~秋にテンビン仕掛けを用いた夜釣りでの大型狙い。
それが昨年から様変わりした。鹿児島空港から30分あまりの湾奥で、日中、テンヤで四季を通して釣れるようになった。ちょうど東京湾でテンヤタチウオブームが起きたころ、鹿児島でもテンヤタチウオが開拓されていたのだ。
「錦江湾の日中のテンヤタチウオはタナを幅広く探る場面が多くあります。また、誘い方も微速巻き、ストップ・アンド・ゴー、シャクリなど、それぞれ効果的です」
4月下旬の夜明け過ぎ。錦江湾のテンヤタチウオにいち早く注目し通っている富所潤さんは、124mの海底から60mほどを探っていく。

巻掛の作法

競技性は大きな魅力ですがその入口は広く簡単であるべきです。

「僕がテンヤタチウオで最も大切にしている基本が『巻掛(まきがけ)』です」
微速巻きに小さなシャクリを織り交ぜて誘い上げていくと、1投目からアタリが出る。
その瞬間、竿の構えはそのまま、富所さんはフォースマスター200DHのハンドルを2回巻く。
竿先が一瞬しなり、戻る。掛からない。それでも速度1の微速巻きで、すぐにアタリが出る。
再びハンドルを2回巻くと、今度は竿先がお辞儀した。富所さんはそのまま力を込めてハンドルを巻き続け、重さがしっかり乗るとタッチドライブで中間速22へ瞬時に加速、同時に竿を持ち上げてガッチリとフッキングさせた。
朝日に染まる桜島を背に、ギラリとタチウオが海面を割る。


「僕が巻掛をテンヤタチウオの基本とする理由は、誰でも簡単にできるからです」
誘い方は地域、季節、その日そのときでトレンドがあり、アワセも含め、人より釣ろうと思えば先鋭化してゆく。これら難しさ=競技性はテンヤタチウオの大きな魅力であるが、その入口は広く、簡単であるべき。富所さんはそう考えている。
「錦江湾でテンヤタチウオをやってみると、大切なことの順番がよく分かります。それは時合に無駄なくタナを探すこと、そして掛けること。これは全国で共通すると思います」
テンヤを巻き上げることでアワせる巻掛は、誘いと、タナのリサーチも兼ねる。つまり基本が凝縮された動作だ。
「急峻な地形で100m前後を狙うことが多い錦江湾では、巻き上げやエサの確認が楽な電動リールが欠かせません。ですが、巻掛には手巻きリール並みのギア比が必要です。この条件を満たしつつ、軽量で十分なパワーを持つフォースマスター200DHは、テンヤタチウオにも最適です」
テンヤタチウオが始まって1年あまりの錦江湾奥は、魚がスレていない印象を受ける。それは今後、変わるかもしれないし、そのままかもしれない。
ただ、確実に言えるのは、誘い方にはトレンドがあっても、「作法」はトレンドに左右されないということ。
富所さんはこの日も巻掛で十分に楽しみ、鹿児島を後にしたのであった。

昨年から日中のテンヤタチウオ釣りが始まった錦江湾奥。宮崎、熊本など九州各地から釣り人が訪れ、休日には30隻ほどが出船。今、注目のタチウオフィールドだ。

釣り場は重富港から10分ほどの竜ヶ水沖。国道が走る岸のすぐ先で水深150mに落ち、そこから一旦60mまで瀬が盛り上がり、再び150mに落ち込んで海抜1,117mの桜島へ続く。

噴煙を上げる桜島。地元の人はだれも驚かない日常の風景。

下から突き上げるように喰ってくるタチウオに対し、テンヤをハリ軸分上に動けかせばハリ先は刺さる。巻掛は最小限の動きで正確にテンヤを動かす方法だ。

巻掛をテンヤタチウオの基本とする理由は、誰でも簡単にできるから。

アタリを感じたら竿はそのまま、即リールのハンドルを2〜3回巻く。掛からなくても諦めず巻く。この繰り返し。

取り込みは必ずリーダーか先糸をつかんで船内に引き上げる。

当日の最大は140cm級、指幅7本のドラゴン。

タックルの作法

探ること、手返しがストレスにならない。
これは釣りを楽しむ上でとても大切だと思います。

サーベルマスター エクスチューン テンヤ 82 MH180 RIGHT
先進のロッドテクノロジーを投入したテンヤタチウオ専用ロッド。73 M、82 MH、91 Hの3つの調子があり、富所さんは82で開始、タチウオの活性に合わせて73、82と使い分ける。


