2025/11/13
コラム
~下げ潮のみの短期決戦~【日置淳】
釣行日 2025年10月21日
場所 和歌山県和歌山市 磯の浦海岸
天候 晴れ時々曇り
釣果 シロギス・クロダイ
- 使用ロッド: キススペシャル405CX+
- 使用リール: キススペシャル45極細仕様
- ライン: キススペシャルEX4 PEテーパー 0.6号-7号
- テンビン: 半遊動天秤
- オモリ: 25号
- 仕掛け: 攻めキス投げ仕掛け5号 ビーズ8本鈎
- エサ: イシゴカイ(ジャリメ)
みなさんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
10月に入り、涼しく感じられる日が多くなりました。長かった今年の夏がようやく終わりを迎えました。
待ちに待った秋の到来です。私自身、夏が好きなのですが、今年の夏ほど暑い日が続くと、秋が待ち遠しくてなりませんでした。
今回の釣行先は、和歌山市の磯の浦海岸。
ここは10~20代の頃はサーフィンで良く通い、30代以降は、シロギス釣りで良く通っている、まさに「心の拠り所」と言っても過言ではない、私自身、本当に癒されるサーフなんです。
この日は早朝が満潮。そこからの下げ潮を狙う戦略です。
干潮の潮止まり前までの数時間が勝負。海岸に降り立つと、早速、準備に取りかかります。
久しぶりに「キススペシャル」のコンビを無性に使いたくなり、この日の磯の浦海岸に降臨させます。
エサとなるイシゴカイ(ジャリメ)を1センチ程度に切り、ハリに刺します。
ただ、8本バリの一番下のハリのみ、細い個体の1匹掛けとしました。
ターゲットとなるシロギスにアピールして、良型を寄せる作戦です。
この時期、釣れるポイントは、ごく近く、その年の海底の地形にもよるのですが、波打ち際から1色(10~30m)以内である事が多く、波打ち際に大きなカケアガリが形成されている年の満潮時などは、力糸(10m)付近で釣れる事も少なくありません。
ファーストキャストは、とりあえず4色(100m)付近に投入し、海底の状況を探ります。
速いペースで仕掛けを手前へと寄せますが、海底は平坦で、砂の粒子も小さいようです。
仕掛けが2色の中間付近(約40m)に達した時、小型キスらしいアタリをキャッチしました。
仕掛けを動かすスピードを緩め、続くアタリを待ちます。2匹・3匹とハリ掛かりする様子が手に取るようにわかります。流石キススペシャル!って感じです。
連掛けさせるべく、引き続き等速で仕掛けをトレース。すると、先程より大きなアタリ、そして、明らかにシロギスではないアタリが伝わって来ます。流石キススペシャル、魚種判別能力も最高です!。
巻き上げてみると、12~3センチの小型キスが4匹・コトヒキ・コバンアジ・・・と秋シーズン特有のゲスト達が顔を見せてくれます。で、一番下のハリを見ると、胴体から下の部分を齧(かじ)り取られた良型キスが頭だけハリ掛かりしてるではありませんか・・・。
えっ??なんで??(あまりの驚きに、写真を撮るのを忘れました)
ロッドをひったくるような大きなアタリは全くありませんでした。何者の仕業でしょうかね・・・
(この犯人は、数時間後に判明します)
満潮いっぱいからの竿出しだったので、どんどん潮が下げるのが目に見えてわかります。
続くキャストも同様のポイントを攻めますが、アタリがありません。どうやらアタリエリアがかなり狭いようです。そこで、1匹目のアタリをキャッチしてから仕掛けをステイさせ、仕掛けを下げ潮に乗せて流す作戦に出ました。結果は直ぐ出ました。
仕掛けが潮流で一直線に引っ張られる事で、竿先にアタリが大きく出て、フッキング率も上がります。
結果、狙い通りの8連パーフェクト!
釣れるポイントが非常に狭いエリアでは、仕掛けがアタリエリアから外れないようする為に、この戦法、意外と効果があるんです。但し、海底の地形の状況や、流れている潮流の速さにもよりますが・・・。
事実、次のキャストでゆっくりとサビいてみると、4匹しかハリ掛かりしませんでした。
潮がどんどん下げていく中、同様のステイ釣法で釣果を伸ばしていきます。
1匹目のアタリをキャッチしたら、仕掛けをステイさせるだけです。
その後は、16~18センチ交じりに毎投毎にシロギスが鈴なりで釣れて来ます。
ひときわ大きなアタリで小型のヒラメまで顔を見せてくれました。
秋のサーフは魚種が豊富ですね。
潮が干潮間近になり、ハリ掛かりするシロギスの数が減って来ました。
その時、少し離れてエギングロッドでキャストしていた帯同カメラマン(息子)が、何やら大物とやり取りしてるではありませんか。ロッドを置き、近づいてやり取りを見守ります。
数分後のやり取りの末、波打ち際に姿を現したのは、なんと45センチのクロダイ。
攻めキス6号の3本バリ仕掛けで仕留めた大物。良く捕れたものです。
聞くところによると、それまで3本バリ仕掛けで狭いポイントを攻め続け、シロギスの3連パーフェクトもかなりあり、相当数を釣っていたようです。
狭いポイントをピンポイントに攻める場合、少ないハリ数で手返し良く釣るという作戦もありですね!
その後、干潮の潮止まりに近づくと、あれだけ釣れていたシロギスが全く姿を見せなくなりました。これを機にストップフィッシング。
自宅に戻り、シロギス・クロダイを例の帯同カメラマンに捌いてもらいます。
クロダイを捌いている時、厨房から何やら大きい声が・・・。
近づいてみると、頭の無い、胴から尾ビレまでのシロギスがクロダイの胃袋から摘出されているではありませんか。
これには2人共、目から鱗状態。シロギスをいとも簡単にぶった切った犯人がクロダイだった事をこの時、知りました。
今まで、頭だけのシロギスを多く釣り上げた事があるのですが、ヒラメやサワラの仕業だけではなかったんですね。
新しい発見があった今回の釣行でした。
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