2017/02/03

コラム

ヒラスズキ&青物磯の2大人気魚攻略のカギはコンパクトでタフなプラグとリールにあり!

磯のキャスティングゲームといえば、重量級ルアーを遠投する豪快な釣りのイメージ。「ところがですね……」。と一石を投ずるのが九州の鉄人、松岡さんだ。「磯周りのベイトは意外と小さい。ルアーはコンパクトなほうが喰わせやすく、それを操作するには、軽くて強いタックルが必要です」。松岡さんが磯での釣獲率を上げる新戦力を紹介する。

ひと口サイズでバイトが増える!「私にとって10cmは磯のプラッギングの標準サイズです」。

– 磯のキャスティングゲームで使うルアーは、メタルジグとプラグが主流。松岡さんはプラグを使うケースが多いという。
「プラグの飛距離、レンジで喰うならプラグのほうが勝負が早いですからね。集魚力があって喰わせやすい。ヒラスズキも青物も、磯際にベイトを追い詰めて喰う習性がある。足元でドンッとくることも多いです」。
 では、磯で使うプラグに必要な要素とは?
「ヒラスズキは逆風の中で投げる。青物は広くサーチしたいので、やはり飛距離はほしいですね。ターゲットに気づかせるためのアピール力も必要。なおかつ、磯にぶつけたり、大型魚をかけても壊れないタフさですね」。

– 飛距離、アピール力、強度の面では、大型プラグが有利?
「ただ、磯際は意外と小型のベイトフィッシュが多い。サイズ的にはメバル用プラグより小さいくらい。でもマッチ・ザ・ベイトでプラグのサイズを選ぶと飛距離が足りない、強度のある大型フックを背負えない。その両面で、磯の釣りに対応できる最小サイズが10cm。私にとっては、それが磯の標準サイズと言えます」。


– 10cmのプラグ。80cmを超える大型魚が出る釣りのルアーでは小さめですね。
「もちろん大型プラグが効くケースもありますが、ベイトフィッシュが小さいときほど、小型プラグのほうが喰わせやすい。大きいルアーは追うだけの魚も喰いますからね」。


– バイト数が増える?
「増えます。ほかにもメリットはあります。ひと口サイズなので、釣れる魚のサイズの幅が広がり、釣れる魚種も増えます。あと回遊待ちでキャストし続けるのが楽だし、魚をスレさせにくい。10cmのプラグが使える状況なら、釣れる確率が上がります」。

磯対応プラグの基本性能
  1. 飛距離が出る
  2. 磯にぶつけても破損しにくい
  3. 大型青物に壊されにくい
  4. 荒れた海でも泳ぎが破綻しにくい
  5. 多彩なアクションがつけられる
小型プラグの有効性
  1. ベイトフィッシュが小さいときに有効
  2. 釣れる魚のサイズも魚種も幅広い
  3. 長時間のキャストやリトリーブが楽
  4. 小さくてもプラグだから集魚力あり
  5. 小型だから魚をスレさせにくい

COLTSNIPER ROCKWALK110F&COLTSNIPER ROCKDRIFT100F AR-Cだ!

ダイビングもドッグウォークもOK!
誘い出し要素満載の喰わせペンシル

– ロックウォーク110Fの特徴は?
「固定重心でキビキビ動かしやすいペンシルベイトです。風の弱い日の朝夕マヅメや、ポイントに入って1投目にサーチベイトとして投げたいルアーですね。流れの向きやルアーを通すことで小魚が跳ねてベイトフィッシュの存在もわかりやすい。アクションは、ドッグウォーク、ダイビング、スケーティングと釣り人次第で色々できる。小型でもトップウォーターは集魚力があって、魚に気づかせて喰わせやすいです」。

高強度樹脂&強化リブ構造の3Xボディに、貫通ワイヤーとボディ後方に固定重心を内蔵。磯対応の強さと飛距離、そしてレスポンスの良さを追求した構造だ。キビキビと多彩なアクションを演出できる。

【ロックウォーク110F】使い方の基本 for ヒラスズキ

「いかに狙ったところに留まらせるかです」。

「水流が複雑に絡み合うサラシで使うので、ルアーを狙ったスポットでいかに留まらせるかが重要。その場の状況に合わせて、ドッグウォーク、ダイビングなど操作しやすいアクションを選択して誘い出します」。

