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2023/03/27

コラム

浮く瞬間に魅せて喰わせる。 松岡豪之の「カウンターウェイク120F」の使用法。

水面直下の攻略を得意とする「エクスセンス カウンターウェイク120F フラッシュブースト」。この水面直下というレンジは、シーバスに対してとても有効なレンジであるが、各人によって考え方が異なるのが面白いところだ。そこで今回は松岡豪之なりの攻め方を紹介したい。

磯でも河川でも活躍。操る楽しさが魅力のルアー。

今回の舞台となるのは12月の鹿児島。その中でも西海岸エリアは松岡さんが得意とするエリアのひとつで、まずは天候の様子を見ながら磯でヒラスズキを狙うこととなった。「この時期になると、北西風の影響でサラシができやすくなります」と松岡さん。「あとは釣り場の状況を見ながら河川に狙いを変えるか考えましょう」とのことだ。使うルアーは「エクスセンス カウンターウェイク120F フラッシュブースト」のみ。これひとつでどこまで磯と河川の幅広い場所に対応できるのか。それでは具体的な使い方を解説していきたい。

12月の鹿児島西海岸エリアで実釣。到着して早々に沖でベイトの群れを発見できた。

メインで使用するルアー。これひとつで河川と磯のフィッシュイーターを狙う。

ルアーが浮くときにバイトを誘発。イメージはトップウォーターに近い使い方。

松岡さんなりのこのルアーの使い方は、ポッパーを潜らせて使うようなイメージだ。ロッド操作でガボッと潜らせたら、自然に漂わせて水面まで浮かせる。この浮くときにバイトを誘うのである。潜らせるときは、ルアーが軽く泡をまとうような強さをイメージしているとのことだった。さらにフラッシュブーストの効果で、より高いフラッシング効果でアピールできるという。「潜らせた後の浮く瞬間にバイトが出やすいです」と松岡さん。このイメージは磯でも河川でも同じであるとのこと。あとはポイントの状況に応じて力の加え方を微調整することがテクニカルで面白いと教えてくれた。

サラシが広がったタイミングでヒラスズキが捕食していた。投げるタイミングを見計らう松岡さん。

サラシの中に黒い影。ヒラスズキがベイトを喰い上げている。

そして釣り場として選んだ磯では、ヒラスズキが水面でイワシを捕食しているようなシチュエーションだった。「あー!喰い上げていますね。これは期待できそうです」と松岡さんの気持ちも自然に高まっていく。よく見ると沖にはイワシの群れができており、その一部が風の影響で浅場に寄せられていることがわかった。まさにヒラスズキが水面直下を意識している状況での数投目。「よし!掛かった!」と40cmクラスのヒラスズキを幸先よくキャッチ。ルアーの操作方法としては、横風の影響を考慮してキャストはするのは風上の方向を狙う。そして引き波のタイミングに合わせてロッドを軽く立ててルアーを潜らせているということだった。こうしてさらに50cmクラスも追加してサイズアップに成功。狙い通りヒラスズキをキャッチすることに成功した。

狙い通りにヒットを連発。海面が荒れているときでも水面直下は重要なレンジだ。

ヒラスズキのサイズアップにも成功した。小さなバイトを繊細に拾っていくテクニカルな釣りだった。

一転して静かなエリアへ。河川のシーバスを狙う。

翌日。風も弱まったためポイントは河川に変更した。河口エリアで波もほとんどない状況。前日の荒々しかった磯とは真逆のようなシチュエーションだ。そして松岡さんは「この中で水面に喰いあげてくる瞬間が見えると楽しいですよね」と、磯とはまた別の楽しみを感じているようだった。そしてこの河川で松岡さんが意識するのは、流れの強弱だ。これは潮の満ち引きが関係しており、特に満潮と干潮の前後が流れが強くなるタイミングとなる。「弱ってフラフラしている小魚をイメージするといいですね」と松岡さんが喰わせるときのイメージについて教えてくれた。また時期が12月であるため、メインのベイトとなるコノシロの姿が確認できれば、自ずと可能性も高まってくるとのことだ。

荒れた磯から一転して静かな河川へ。鏡のような水面から激しく飛び出すシーバスの姿を見たいと松岡さん。

ポイント選びのコツはコノシロの回遊を探すこと。数多くいれば水面付近で跳ねる様子を見ることもできる。

コノシロを追いかけて掴んだチャンス。一瞬の判断でベールを返す。

そしてコノシロも見られて流れも十分に効いているのだが、どこかシーバスの反応が悪い状況となった。ここで松岡さんが気になることを口にする。「もしかすると青物が入っているのかもしれないです」とのことで、この場合だと遊泳力の高い青物が先に喰ってくることが多いという。時刻は夕マズメに差し掛かるタイミング。水面でガボッと潜らせるように使っていると、突如として強烈な手応えが松岡さんを襲った。ジジッー!とけたたましいドラグ音が鳴り響いたのも束の間、松岡さんはすぐさまベールを返してラインを一気に放出させた。「目の前に岩場があるので慎重に行きましょう」とのことで、まずは魚を落ち着かせる。そして走りが落ち着いた所でジワジワとプレッシャーをかけていき、激しく怒らせないように陸へ寄せてきたのは、なんと丸々と太ったブリだった。

強烈な走りに慌ててベールを返して対応。コノシロを捕食していたのはシーバスだけではなかった。

丸々と太ったブリが登場。水面直下は青物にも有効なレンジとなる。

戦略の幅が広がるルアー。水面直下の攻略法を自分のものに。

魚の迫力とは裏腹に、落ち着いたやり取りはまさに熟練の経験が成せる技と言えるだろう。「一気に勝負を掛けていたら切られていたでしょうね」とベールを返して走らせた判断が功を奏した。「やはり青物がいましたね」とのことで、シーバスの反応が悪かったことに納得の様子。それでも河川でブリまで釣れてしまうとは「エクスセンス カウンターウェイク120F フラッシュブースト」の底力を感じるような出来事だった。このように水面直下というのは表層を意識している魚にとって、捕食本能を強烈に刺激するレンジとなる。特にこれまで使ったことがない方にとって、このレンジの攻め方をマスターすることは大きなステップアップになるだろう。自分の可能性をさらに広げる手段として、ぜひ「エクスセンス カウンターウェイク120F フラッシュブースト」を活躍させてもらいたい。

強烈な走りで楽しませてくれたブリ。松岡さんは潜らせて浮かせるポッパーのような使い方で水面直下を狙った。

使い方のバリエーションが豊富なルアー。様々なフィッシュイーターを狙って水面直下の攻略に活かしてほしい。

プロフィール

松岡 豪之 (まつおか ひでゆき)

[インストラクター]

地元宮崎を中心に九州全域をカバーするソルトゲームのエキスパート。その活動範囲は日本国内に留まらず、強靭な肉体とタフなメンタルを武器に日夜ビッグフィッシュを追い求めている。バイタリティに富むフィッシングスタイルから"鉄人"の異名を持つ。

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