2022/08/08
コラム
東京湾タチウオ 2022
「昨年と違い、まだ、イージーではありません」
夏を迎えつつある今年の東京湾テンヤタチウオは、昨年と異なりパターンにはまれば簡単に大型が釣れるような状況ではない、と富所潤さん。
昨年は「バイブレーション」「大きなイワシ」「アタってからはロングステイ」の組み合わせで釣れた。今年は、そこから一工夫加えないと釣れない。
釣るための一工夫とは
では、昨年と、どこが違うのか?
①バイブレーションでも、シャクリ幅に大小の変化を加えて探っていくほうがアタリが出る。
②バイブレーション中に「止め」を織り交ぜたほうがいい。
③アタった後のロングステイで再びアタってこない。
④テンヤのカラーがゴールドだけでなく、ゴールド&レッド、グリーン、ナチュラル系、強いグローなど、反応のいい色は日によって異なる。
⑤小さなイワシが効果的な日がある。
新安浦港・こうゆう丸にて猿島沖を狙ったこの日、富所さんは小さく弾くように断続的にシャクリながら、アタリを探る。
アタってくるパターンは、数回シャクって止め、再びシャクリ。この繰り返しで、まずは顔を見る。
そして手巻きで、あるいは電動の微速巻きで、巻き上げリズム、あるいは速度を探っていく。
「どうやら電動巻き上げ速度6で、止めを織り交ぜた省エネバイブレーションが一番反応がいいようですね」
小〜大型が入り交じる東京湾で、大型を狙ったように掛ける富所さん。実はこの「フォースマスター200の電動巻き上げ速度6+バイブレーション」は今年、他船で、他のアングラーの間でも、しばしば決まりパターンになっている。
電動巻き上げ速度6+省エネバイブレーション
「これが普通かな。以前の東京湾に戻った感じですよ」
周年東京湾のタチウオを狙い続けてきた老舗、こうゆう丸の荻野裕大船長は、これが本来の東京湾だと言う。
夏にかけて大型は気難しい日が多く、反面、元気な小〜中型が果敢にアタックしてくる。テンビン仕掛けなら数が狙えて、時折、大型が交じる。
「今年が悪いわけじゃないんです。テンビン仕掛けで釣るなら、むしろ簡単なぐらいですよ」
後半、テンビン仕掛けで遊ぶ富所さん。すぐにアタリを出させ、数回の駆け引きで掛けた。
「テンビン仕掛けは小さなモタレからハリ掛かりまで持っていかせる、いわば間接的な味わい深さがあります。一方、テンヤはやはり直接的でダイナミック。どちらが楽しいではなくて、どちらも楽しいですね!」
東京湾タチウオ2022・夏は、大物狙いでテクニカルなテンヤ、手軽で数+大物も期待できるテンビン仕掛け、そんな流れになりそうだ。
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新色にリニューアルされ10色のラインナップとなったサーベルマスター船テンヤ。今年の東京湾ではルアー的なカラーチェンジも効果的。①グロー ②ゼブラグローチャート ③ゼブラパープル ④Nブラック ⑤フラッシュゴールド ⑥フラッシュグリキン ⑦Nアジ ⑧Nイワシ ⑨Nアカキン ⑩パープル。付属のワイヤーは100cmで、大型のイワシもセットしやすい。
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アタリの数なら断然テンビン仕掛け。
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テンビン仕掛けはサバエサの1本バリ。オモリ50号を使用。
【電動巻き上げ速度6+省エネバイブレーション】
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73M190でのシャクリの目安。電動巻き上げ速度は6。タッチドライブによる巻きアワセに備え、中間速は23で使用。
【富所さんのエサ付け】
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①頭は落し、腹の側面に切れ込みを入れる(内臓はとらない)。
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②腹の側面からハリを埋め込む。
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③尾から頭へ巻いて止める。
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④切れ口が下を向かないので身崩れしない。
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水深60mのときに30mよりも上に反応が出る。船長のアナウンスと探見丸の情報が大きなヒントになる。
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同じパターンが続かないあたり、むしろ面白いと富所さん。
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同じ船団でもジギング船は入れ喰いになる一幕も。魚影自体は今年も濃いのだ。
FISHING TACKLE
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【サーベルマスターTT 91H185】
バイブレーション釣法に最適な硬い9:1調子。最もテンヤ寄りなモデル。
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【サーベルマスターTT 82MH180】
テンヤ、テンビン仕掛け、ともにオールマイティーにこなすのが82。写真のMH180は操作性、長めのMH195はややクッション性を持たせている。
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【サーベルマスターTT 73MH185】
喰い込ませるしなやかさが特徴の73。MH185はリズミカルな誘いにも向き、M190は長さによるクッション性も持つ。テンヤではロングステイや電動微速巻きに向く。
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Xシートデュアルガングリップは左右対応。
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パーミングしやすく疲労を軽減するXシートデュアルガングリップ。
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【サーベルマスターTT】
最新のタチウオシーンに対応、必要な機能を搭載したコストパフォーマンスモデル。テンヤ、テンビン仕掛けはもちろん、ロングステイからバイブレーションまで好みの釣りに対応する5種のラインナップ。
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タチウオ釣りにおいて安定した電動巻き上げ速度と手巻き性能は欠かせない要素。その両方を備え、かつ軽量・コンパクトなうえ多彩な機能を持つフォースマスター200は東京湾を始め、あらゆるライトゲームで定番となっている。
※右ハンドルの200、左ハンドルの201、201DHのラインナップ。
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【タナトル8サーベルマスター】
昨年深刻化したサバフグによる高切れを回避する単色PEライン。潮色にカモフラージュするライムグリーン。密編み構造で表面が滑らか、絶妙なクッション性と色抜け耐久性を持つ。
ROD
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サーベルマスターTT 91H185
サーベルマスターTT 82MH180
サーベルマスターTT 73M190
サーベルマスターTT 73MH185
REEL
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フォースマスター200
【取材協力】三浦半島新安浦港・こうゆう丸
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