【ロックウォーク110F】使い方の基本 for 青物

「緩急の変化で追わせて喰わせるイメージで使います」。

「青物は回遊待ちで狙うことが多いので、まず投げ続けることが重要。その中でアクションを単調にせず、例えば速めのスケーティングからダイブさせてアピール。喰うかなとドッグウォークで誘うなど、気づかせて追わせて喰わせるイメージで使います」。

流れを掴み、ジャークでキレる
青物もヒラスズキも狙える二刀流ミノー

– ロックドリフト100F AR-Cは、シーバス用ミノーと比較しても小型。
「ひと口サイズで喰わせやすいですよね。私が使った感じを一言で言うと、水を掴みやすいミノーです。サラシや流れの中でもしっかり泳いでくれます。レンジは、サオ先を水面に近づければ水面下80~100cmをキープして引いてこれるので、多少足場が高くても磯際まできっちり巻けます。ジャークに対するレスポンスも良く、ダートでギラギラッと光らせてアピールできます」。

3Xボディに貫通ワイヤーとAR-C重心移動システムを搭載し、ボディの強度と優れた遠投性を実現。浮力を抑えめに設定し、水絡みの良さとレンジキープ力を高めている。

【ロックドリフト100F AR-C】使い方の基本 for ヒラスズキ

「引き波の流れを噛ませて一点で泳がせます」。

「ヒラスズキが潜むシモリや磯際のエグレに投げて巻くだけでも釣れますが、効果的なのが引き波の流れを噛ませて、定位させながら泳がせます。そうすると下からドンッと出てくる。重要な捕食ゾーンである磯際で、足元のバイトが取りやすいです」。

【ロックドリフト100F AR-C】使い方の基本 for 青物

「ジャークでアピールと喰うきっかけを与えます」。

「ナブラが立つような高活性時は速巻きで釣れますが、回遊待ちのときは巻き速度を変えたり、時折、ジャークを入れてギラつかせてアピールしたほうが良いです。チェイスするだけの魚も、緩急の変化で口を使わせることができますからね。青物狙いも足元まできっちり引くことが釣果を上げるコツです」。

ロックウォーク110Fとロックドリフト100F AR-Cの使い分け

「磯はストレスなく使えるルアーが、釣れるルアーになります」。

– 10cm台のペンシルベイトとミノー。2つのローテーションや使い分けは?
「私は、ロックウォークを最初に投げることが多いですね。アピール力があるので魚を探しながら、流れの向きやベイトの存在など情報を得ます。ただ、ペンシルは水を噛まないので、横風や海面が荒れ気味のときは使えない。そういうときはロックドリフトを使います。磯は使用環境が過酷。ルアーセレクトで重要なのは、その場の状況に合わせて機能するものを選ぶこと。例えば足場の高い磯の足元でバイトが出るならペンシルよりミノーのほうが引きやすいとか。磯はストレスなく使えるルアーが、釣れるルアーになります」。

松岡流磯ショアプラッギングカラー考察

「ギラギラしたカラーが効果的です」。

「磯の釣りは、ターゲットにルアーに気づかせることが重要。私はペンシルもミノーも、ギラギラッとフラッシングでアピールできるカラーが好きです。ロックウォークもロックドリフトもカラーは、メッキ系やホロ系が多い。自分好みのカラーラインナップも気に入っています」。

小型プラグに適したタックルセッティング

「PE3号まで使える操作性の高い軽量タックルがおすすめ。ツインパワーXDは武器になりますね」。

– ロックウォーク110Fとロックドリフト100F AR-Cは、磯で使うプラグの中では小型軽量。タックルも専用セッティングの必要がある?
「私の場合、使うルアーや対象魚によってPEラインの号数を決め、それに合わせてロッドとリールを組みます。この2つは、PE3号まで対応のヒラスズキや青物用ロッドが使いやすいですね。ヒラスズキ狙いならPEライン1.5号。青物狙いならPE3号を巻きます」。

– 1タックルで両方狙うことは可能ですか?
「でしたらPE2号ですね。ロッドはヒラスズキを考えると、逆風の中でしっかり振り抜ける強めのヒラスズキ用ロッドが向きます」。