ライトゲーム エクスチューン TYPE82 MH190 RIGHT
多彩な船釣りシーンに対応するライトゲームロッドでテンヤタチウオを楽しむのもいい。穂先の感度と適度な硬さを持つTYPE82 MH190は50号のテンヤをシャクっても、120cm級が掛かってもブレない。巻掛では専用竿に比べ巻き回数をやや多めにするといい。


フォースマスター200DH
手にスッポリと収まる小ささと握りやすさと自重385gの軽さの中に、様々な最先端機能を凝縮させたフォースマスター200シリーズは、ハイギア化によりハンドル1回転あたり66cmを巻き上げるため「巻掛」にも最適。仕掛け回収とやり取りはMUTEKI MOTOR+が十分なスピードとパワーを発揮、電動と手巻きの良いところを両立させた次世代のコンパクト電動リール。

ロッド

サーベルマスター エクスチューン テンヤ

82 MH180 RIGHT

全長     1.79m

継数     2本

仕舞寸法   132.5cm

自重     138g

テンヤ号数   30~60号

ライトゲーム エクスチューン

TYPE82 MH190 RIGHT

全長     1.90m

継数     2本

仕舞寸法   124.9cm

自重     134g

オモリ負荷   20~100号

リール

フォースマスター200DH


ギア比        8.2

最大ドラグ力      5.0kg

自重         385g

糸巻量PE[タナトル8]    0.8号270m

               1.0号220m

               1.5号150m

ハンドル長         55mm

シマノ電動リールをさらに詳しく紹介する
「Get the Dream」はこちら

テンヤ

サーベルマスター 船テンヤ β

探見丸

CV-FISH

サーベルマスター エクスチューン テンヤ 82 MH180 RIGHT。

強さと感度、喰い込み性能に優れたタフテック∞+ハイパワーXソリッド。

ライトゲーム エクスチューン TYPE82 MH190 RIGHT。高弾性素材をスパイラルXコアで締め上げた細身軽量ブランクス&カーボンモノコックとハイパワーXソリッドの組み合わせは、抜群の感度と操作性を持つ。

脇挟み時にも魚信を伝えてくれる高感度カーボンモノコックグリップ。

ハンドル1回転で約66cm。ハンドル2〜3回転で巻掛が決まることが多い。

パーミングしたまま細かな操作が可能なタッチドライブ。

好みの速度まで瞬時に巻き上げ、不意の急速巻き上げを防ぐ中間速設定。錦江湾のテンヤタチウオでは22〜24がおすすめ。

探見丸親機搭載船ではNEW海底・魚群水深表示をデジタルディスプレイに表示可能。※魚群水深表示はACCU-FISH®対応の親機搭載船のみ使用可能。

MUTEKI MOTOR+は素早い仕掛け回収が可能。エサの確認を積極的に行えるのもテンヤタチウオではプラス要素。

Sコンパクトボディでパーミング性向上。

サーベルマスター 船テンヤ β。ハリ軸が短く角度付き。海中でやや頭を上に向けた姿勢となるため巻掛でスムーズにフッキングさせることが可能。

探見丸 CV-FISH。

食の作法

意外な味付けと食感がクセになる一品。

富所潤おすすめ「タチウオのカリフワ揚げ」
1.三枚におろして沖漬けのタレに半日ほど漬ける。
2.片栗粉にたっぷり青海苔をまぶす。
3.タレに漬けたタチウオはあまりタレを切らず、青海苔片栗粉をまぶす。
4.フライパンに多めの油を敷き、こんがり色付くまで裏返しながら焼く。片栗粉が油を吸うので、随時追加する。

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この記事で使用している製品

リール

探見丸 CV フィッシュ

仕掛け

サーベルマスター 船テンヤ β 30号/40号/50号

リール

フォースマスター 200/201/201DH

ロッド

ライトゲーム エクスチューン

ロッド

サーベルマスター エクスチューン テンヤ

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