2023/02/21
コラム
タックルインプレッション~コルトスナイパーXR MB×上津原勉×赤島~
携帯性に優れた5ピースのコルトスナイパーXR MB。地磯など通常の仕舞寸法では持ち運びが困難なフィールドでも快適なショアジギング&プラッギングゲームが楽しめると評判のモバイルマルチピースロッドだが、その実力のほどは!? 広く磯釣りに精通する上津原勉が、真夏の長崎県五島列島で実釣インプレッション。
周囲5.6キロの島をラン&ガン
午前5時に出船し、今回の釣行地となる五島列島は赤島北側に上陸。上津原さんが身に付けているのは、ライフジャケットのほかにはバックパックがひとつだけ。午前6時、上陸した漁港から東に歩いてポイントに到着。不慣れな土地でのポイント探索はそれだけでも労を要する。身軽であることは、釣行の展開にも大きく影響するはずだ。
「スパイクの跡がぱっと見、見えない磯ですね。どこを通ったらいいかも考えながら行って、それだけで面白いですね、初めて踏みしめる岩が」。
周囲約5.6キロの初めての島、未踏の磯。刺激的な釣行の予感がする。
早くも島を半周し、赤いやつを捕獲
タックル2セットを常時携帯して挑む
持参したロッドは、MHとHの2本。MH(S100MH-5)に軽くて相性が良いという6000番台のリール(ツインパワーSW6000HG)をセットしたワンタックル。2号のPEラインと、替えスプールに3号を巻く。
「パワーがあって軽いと、やはりこういう夏の磯にいるだけでも体力を使うような時ですね。ちょっと肩の力を抜いて、ライトなMHでやるにはすごく最高です」。
もうワンタックルはH(S100H-5)。マルチに使うのはMH、青物の気配があればHと使い分けるが、2本携帯しても両手が空くことは、夏の暑さを考慮しても楽のひと言に尽きる。ただでさえ気分が高揚する釣り場で、ショアジギングロッドを使い分けのために複数本持ち歩けることは、釣りの楽しさを増幅させる要素でしかない。
突然訪れた黄色いやつとの対決
午前10時には島の最西端にある岬にエントリー。開始直後に一度見にきた黄色いやつを、シングルテールのスピンテールジグのスロー巻きで誘うが追撃はなし。東に歩き、さらに東へ移動。午後になり、上陸した港を越えて2周目に突入するが、干潮の潮止まりのタイミングと重なり、釣れる気配は遠のいてしまう。それでもあきらめずにラン&ガンを続け、南岸の磯で待望のヒット! 足元に突っ込むパワーファイトを制し、ハマフエフキダイを捕獲した。
「この黄色いやつを釣りたかったんですよ」。
機動性の塊、ラン&ガンとの相性は抜群だ
ハガツオがいたことからメタルジグ(アオモノキャッチャー60g STRグローアジ)にチェンジ。しかしながら、直後に釣れたネリゴがラストフィッシュとなりストップフィッシング。
「磯は色々なところがあって、険しいところを降りて行ったり、どうしても両手で登ったり下りたりしないといけないところ、危ないところも多いので、このモバイルロッドは本当に便利で、しかもパワーもある。今日は一カ所、ハマフエフキが足元で釣れましたけど、もっともっと大きい魚に対応できるロッドなので、また色々なところでこのロッドを酷使していこうと思います」。
メインタックル
ロッド:コルトスナイパーXR MB S100MH-5
リール:ツインパワーSW 6000HG
ライン:オシア8 PE 2号
リーダー:オシアEXフロロリーダー 12号
関連記事
RELATED COLUMN