トップページ >  CONTENT >  釣種から探す >  インショアゲーム×湯川マサタカ&山本啓人 in 大阪湾 大阪湾サワラ&近海タチウオゲーム ~実釣編~

2023/01/20

コラム

インショアゲーム×湯川マサタカ&山本啓人 in 大阪湾 大阪湾サワラ&近海タチウオゲーム ~実釣編~

秋の大阪湾を訪れたのはエギングエキスパートの湯川さんとジギングエキスパートの山本さんが狙うはハイシーズンを迎えた人気魚種、サワラとタチウオだ。本格的なインショアゲームは初めてというお二人の実釣を通して秋の大阪湾インショアゲームの魅力をたっぷりとお届けしよう。

エギング&ジギングのエキスパートが楽しむ
初めての大阪湾インショアゲーム

秋の大阪湾のインショアゲームに繰り出すのは、エギングエキスパートとジギングエキスパートのお二人。

湯川

インショアって何?

山本

ボートで岸の近くを釣るゲームです。オフショアのジギングは、ポイントまで航程30分から下手すれば5、6時間かかることもある。そういう意味では同じボートフィッシングでも手軽に楽しめますね

湯川

エギングしててもショアから届きそうで届かない沖のボイルって結構多い。それが狙えるってことやね。楽しみですね

近畿圏在住のお二人も大阪湾のインショアゲームは初挑戦。サポートするのは大阪湾のインショアゲームに対応するチャーター船、シーマジカルのキャプテン角井さんだ。

角井

ボートで5分、10分走ればもうポイント。機動力のある船でキャスティングゲームを楽しんでいただきます。秋は大阪湾のインショアゲームのハイシーズンですからね

出船前に角井キャプテンの話を聞き、胸を躍らせるお二人。実釣でどんなゲームが展開されるのか?

実釣はこの3人

プロフィール

湯川マサタカ MASATAKA YUKAWA

アグレッシブなショアのラン&ガンを得意とするエギングのエキスパート。エギング中にナブラが立てばルアーを投げ、渓流ルアーやアユ釣りにも精通する懐が深いアングラーでもある。

山本啓人 HIROTO YAMAMOTO

幼少期からエサ釣り、バス、ソルトルアー全般を楽しむ過程でジギングにたどり着いたオフショアのエキスパート。豊富な実釣経験による理論と海況に抗わない自然体で釣りに臨み釣果を上げる。

角井良隆 YOSHITAKA KADOI

大阪府堺市が拠点のチャーター船、シーマジカルのキャプテンの一人。シーバスやタチウオなど大阪湾のボートゲームを知り尽くし、とくにサワラ狙いで一家言持つ。的確なアドバイスで釣らせる人気の船長だ。

大阪湾インショアゲームは年間通して幅広い魚種が狙える

大阪湾インショアゲームは年間通して幅広い魚種が狙える

大阪湾インショアゲームは秋がハイシーズン。ターゲットはサワラとタチウオ?

角井
日中はサワラ、青物のキャスティングゲームが盛り上がります。夜はシーバスが面白いです。タチウオは秋口から12月頃まで狙えますが、大阪湾は秋だけでなく年間通して様々なターゲットが手軽に楽しめます

四季のターゲット。具体的には?

角井
主なターゲットでいうと春は湾内にイワシが入ってシーバスがメイン。夜はアコウ(キジハタ)狙いの人で賑わいます。夏は水温が上がって、チヌのトップウォーターゲームがアツくなります。夜は夕涼みがてらアジングが楽しめます。冬はライトゲームでメバルやガシラ。チヌのボトムゲームも面白いですね。あとアジ、メバルのライトゲーム以外はシーバスロッドやライトなジギングロッドでも楽しめます。湯川さんにも山本さんにも同じことを伝えてあるので、お二人がどんなタックルを用意したのかも楽しみですね
ほかの釣種からタックルを流用できる手軽さもインショアゲームの魅力だ。

大阪湾インショアゲームの主なターゲット

大阪湾のインショアゲームはメバル、アジのライトゲームからランカーシーバスに青物まで、年間通して多彩なターゲットが狙える。

実釣時のターゲットは秋の人気魚種サワラ(サゴシ)とタチウオがメイン。サワラ狙いでメジロ(ワラサ)、ハマチ(イナダ)、サバなどの青物が混ざる。

秋の大阪湾インショアゲームは沖より釣れる!?

実釣時の秋は大阪湾インショアゲームのハイシーズン。その訳も角井キャプテンに聞いておこう。

角井
秋の大阪湾は湾内にイワシが大量に入ってくるんです。しかも岸寄りに。それを捕食しにサワラや青物が入ってくる。鳥の動きを追うとボイルが起こることも珍しくありません

そのイワシの濃さはポイントに着くと一目瞭然。魚探には水深10mほどの中層にベイトフィッシュの群れが帯状に映し出される。

角井

この帯が割れたところはサワラか青物が突っ込んでます

湯川

うわっ、イワシだらけ
山本
船長、早やくやりましょう!どんな釣りから始めますか?

