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2023/10/20

コラム

魅惑の引波を纏い水面でアピール。初夏に訪れる徳島のバチパターンを「ランザ120F」で攻略する。

魅惑の引波を纏い水面でアピール。初夏に訪れる徳島のバチパターンを「ランザ120F」で攻略する。

一級河川である吉野川が特徴的な徳島県は、その大きな川を軸として周囲に支流が複雑に入り組んでいる。そんな徳島県の河川でシーバスを狙うのが、このエリアをメインに釣行しているモニターの田上明茂だ。今回の狙いはバチパターンの攻略ということで、なんでもこのエリアならではの特徴があるという。ここでは、そんな徳島県ならではのバチ抜けパターンについて、実釣を交えながら解説していきたい。

バチ抜けとは?ビギナーからベテランまでシーバスが狙いやすいタイミング。

そもそもバチ抜けというのは、普段は砂の中に隠れているイソメやゴカイなどの多毛類が、産卵のためにいっせいに海面へ出てくる現象のこと。これらをエサにするシーバスたちには絶好の捕食タイミングとなるため、それを利用するのがバチ抜けパターンだ。そしてこのバチ抜けパターンとして特に有名なのが、東京湾を中心とする関東のエリア。毎年12月下旬頃から始まり、2〜3月にピークを迎えた後に、5月下旬頃に収束する。時には表層の一面を覆い尽くすほどの数が泳ぐこともあり、この時期のシーバスアングラーたちは、チャンスを逃さないようひたむきに情報収集していることも少なくないだろう。時期とタイミングをつかめば大きなチャンスに巡り会える。それがバチ抜けパターンの特徴だ。
バチは日が暮れると活発に動き出す。このパターンの攻略はナイトゲームが基本となる。

バチは日が暮れると活発に動き出す。このパターンの攻略はナイトゲームが基本となる。

徳島県のバチ抜けの特徴。パターンとして成立しやすい時期を逃さないこと。

では今回ご紹介する徳島県のバチ抜けパターンとはどういったものだろう。まず田上さんが言うには「バチ抜けパターンとして成立するのは5月〜6月頃です」とのこと。さらに「バチ自体は1年中見かけるけれど、バチ用のルアーに反応しやすいのはこの時期ですね」と教えてくれた。つまりシーバスがバチをエサとして積極的に捕食しようという意識になっているかが重要である様子。さらに「こちらのバチ抜けパターンだと単体で泳いでいることが多いです」と言うように、徳島県で見られるバチ抜けは、数が少なく点々としているのが特徴だと教えてくれた。
基本は表層をタダ巻きで狙っていく。感度に優れた繊細なタックルが欠かせない。

基本は表層をタダ巻きで狙っていく。感度に優れた繊細なタックルが欠かせない。

ナイトゲームが基本となる釣り。風や波がない状況であるほど好条件に。

そんな徳島エリアのバチ抜けパターンを攻略するコツはいくつかある。最初にバチが抜けているかをどのように確認するかであるが、まずバチの産卵は夜に行われるため、ナイトゲームでの釣行が大前提。「特に夕マズメから夜にかけてのタイミングが一番高活性な印象です」と田上さん。またバチの存在は、釣り場に着いて海面を観察しているとわかりやすいのだが、表層に引き波が立つことがある。それはバチが泳いでいる証拠で、目で追いかけているとシーバスが「ボフッ」と捕食音を立てて、喰いあげる様子が見られることも少なくない。そんな状況に遭遇すればまさに絶好のチャンスと言えるだろう。そして田上さんが言うには、釣り場となるポイントでは風や波が少なく、できるだけ海面が落ち着いている状態のほうが釣りやすいとのこと。これはバチ抜けパターンの攻略に欠かせないルアーの引波でのアピール力をより効果的に活かせるためで、反対に波気があって風も強い状況だとアピール力が弱まるせいか、シーバスもルアーに捕食しなくなる傾向が強いと教えてくれた。
水面が穏やかであるほどアングラーには有利と田上さん。実釣当日は鏡のように穏やかな水面であった。

水面が穏やかであるほどアングラーには有利と田上さん。実釣当日は鏡のように穏やかな水面であった。

水面で引波を立ててルアーを操る田上さん。こうしているとルアーの後方で激しくシーバスがバイトしてくる。
水面で引波を立ててルアーを操る田上さん。こうしているとルアーの後方で激しくシーバスがバイトしてくる。

