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26年発売!ウェーディングシューズの全貌公開!(前編)

2026年1月発売予定の新しいウェーディングシューズについて、開発の背景と「紐へのこだわり」を中心に製品企画に込めた熱意を語ります。全2編構成の前編です。

お久しぶりですエドワードです。

いつも「トラウトミーティング」をご覧いただきありがとうございます。
アパレル・履物の製品企画をしているエドワードです。

今回は、来年26年に発売予定の新しいウェーディングシューズについて、開発の裏側を少しずつご紹介していきます。
お伝えしたいことがたくさんあるので、記事は2編構成にしました。

第1編では「紐へのこだわり」を中心に。
そして第2編では「シューレースフックの秘密」をメインに語ります。

トラウトフリークスの皆様に楽しんでいただけるよう、できるだけ分かりやすく、そしてちょっと熱く書いていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

今年の私のトラウト事情振り返り

今年は北海道を中心に釣行を重ねました。遠征回数はなんと5回。
会社のメンバーをはじめ、さまざまな仲間と共にフィールドへ立ち、思い出に残る魚、景色、そして宴会まで楽しんできました。

中には「宴会メインだったのでは?」と思うような遠征も2回ほどありましたが(笑)、それもまた仲間と過ごす大切な時間。
1年間でウエストを7cm増やした代償と引き換えに、かけがえのない思い出を手に入れたのです。

海アメ釣り、サクラマス釣り、春先のまだ魚がスレていない時期、夏のハネモノが活躍する時期、そして秋のアキアジ釣り――北海道ならではの旬のターゲットと釣法を存分に楽しむことができました。

ビッグブラウン!
新しいランディングネットが映えます。超お気に入り。
神々しかったアメマス
自分で採取し食べた行者ニンニクは感動モノでした!
寒さを言い訳に観光も。ニッカウヰスキー、飛行機の制限ギリギリまで買って帰りました。

また、フィッシングショーや展示会を通じて全国各地のトラウトフリークスの皆様と直接お話しする機会にも恵まれました。ウェーダーやウェーディングシューズについて多くのご意見をいただき、開発担当として非常に刺激的な時間となりました。

展示会もたくさん参加しました。もちろん、来年も全サイズ試着できるようにしますよ!

この熱を冷ましたくない――そんな思いもあり、さらなる新製品を26年に企画しました。 (裏テーマとして「来年もたくさんショーや展示会に参加し、各地のトラウトフリークスたちとお話ししたい。」があります笑)

とっておきの新製品 -ジオロックウェーディングシューズ-

とっておきの新製品を、もったいぶらずにご紹介します。今回の新作は、ウェーディングシューズの第二弾です。 シマノが長年培ってきたノウハウを凝縮し、さらにフィールドでいただいた声を反映させた渾身の一足となりました。
気になる全貌の写真が……こちら!!

手前味噌ですが、格好いい!!!!!
上から
斜めから
後ろから

まず第一印象は、とにかく格好良い!(手前味噌ですみません。)皆さんもそう思いませんか? 最近は「シマノのシューズ格好よくなった!」とほめていただく機会も多く、私も鼻高々です。

見た目の力強さに加え、TPUや合皮、ラバーといった高強度素材を採用し、耐久性と安心感を兼ね備えています。 さらに「自分でソールを簡単に交換できる」と好評のジオロックを搭載。今回はBOAダイヤルではなくシューレースタイプを採用しました(その理由は後ほど詳しくお伝えします)。

ラバーとTPUは特に擦れが生じやすいミッドソールやアッパー下部に配置。岩場や流れの中で強い摩擦や衝撃が加わる部分をしっかり守り、シューズ全体の寿命を延ばす設計にしました。摩耗に強いラバーと柔軟性を持つTPUを適材適所に組み合わせることで、強さと快適さを両立させています。

適材適所で耐久性の高い素材を採用しています。

岩場や流れの中でも安心して一歩を踏み出せるよう、細部まで徹底的にこだわり抜きました。まさに“フィールドで戦うための道具”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。

そして最大の特徴は「フィット感」。このフィット感をどのように実現したのか――その秘密は後ほど詳しく解説します。こだわりがわかれば、きっと手に取ってみたくなるはずです。

シューレースを選ぶ理由

BOAとシューレース――PROウェーディングシューズと今回の新製品の大きな違いは、まさにここにあります。 どちらにもメリットとデメリットがあり、スタイルによって選び方が変わります。