角井

まずはサワラ狙いでブレードジグのキャスティングから。同じ釣り方でメジロ、ハマチ、サバも喰ってきます。あと時合いがきたら、近海のタチウオも狙ってみましょう

サワラ、青物、タチウオの3魚種制覇を目指して秋空の下、大阪湾インショアゲームがスタート。

釣り場に着くと魚探にはイワシの群れが帯状に映る。帯の切れ目がサワラや青物に追われた形跡だ。

実釣中は岸近くでボイルや鳥山が度々発生。インショアはサワラ、青物の魚影が濃く、活性も高い。
※記事中のメタルショットTGボートサワラの写真はプロトタイプです。

サワラ狙いの基本は「高速巻きのタイラバ」。アタリがあっても巻き続ける

サワラ狙いの基本は「高速巻きのタイラバ」。アタリがあっても巻き続ける

サワラ狙いで使うルアーはボートサワラ用にチューンされたブレードジグのオシア メタルショットTGボートサワラ。攻め方はチャーター船の場合、キャプテンがアドバイスしてくれるので初めてても安心だ。湯川さんのロッドはボートシーバス用のディアルーナBS S610M。山本さんはスーパーライトジギング用のゲームタイプLJ S610-0をチョイス。キャストと巻きの釣りにも対応するモデルだ。

角井

釣り方は投げて底まで沈めたらひたすら速く巻く。アタリがあっても巻き続ける。これがサワラ狙いの基本です。簡単に言うと高速のタイラバのイメージですね

湯川

アワせちゃうとダメ?

角井

サワラはルアーを追いかけてそのまま突っ込んで喰うんでアワせても間に合わないんです

釣りはじめると湯川さんにすぐにアタリ。

湯川

よっしゃ! あっ、ハズれたっ…

山本

こっちも喰った! あっ…ハズれた…

湯川

アタリが出ると体が反射的にアワせてしまう!
実釣開始早々、魚が好反応。船上はいきなり活気づき、すぐに角井キャプテンが喰わせた。
角井
底から5巻きくらいで喰いました。青物っぽいですね。しかも結構大きいです

オシア メタルショットTGボートサワラの使い方は、キャストして底まで沈めたら着底と同時に速巻きを開始。ひたすら巻き続けてアタリがあってもアワせずに魚が乗るまで巻きつづけるのが基本だ。

船中ファーストヒットは角井キャプテンが喰わせたメジロ(ワラサ)。ヒットルアーはメタルショットTGボートサワラ32g。推定重量5kg超。こんな青物が、岸がすぐそこに見える海域で釣れる。

サワラ狙いは巻きスピードが重要。トップスピード、高速域の中速、高速域の低速の3段階を試す

角井キャプテンのヒットを皮切りに、高速タイラバのイメージをつかんだお二人もサゴシ、サワラ、青物のヒットが続く。

湯川

もうグルグル、ドンッ! みたいな。インショア、最高ですね。サワラは思ったより速巻きが効く。ベイトが上に居たんで表層を巻いたら喰いました」 山本「ちょっとゆっくり巻くと青物が喰ってきますね。タックルがライトだからよく引きます

釣りのジャンルは違えど二人のエキスパートにとって、魚の反応があれば攻め方をアジャストさせていくのは容易なようだ。ただ、釣果をみると湯川さんのほうがサワラ率が高いような。

角井

サワラ狙いは巻きスピードの違いで釣果に差が出ます。4人で乗って1人だけ釣れないということもありますからね

山本

そしたら巻きスピードも色々試したほうが良いということですね?

角井

そうです。自分の中でのトップスピードを決めて、それよりちょっと遅い高速の中速。さらに遅い高速の低速と速巻きを3段階くらいに分けて試します。あと1リトリーブ中に速度変化を付けるのも有効です。トップスピードから高速の中速に落とすとか

山本

僕は常に全速力で巻いてるから速すぎるのかな。ちょっとだけ速度を落としてみます。(数投後)本当に喰った!
船べりの水中でギラリと光る魚はサゴシクラスだ。
山本
巻くだけのシンプルな釣りやけど奥が深い。こうやって色々試して結果が出るから釣りとしてもすごく面白いですね。
サワラ狙いの速巻きスピードはトップスピード(速巻き域の高速)、速巻き域の中速、速巻き域の低速の3段階を使い分け、そのときに反応の良い巻きスピードを見極める。

実釣では良型のサワラやメジロも混ざり、2人とも順調に釣果を伸ばす。ヒットルアーはどちらもオシア メタルショットTGボートサワラ32g。

「このサイズが多いですね」(山本)。実釣時のサワラ(サゴシ)のアベレージは50~60cm。ボートシーバスロッドやスーパーライトジギングロッドでかけると強烈な引きが楽しめる。

