2020/08/26
コラム
2人のシーバスエキスパートがスペシャル対談 コノシロ喰いを狂わせる!ビッグペンシルベイトの誘惑
毎年、秋から冬になると全国各地で発生するコノシロパターン。大型ベイトフィッシュを捕食するランカーをビッグベイトで狙う釣りが普及する以前から実践している2人のエキスパートが、この釣りの魅力を語る。ストーリーの主役がシマノのビッグペンシルベイトだ。
ビッグペンシルのシルエット、音、飛沫がコノシロ喰いを誘う
– 2人のコノシロパターンの構築は、共通のルアーがベースにある。
家田「今や、ビッグベイトを使うコノシロパターンは、東京湾のボートシーバスゲームでは秋冬の風物詩。特殊な釣りではなくなっています」
鈴木「以前は東京湾や別府湾(大分県)などの一部地域で盛り上がっていましたよね」
家田「ビッグベイトでランカーを狙う!釣り人にとっては魅力的な言葉です。実際にコノシロに付くシーバスは、ビッグペンシルが効きますからね」
鈴木「以前、僕がコノシロパターンで良く使っていたのがオフショアのキャスティングゲーム用のペンシルベイト。具体的にいうとオシア ペンシル 185F。青物も良く釣れるけど、シーバスにも効果的です」
家田「東京湾でも実績抜群のビッグペンシルで、僕も愛用 してます…いや“ました”、になるのかな。エクスセンスからコノシロペンシル185Fが出ますから」
– コノシロパターン対応ビッグペンシルベイトは、オフショア用のオシアからシーバス用のエクスセンスへ。その改良点とは?
鈴木「コノシロペンシルは、テストで使いましたけど、まず驚いたのが飛距離。飛行姿勢が安定して飛びますね」
家田「オシアペンシル185Fより10g重いですからね。後方重心で自重が重くなった分、浮き姿勢も垂直に近く、眼から鼻先を水面に出すくらいでボディの大半が水中に入ります。ペンシルベイトは下からバーンッと突き上げられた衝撃で弾かれることが良くあります。コノシロペンシルの浮き姿勢は、バイト時に吸い込まれやすく、のる率が上がります」
鈴木「フックもシーバスに合わせて、#2/0を標準装備している。フッキングも良さそうです。オフショア用のペンシルベイトだと、シーバスアングラーはちょっと手を出しにくかったところもありますからね」
家田「そこです。だからシーバス用に設計して、オシアペンシルとの一番の違いがラトルです。自分の経験でいうと、シーバスのトップウォーターゲームは、ラトルインが効く場面が多いです」
鈴木「確かにラトルのカラカラッという音は、回遊している魚を寄せたり、レンジの深い魚を引っ張ってくる力がある。スプラッシュとの相乗効果で」
家田「スプラッシュに関しても、コノシロペンシルはカップスリットが水を噛んで、飛沫や泡を発生させやすいです」
飛距離、浮き姿勢、ラトルetc. すべてをコノシロパターン専用にリファイン!
カラーセレクト
視認性の高さとフラッシングの強弱で選ぶ
左から001キョウリンコノシロ、002 キョウリンカタクチ、003 キョウリンシルバー、004 キョウリンRH、005 キョウリンRG、006 キョウリンCC、007 マットチャート、008 キョウリンCB
「ベイトが大量にいてナチュラルさもありつつ、フラッシングでより目立たせたいときは強鱗を採用するカラー。トップなのでマットチャートなど遊び心のあるカラーも面白い。視認性が高く、操作しやすいです」(鈴木)。
「マットチャートは東京湾のボートシーバスの人気カラー。プレッシャーがかかっているときは、ナチュラルな輝きの狂鱗を採用するカラーもおすすめ。カップに赤など色のついたものを選べば視認性が上がって、ルアーの位置、動きを把握しながら操作できます」(家田)
浮き姿勢
アクションをつけやすくフッキング率を上げる立ち姿勢に調整
– 静止時の浮き姿勢は80度の立ち姿勢で、カップをチョコンッと水面に出すくらい。ボディの大半は水中にある。
「このバランスだからドッグウォークで首を振りやすく、ジャークも前進を抑えてスライド。ロッドワークを止めた瞬間にバイトが集中しますが、ウェイトがあって水中で立ち気味なので、突き上げバイトで飛ばされにくくフッキング率が上がります」(家田)
ラトル
小さな水面の動きでも鳴り響くアピールサウンド
ラトルには軽量ラトル球を採用。静止時は小さな波の上下動きでも鳴り、操作時は広範囲に響き渡るアピールサウンドを発生。止めた瞬間に浮き姿勢に合わせてラトル音が変わることでルアーに生命感をもたらせる。
カップ
水を噛み、飛沫を上げながらクイックにアクション
口の部分のカップスリットは、ドッグウォークやジャークで水を噛んで飛沫を上げながらクイックなアクションを発生。スプラッシュと後に残す泡が水面下のシーバスにアピールするのと同時に、シルエットをぼかし騙して喰わせる効果もある。
東京湾では律動的なドッグウォークが効く
– コノシロに付くシーバスをコノシロペンシル185Fのシルエット、ラトル、飛沫で誘える。話はより効果的な使い方に及ぶ。
家田「東京湾のボートシーバスのコノシロパターンは、飛沫や音を立てながら一定のリズムでドッグウォークさせるとドーンッと出る。これがコノシロペンシルの使い方の基本です」
鈴木「僕はジャバ、ジャバッとジャークして強めに飛沫を出す、青物のダイビングペンシルのような使い方もします。なぜかというと、僕は河川などショアのコノシロパターンでもコノシロペンシルを使うから。狭い範囲にコノシロが大量に入るほど群れの厚みが増す。その群れを突き抜けてシーバスを引っ張り上げるには、強めのアピールが必要ですからね」
– コノシロペンシル185Fは、ボートだけでなくショアのコノシロパターンでもランカーが狙えるということだ。
家田「コノシロペンシルは大型シーバスだけでなく、50cmクラスも普通に喰ってきます。コノシロパターンで夢と手堅さを兼ね備えたルアーです」 鈴木「コノシロのほかにボラやサッパなど、大型のベイトフィッシュを偏食しているときにも活躍するはずです」
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