– タックルの特性で必要な要素は?
「ロックウォークはドッグウォークなど細かいロッドワークをするし、青物の回遊待ちはキャストし続けます。軽くて取り回しやすいタックルというのが一番ですね。そして強いこと。そういう面で新たに出るツインパワーXDは、小型プラグを使う磯の釣りにぴったりのリールといえます」。

XDはextreme durabilityの略で、極限の耐久性をコンセプトにチューンされたツインパワーの派生モデル。ギア強度、防水性能、ドラグ耐久性などが大幅に向上し、磯やウェーディング、小型メタルジグで大型魚を相手にするオフショアのライトジギングなど、タフなステージで活躍する1台に仕上げられている。

撥水効果とラビリンス構造で防水性を高めるXプロテクトを採用

ツインパワーXDのXプロテクトは、新たに防水構造を開発。より軽い回転性能を追求するために非接触式にこだわり、新たな撥水処理と水の侵入を抑えるラビリンス構造により、高い防水性能を実現。ボディだけでなくラインローラーにも採用し、ラインローラーベアリングの塩ガミ耐久性も大幅に向上している。

「軽くて、巻きが強くて、耐久性が高い。磯対応のタフなリールです」。

「ツインパワーXDには、シマノ独自の様々な最新技術が搭載されていますが、釣り人の使用感で特徴を挙げるなら、軽さ、強さ、耐久性です。磯のキャスティングゲームの酷使に耐えるタフなリールです」。

【軽さ】「同番手のステラSWやツインパワーSW以上の軽さ・操作感」。

「例えば、私がヒラスズキで使うロッドのワイルドフルコンタクト(エクスセンスS1100H/R)に、ステラSWやツインパワーSWの4000番を付けることが多いんですが、ツインパワーXD C5000XGは、それらと比べるとかなり自重が軽く、よりシャープに振り抜けるし、軽快に操作できる。本当に快適です」。

【巻取り力】「1番手上の巻上力を感じます」。

「ギアの強度がアップされていて、巻く力が強い。これは足元で喰わせて磯際や根に走られそうになったときに頼りになります。感覚的にいうと4000番で、従来のリールの5000番相当の巻取り力がありますね。HAGANEボディで剛性が高く、巻く力をロスなくギアに伝達している点も力強さをアングラーに感じさせます」。

【耐久性】「万が一、磯で潮をかぶっても安心の防水性能です」。

「耐久性は長期間使わないとわかりませんが、ツインパワーXDはXプロテクト搭載で従来の中小型リールとは別格の防水機構を採用。これは私の経験で言うと、私のようなヘビーユーザーでもガンガンと使える耐久性の高さの裏付けでもあり、万が一、磯で潮をかぶっても安心です。またカーボンクロスワッシャでドラグの耐久性もアップ。磯際の攻防で安心感につながりますね」。

WEB LURE X MOVIE

小型プラグで攻略!青物&ヒラスズキ ロックショアゲーム

タックルデータ

[ROD] EXSENCE 1100H/R Wild Full Contact

「1本でヒラスズキも青物も狙うなら、逆風下でのキャストを考えてヒラスズキロッドがおすすめですね。ワイルドフルコンタクトは張りがあってシャープに振り抜ける。10cmのプラグを逆風に向かって弾き出せます」。

[LINE] OCEA EX8 PE 2号-300m

「オシアEX8 PEの細号数は低伸度でキャスティングにも対応。ヒラスズキと青物を狙うなら2号を300m。大型青物狙いなら3号。ヒラスズキだけなら1.5号を基準にタックルを組みます」。

[LEADER] OCEA LEADER EX FLUORO 40ポンド(12号)

「リーダーは、ヒラスズキを意識するなら40ポンド。ピンスポットでルアーを動かしやすいですからね。青物メイン、あるいはハガツオやサワラなど歯が鋭い魚がいるときは50ポンドに上げます」。

プロフィール

松岡 豪之 (まつおか ひでゆき)

[インストラクター]

地元宮崎を中心に九州全域をカバーするソルトゲームのエキスパート。その活動範囲は日本国内に留まらず、強靭な肉体とタフなメンタルを武器に日夜ビッグフィッシュを追い求めている。バイタリティに富むフィッシングスタイルから"鉄人"の異名を持つ。

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