タチウオはボトム付近でメタルジグをふわふわ這わせるように誘う

実釣は朝マズメからサワラ(サゴシ)、青物を順調に攻略し、角井キャプテンは次なるターゲットのタチウオを目指してボートを走らせる。

角井

ここ数日はタチウオの活性が低いですけど、今は満潮の潮止まりから下げに入るタイミング。潮が効けばワンチャンスあるはずです

タチウオを狙う釣り場は、水深22mから3mほど上がるカケアガリ。ボトムの地形変化を狙う。

角井

魚探には底から2mくらいに反応が出ています。ただタチウオの数が少ないのでジグで底付近を重点的にふわふわ誘って、タチウオのやる気を出させてください

山本さんがサワラのキャスティングで使っていたスーパーライトジギング用ロッドが真骨頂を発揮するシチュエーションだ。

山本

ルアーはサゴシジグ28g。インショアのタチウオ狙いはリアにトリプルフックが付いていたほうがいいですね

ジギングエキスパートが自分の土俵に上がると、たちまちヒットに持ち込む。 山本「船長の言うとおり、底ベタでふわふわさせていたらガツガツッと喰いました。1/8から1/4巻きピッチメインで底をネチネチという感じですね」 角井キャプテンも続く。

角井

僕は底から2、3シャクリめのフォールで喰いました。ハンドル1/6巻きピッチのジャークで底をふわふわ這わせてやっとヒットです

山本さんと角井さんが釣果を出す中、湯川さんはテールスピンジグのソアレ ライズショットブレード24gをキャスト。

湯川
ライズショットブレードでショアから何度もタチウオを釣っているし、ボトムでフワフワと誘うならこれでも喰うはずなんだけど…
だがタチウオの魚影が薄く、活性が低い今回の釣況はメタルジグが有利だったようだ。

角井

タチウオがたくさん居て、活性が高ければライズショットブレードも良く釣れます

タチウオの時合いは30分ほどで終わったが、渋い状況の中、山本さんは5バイト2キャッチ。ジギングエキスパートの腕を魅せた。

山本さんも角井キャプテンもヒットルアーはコルトスナイパー サゴシジグ28g。ショアキャスティングジグを流用することで十分楽しめる。

角井キャプテンの時合いの読みが的中し、低調なタチウオを攻略。インショアゲームはゲストとキャプテンのチーム戦でもある。

ルアージャンル限定解除で楽しめるのもインショアゲームの魅力

タチウオの型を見たところでサワラのキャスティングゲームを再開。狙いはサイズアップだ。ボイルが発生すると湯川さんはニヤリ。手早くルアーを交換する。

湯川
バンタムのワールドポップ69Fフラッシュブースト。これで釣りたい!」 なんとバスルアーをセレクトし、ボイルめがけてキャスト。ロッドティップでポッピングを繰り返すと、派手な水飛沫を上げながらバイト! 湯川「トップ、出ましたね!いやー面白い。そんなに大きくないですけど、これで釣ったのがうれしい!

上がってきたのはハマチ(イナダ)だ。

湯川
エギングしているときもボイルがあれば同じことをします。バス用のポッパーですけど自分の中では青物にも高実績。届かなければシーバス用シンキングペンシルのスタッガリングスイマー100Sジェットブーストで水面スキッピング。インショアはショアと同じルアーが使える。ショアの延長で手軽に楽しめのるが良いですね
実釣ではオフショアのオシア、ショアキャスティングのコルトスナイパー、ライトゲームのソアレ、シーバスのエクスセンス、バスのバンタムと幅広いブランドのルアーが登場。手持ちのルアーを即戦力に活用できるのもインショアゲームの手軽さであり魅力でもある。

「ワールドポップに喰った!!」(湯川)。ボートの近くのボイル発生。届くと判断するとバスルアーのバンタム ワールドポップ69Fフラッシュブーストをセレクト。1投目で喰わせた。飛距離やハリの強度など釣れる要素を満たしていれば幅広いルアーが活躍。「釣りたいルアーで釣る。これもルアー釣りの楽しみ方で、インショアゲームはそれがしやすい」(湯川)



この記事で使用している製品

角井キャプテン使用タックル
ロッド:ディアルーナBS S73M+
リール:ツインパワー4000XG(ハンドルノブは丸型に交換)
ライン:ピットブル8 1.2号
リーダー:オシアジガーマスターフロロリーダー6号(6号)



この記事をシェアする:

関連記事

RELATED COLUMN

弊社では、お客様が常に快適にウェブサイトをご覧いただけるようCookieを使用しています。

 ”同意します”ボタンをクリックすることによって、弊社のポリシーに従ったCookieの使用に同意されたものと見なします。弊社のCookieの使用方法に関して詳しくは、 こちらをお読みください。