釣り方はシンプルに表層のただ巻き。いかに本物らしくアピールできるか。

そして今回使用したルアーが「エクスンセンスランザ120Fジェットブースト」である。このルアーはバチ抜けパターン攻略に専用設計されたルアーで、引波でのアピールはもちろん、フローティングペンシルであるにもかかわらず、ジェットブーストの搭載による安定した飛距離が大きな特徴だ。「特に水平姿勢なのがいいですね」と田上さん。バチパターン攻略用に設計されたルアーの多くは、飛距離を出すためにシンキングモデルであることがほとんど。その場合、どうしてもアクション時の姿勢が、オモリや引き抵抗の影響でヘッドを少し浮かせた斜めの状態になりがちだが、このルアーはきれいな水平姿勢を保つことができる。「この小さなこだわりがヒット率に影響します」とのことで、より本物らしい姿勢がいい引波を生み出しているように感じるとのことだった。さらに、ジェットブーストの搭載は飛距離にも恩恵をもたらし、搭載時と非搭載時の比較では、搭載時のほうが約12%も飛距離がアップした。平均飛距離では44mオーバーで、フローティングペンシルが苦手とする飛距離の問題も克服している。田上さんも「7.5gという軽いフローティングペンシルなのにここまで飛ぶのは使いやすいです」と気持ちの良い使い心地に好印象である様子だった。

今回使用した「エクスセンスランザ120Fジェットブースト」。バチ抜けパターンの攻略に専用設計されたルアー。

今回使用した「エクスセンスランザ120Fジェットブースト」。バチ抜けパターンの攻略に専用設計されたルアー。

飛距離と水平姿勢に優れるのはジェットブーストの効果が大きい。ミスバイトしてもしつこく追いかけてきますと田上さん。

飛距離と水平姿勢に優れるのはジェットブーストの効果が大きい。ミスバイトしてもしつこく追いかけてきますと田上さん。

バイトに繋がりやすい引波を演出。バチ抜けパターン専用ルアーの威力。

こうしてポイントの状況把握も兼ねて、夕マズメから釣りをスタートした田上さん。「最近はこのエリアでバチ抜けをよく見ています」とのことで、都心部を流れる小規模河川を選択した。そして次第に周囲も暗くなると、予想通りに表層でバチが泳いでいる様子を発見。「予想が当たってよかったです。いい時間帯ですよ」と話していたその時、ルアーの後方で激しくシーバスがボイルした。「引波に喰ってくることも多いです」と、まだ冷静さを保ったまま巻き続けると、ボフッと今度はしっかりルアーに喰いついた。悪くないサイズですねと落ち着いてやり取りをする田上さん。取り込んだのは50cmクラスのシーバスで、激しいバイトの瞬間がはっきりと見えただけでなく、その後も激しいエラ洗いを見せて楽しませてくれた。「いい引波が出ているからか、追い喰いしてきましたね」とのことで、「エクスセンスランザ120Fジェットブースト」の性能を実感できた様子。この後も同じようにヒットを重ねて、徳島のバチ抜けパターンを満喫できた。
このバチ抜けパターンの攻略は、場所やエリアに応じた違いはあれど、基本的に釣り方は同じだ。ベテランはもちろん、うまくタイミングを掴めば初心者の方も手軽に楽しめるのも魅力のひとつ。まだバチ抜けパターンに合わせてシーバスを狙った経験がないという方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてほしい。

徳島エリアのバチ抜けではバチは単体で泳いでいることが多い。目で追いかけているとシーバスに捕食される様子を見ることもできる。
徳島エリアのバチ抜けではバチは単体で泳いでいることが多い。目で追いかけているとシーバスに捕食される様子を見ることもできる。
狙い通りにヒットさせた50cmオーバーのシーバス。激しい捕食音とエラ洗いで楽しませてくれた。
狙い通りにヒットさせた50cmオーバーのシーバス。激しい捕食音とエラ洗いで楽しませてくれた。

プロフィール

田上 明茂 (たがみ あきしげ

[モニター]

徳島県をホームに活躍するシーバスフィッシングのスペシャリスト。昼夜問わずストイックにシーバスを追い求める完全実釣主義のアングラーで、実釣に基づいて構築された理論や引き出しの多さには定評がある。数釣りを信条とした独特のフィネススタイルでシーバスを量産している。

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