2020/01/27
コラム
明滅する光でバイトを誘発! 磯ヒラでこそ効果的なフラッシュブーストの誘引力
数多くの魚を魅了してきたフラッシュブースト。磯のヒラスズキにおいての有効性とは?この疑問に鈴木さんが応えてくれた。「波の力が強く厚いサラシのなかでも効果があります」その光のアピールが織りなす誘いの力を解説していこう。
光のアピール力が深場&厚いサラシのなかでも誘う!
プレートの光は小型ベイトパターンで有効
– 数多くの実績をあげてきたエクスセンス、サイレントアサシンシリーズ。その中でも最新の機構を搭載したモデルがサイレントアサシン120Fフラッシュブーストだ。新たに搭載されたフラッシュブースト機構が、ヒラスズキに対してどれほどの効果があるのだろうか?それを実証してくれたのが鈴木斉さんだ。
「太陽光があるデイゲームでは、フラッシュブーストの光のアピールがさらに発揮されます。磯のヒラスズキでは、理にかなったルアーと言えます」
– それ以外にどういったメリットがあるのだろうか?
「ヒラスズキは臆病で警戒心の強い魚です。磯や沈み根といった障害物の際にべったりと付いてベイトが流れてくるのを待ち伏せしています。サーっと薄く程良いサラシであれば良いんですが、荒れ気味で厚いサラシや水深があって深い場所に魚が隠れているとルアーとの距離があります。そのため、ルアーの存在を見つけてもらえるような、視覚的なアピールが効果的なんです」
– フラッシングによって誘い出す、光のアピールが状況を選ばず効果的だという。
「あと、ヒラスズキはナミノハナのような小型ベイトを数多く捕食します。プレート部分がキラキラと光ることで、この小型ベイトを演出できるんです。しかも、ゆっくり引いてもフラッシングしてくれるのでミスバイトも少ない。磯ヒラで有効な点は多いと思います」
止めても誘い続けるフラッシュブースト機構を搭載!
遠投性能と実釣性能を持ったサイレントアサシン120Fに、内部のスプリングでキラキラと光を反射するミラープレートが吊るされたフラッシュブースト機構を搭載。ただ巻きベースだとワイドなアクションで誘いつつ、止めても反射板が連続アピールしてくれる。
AR-C重心移動システムで飛びとワイドな動きを追求
サイレントアサシンシリーズの遠投性能を受け継ぐAR-C重心移動システムによって、安定した飛距離を持ち、さらにワイドなウォブロールでヒラスズキを誘う。
深い場所にいるヒラスズキにもフラッシングで誘発!
ルアーの存在をかき消してしまうサラシ。そのなかで魚へアピールするためにはフラッシュブーストのキラメキは大きな武器となる。「水深のあるエリアでは、より効果が高いと思います」
スレが少なくランカー狙いの2フックシステム
3フックに比べてワンサイズ大きめで対応した2フックシステム。大きさによるメリット以外にも、3フックよりスレが少ないのでランカーとのやり取りもしやすく、伸び等によるバラシも軽減してくれる。
スローただ巻きで目立たせてワンチャンスをモノにする!
サラシのなかで色は重要な役目を果たす
– 結果から話してしまうと今回の実釣ではヒラマサの猛攻に合い、ヒラスズキ釣りにとって非常にタフなコンディションだった。そんな中、少ないバイトをしっかりモノにした鈴木さん、釣れたのはフラッシュブーストのアピール力が鍵になったという。
「サラシのなかでプレートの反射する光をより有効にするには、ゆっくりただ巻きでルアーを目立たせること。キラキラとしたフラッシングが磯際や根へタイトに付くヒラスズキへアピールし、喰うきっかけとなるしミスバイトも減るんです」
– トゥイッチなどのアクションは加えないんですか?
「ミスバイトに繋がってしまうので、巻きスピードの変化だけを付けていきます。速い潮流ならスロー、緩い潮なら普通にただ巻き・・・流れの速度に合わせてステディになるようなスピードを心掛けています」
– サラシのなかではまず目立たせる。そして、喰い付きやすいスピードを保つ。これがワンチャンスを釣果に繋げるコツだという。
「プレートのフラッシングとともにカラーも大事ですね。フラッシュブーストではレッドヘッドのようにレッドのアピールとパールの小魚の色に合ったナチュラルさ。この2つが混在していたり、狂燐カラーのようにウロコ模様でリアルな輝きが効果的だと思います」
【Action!】流れの強弱に合わせて巻きスピードを変えていこう
サラシや激流、波の勢いが強いシチュエーションの場合も多いのがヒラスズキゲーム。そのなかでは、トゥイッチなどのアクションを加えるより、潮流の速さに合わせたステディなリトリーブが効果あり! 速い潮流ならスローに、緩い流れなら通常の速さのただ巻きで対応。
フラッシングのアピールを持つサイレントアサシン120Fフラッシュブーストには、リアルなベイトを演出するナチュラル系のカラーを組み合わせるのが効果的だという。そんな鈴木さんがおすすめする磯ヒラ用3系統カラーを紹介していこう。
レッドヘッドやナチュラル系カラーがおすすめ
「サラシのなかで目立つレッドとベイトのナチュラルさを持つパール。この2色が混在しているレッドヘッドをよく使います。あとは、マイワシとボラといったベイトカラーもナチュラルなので良いですね。逆にブラックのようなシルエットが際立つものが効く場合があります」
狂鱗カラーを搭載した2ルアーも使い分けて使用
磯のヒラスズキ狙いでは、カラーが重要となってくる。そこでフラッシュブーストのフラッシングだけではなく、リアルなウロコ模様がナチュラルなカラーで誘ってくれる狂燐カラーの2ルアーも使用。状況に合わせていくことで、より効果的な誘いができるという。
薄めサラシの水面直下で見せつけて喰わせる
「アガケは薄めのサラシのときに使っています。根の際を超タイトに引いて水面直下をプリプリ・・・と見せつけるようにして引きます。流れのなかでも水を噛んで踏ん張ってくれるのでステイ気味にして、サラシが消えかかってフワーっとした瞬間にバイトが多いですね」
水深のある場所やスリットにヒラがいるときに使用
「シンキングなので沈ませて使います。水深があるポイントや、シャローでもスリットがあってそこだけ深い。そういうときに10~15秒くらいカウントダウンさせて、流れに揉ませていきます。ゆ~っくり巻いてドリフトさせていくと、下から喰ってくることが多いです」
タックルデータ
リール:ツインパワー C5000XG
「ハードな使用でもグリグリ巻ける剛性感と巻きごこちの持続」
「今回はヒラスズキ以外に70cmオーバーのヒラマサも掛かりました。なかなかハードな使用条件にも関わらず、グリグリと巻ける剛性感を期せずして試すことができました。そのあとも滑らかな巻きごこちが持続していましたので、より信頼性がアップしましたね」
ライン:ピットブル8+ / 1.5号
「磯際のやり取りで耐摩耗性を実感。さらに滑りが良くスムーズ」
タフクロス2によって高強度&高感度仕様へと進化したピットブル8+。それ以外にも鈴木さんは耐摩耗性について高く評価。「磯際でのやり取りで下へ潜られてもケバ立ちがなく耐えてくれたので驚きました。あと、滑りも良かったので飛距離も出ましたね」
ロッド:エクスセンス ジェノス(磯マル・ヒラスズキモデル)S110MH/R
リーダー:EXSENCE Leader EX Fluoro 30lb(8号)
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