このルアーはわずかな水流でもしっかりと水を噛み、水面直下のレンジをキープしてくれます。その性能を活かすことで、とても繊細にシーバスを狙うことが可能です。私の場合は引波を立てるよりは、少し潜らせて水面直下を泳がせるイメージで使用することが多いです。なかでも干満差によって水深が大きく変化する干潟のポイントや潮汐の影響で水深が浅くなる河川のポイントが中心。特に干潮に向かって水深がどんどん浅くなっていくような場合は、とても使いやすいと感じます。
そしてこのルアーは水を噛みやすく、アクションのレスポンスもよいので、ナイトゲームで橋脚の明暗部を狙う際にも活躍します。より細かなイメージとしては、シーバスが暗部に身を潜め、常夜灯で明るくなった上流側から流れてくるベイトを待ち構えているときがチャンスです。そこでこのルアーを明部から暗部にかけてドリフトさせるように流し込んでいきます。この流し込む時の繊細さが重要で、捕食しやすいベイトを意識してスローに流し込むことでバイトを引き出しやすくなります。特にこのルアーは僅かな抵抗でしっかりと水を噛んで水面直下でアクションしてくれるため、繊細な誘いがとてもやりやすいように感じました。
さらにウェイク系にありがちな飛距離が出にくいという弱点も、ジェットブーストの搭載で解消されています。幅広いフィールドでデイでもナイトでも活躍するルアーですので、まだウェイク系のルアーを使ったことがない方には、ぜひ試してほしいルアーですね。