まずBOAのメリットは、とにかく簡単に締められること。何よりもスピード感があり、この一点だけでも選ぶ理由になるほどです。

一方で、ワイヤーが切れる可能性や砂を噛むリスク、さらに「もっとフィット感が欲しい」という声があるのも事実です。

こうした点を踏まえると、「スピード感」を犠牲にしてでもBOAの弱点を補いたい人が選ぶのがシューレースタイプです。 私自身はBOAを好んで使っていますが、ユーザー様からアンケートを取ると、紐派の声が思った以上に多いことが分かりました。

ちなみに、BOAとシューレースの結ぶ時間はおよそ1分ほど違います。BOAなら約10秒、紐は+1分というイメージです。 この差を比較して「やっぱりスピード感が大事!」という方には、PROウェーディングシューズがおすすめです。(私もその一人です!)

もちろん、PROウェーディングシューズも最高の製品です!!

ただ紐に変えただけではない

「ただ、PROウェーディングシューズを紐に変えました!」――そんな単純な話ではありません。 準フラッグシップ製品として世に出すからには、それなりのこだわりを盛り込みたい。そんな思いで社内で議論を重ね、改良を加え、このシューズは完成しました。

釣行前の1コマ。紐を締める瞬間も、こころ踊りますよね。

BOAのデメリットを裏返すと、シューレースの最大のメリットは「しっかり締められる」という点に尽きます。 このメリットを最大限に活かすために、「アングラーの繊細な足の感覚を正確に引き出せる締め心地」をテーマに開発を進めました。

紐へのこだわり

まずこだわったのは「紐の素材と太さ」。
ラウンドタイプ(丸紐)のシューレース探しからスタートし、トレッキングシューズ、ウェーディングシューズ、さらには日常用のシューズまで、たくさんの紐を取り寄せて試しました。毎日のように違う色・違う種類の紐を結んで仕事をしていたほどです(笑)。

丸紐の構造は、複数の糸を編み込んで筒状にしたもの。
耐久性が高いのが特徴ですが、実は「中芯」があるかないかで性格がガラッと変わります。

中芯ありタイプ
メリット:硬さが増し、耐久性が高い
デメリット:結び目が固くなりやすく、締めたり緩めたりの調整がしづらい

中芯なしタイプ
メリット:柔らかく結びやすい
デメリット:摩擦が少なく、結び目が緩んで解けやすい

この二択に悩み続けた結果、たどり着いた答えは「絶妙な中空具合」。芯を完全に入れると硬すぎ、芯がないと解けやすい。そこで適度に空洞を残すことで、濡れた環境でも解けにくい理想のバランスを実現しました。同じ太さに見えるシューレースでも、実は全然違うものなのです。

このように、シューレースは中芯が入っている構造です。写真で分かるように、同じ太さに見える紐でも、中芯の詰まり具合が異なります。

さらに、紐を構成する糸にもこだわり、表面は柔らかく、中は硬すぎず柔らかすぎない――この組み合わせが結び目をしっかり保持し、ほどけにくさを生み出します。もちろん耐久性も抜群。フック部分との摩擦や繰り返しの結び直しにも耐え、長時間の使用でも性能が落ちません。 こうして完成したシューレースは、「結びやすさ」「ほどけにくさ」「耐久性」の三拍子を兼ね備えた一本。過酷な環境に挑むアングラーを、しっかり支えてくれます。――紐ひとつとっても、深い世界なのです!

長時間履き、最良の紐を探しました!

まだまだこだわりは序の口!

つい熱く語ってしまいましたが、とはいえまだまだこだわりは序の口です。
今回ご紹介したのは「紐へのこだわり」だけ。これで終わりだと思ったら大間違い!

次に待ち受けるのは、アングラーの足元を支える“要”――シューレースフック。
一見すると小さなパーツですが、実はシューズ全体の性能を左右する秘密が隠されています。

来月はその「シューレースフックの秘密」をメインに語ります。
「え、そんなところまでこだわってるの!?」と驚いていただけるはずです。

予想するのも楽しみの一つ。どんな工夫が潜んでいるのか、ぜひ想像を膨らませてお待ちください。
記事の最後にはシューレースフック部の写真を載せます。

次回の主役――その片鱗をぜひ目に焼き付けてください!

カメラ:α7Ⅲ(SONY)/iPhone15pro MAX(Apple)
レンズ:GM24㎜F1.4 (SONY)

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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