2025/07/10
コラム

~米子サーフ最終戦 【日置淳】~
釣行日 2025年6月27日・30日
場所 鳥取県米子市
天候 曇り時々晴れ
釣果 シロギス
使用ロッド サーフランダー385EX+
使用リール サーフリーダー35 GОKUHОSО
ライン キススペシャルEX4 PEテーパー 0.6号-7号
テンビン 半遊動天秤
オモリ 25号
仕掛け
- モトス フロロカーボン1.75号
- ハリス フロロカーボン1号
- ハリ キスバリ7号 6本バリのち8本バリ
- ハリ間隔32センチ ハリス3.5センチ
- 攻めキス6号8本バリ仕掛けビーズ仕様
エサ: イシゴカイ(ジャリメ)
みなさんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
第39回ジャパンカップ投(キス)釣り選手権全国大会が、鳥取県米子市の弓ヶ浜海岸で6月28日~29日に開催され、スタッフとして参加して来ました。
両日は気温が非常に高く、選手には過酷な状況でしたが、予選リーグ、決勝戦共、自分のスタイルを貫き通した神崎昂志選手が見事優勝されました。神崎選手、本当におめでとうございます。

大会前日、ここ最近好調な大会会場近くのサーフで、早朝の数時間シロギス釣りを楽しみました。
釣り場には夜明け直後に到着、早速準備に取り掛かります。

この日のタックルは、釣れるポイントが比較的近いとの予測で、キャストのし易さと喰い込みに優れた「サーフランダー385EX」を選択、組み合わせるリールは、最近多用している「サーフリーダー35 GОKUHОSО」としました。


朝イチは良型からのシグナルがあると判断。エサとなるイシゴカイを3センチ位と、やや大きめに切ってハリに刺します。で、一番上のハリと下のハリには、シロギスにアピールするべく1匹掛けとしました。
ファーストキャストは広く探る意味で、5色付近にキャスト、ゆっくりと海底をトレースし、シロギスの群れを探します。
ストップ&ゴーを繰り返し、視覚的に誘いを掛けますが、しばらく反応がありません。
仕掛けが4色を過ぎ、3色のカラーを巻き切ってもアタリがありません。
「おかしいなぁ~仕掛けが絡んだのかなぁ~」と、少し不安になります。
「サーフリーダー」のスプールに、2色目を示すオレンジ色のラインを数回巻き込んだところで、いきなり竿先が数十センチ引き込まれました。
思わず仕掛けをステイさせます。
かなり近いエリアにシロギスが群れているようです。
「グググゥ~~」と、何度も何度も竿先が引き込まれます。
仕掛けを伸ばす意味でゆっくりとリールのハンドルを巻きますが、続くアタリがありません。

ハリ数が6本なので、おそらく全てのハリにシロギスが掛かったと予想します。
巻き上げに掛かると、複数匹が激しく抵抗する手応えが伝わって来ます。
これこそ、良型キス釣りの醍醐味です。
シロギスを迎えに行くべく波打ち際ギリギリまで駆け寄ります。
ゆっくりと仕掛けを上げてみると、20センチオーバー3匹含む、6連パーフェクト。

ここには良型のシロギスが群れているようです。
そこで2色以内のエリアを重点的に攻めてみる事にします。
浜の傾斜が大きいのですが、スイートスポットが広い「サーフランダー」は、近場のキャストにおいても、狙ったポイントに仕掛けを運んでくれます。
近場のキャストって、意外と難しいんですよね。
やや遠めの3色付近にキャストし、アタリエリアである2色のポイントに仕掛けを運びます。
念の為、3色エリアも探ってみますが、やはりシロギスからのシグナルはありません。
やはり、オレンジのカラーで竿先が引き込まれます。
立ててサビいていたロッドを寝かせ、ロッドを固定してリールサビキに切り替えます。
群れの匹数が多いと判断し、1秒でハンドル1回転という速めのサビキで連掛けを狙います。
次から次へとハリ掛かりしているのが、竿先から伝わる目感度、ロッドを握る手に伝わる手感度で確認出来ます。しばらく味わっていなかった最高に楽しい瞬間です。
「サーフランダー」、感度が良いです。「EX」なので、程良い柔軟さで食い込みも良いです。
あっという間にアタリがなくなり、2投目も6連パーフェクト。
それも18~20センチの良いサイズばかり・・・。
一体、どれくらいシロギスが群れているのでしょうね?
でも近いポイントなので、数投したらアタリがなくなると判断します。
しかし、アタリが途切れる事はありません。
それも、釣れるエリアがどんどん近くなり、ラインカラーがグリーンの1色でもアタリがあるようになってきました。
1色エリアで竿先が大きく引き込まれたのは、23センチクラスが2匹、ハリ掛かりしていました。
まさにシロギスパラダイスです。

波打ち際から数メートルの範囲で50センチクラスのクロダイが数匹泳いでいるのですが、シロギスが散る気配はありません。
また、先日高確率で釣り上げたマゴチも居る気配が無く、シロギスの居心地がいいのでしょうね?これだけ釣れるという事は・・・
ここで欲を出してハリ数を8本に増やし、エサは良型にターゲットを絞り、全て1匹掛けとします。
やはり2色のラインカラーで激しくアタリます。時には、1色のラインカラーに入ってもアタリが続きます。
ハリ数を8本に増やしても、キャスト毎に8匹掛かり、まさに入れ掛かり状態です。
陽が高くなるにつれ、アタリがあるポイントがどんどん近くなり、遂には1色がアタリエリアとなりました。至近距離でこれだけアタリが続くのは久しぶりです。仕掛けにやや小型が掛かり出したところで、エサの残りが少なくなってきました。
そして、この日の最終キャストを迎えました。
ラストキャストも8連パーフェクト。陽が高くなり暑くなったところでストップフィッシングとしました。
かなりの20センチオーバーを含む、綺麗な魚体のシロギスがたくさん釣れ、早朝の数時間でしたが、思う存分激しいアタリを楽しむ事が出来ました。

そして、この日釣り上げたシロギスは、地元の知り合いのお店でフライにして頂き、ポン酢でさっぱりと頂きました。
シロギスのフライにポン酢がすごくマッチするので、皆さん一度お試しください!

ジャパンカップが終わった翌日、気付けば金曜日の早朝と同じサーフに立っていました。
「もうちょっとだけ釣りたい・・・」との思いが非常に強かったからです。
仕掛けは「攻めキス」6号の8本バリ、海中でキラキラ光ってシロギスにアピールしてくれるピーズパターンを選択しました。
この日も同様に2色以内の近いエリアで数多くのアタリが見られましたが、もしかしたら・・・との思いでキャストした3色(約80m)付近で、1メートル位、竿先が引き込まれるアタリを捕らえました。続くアタリを待つべく、仕掛けをステイし続けます。と、直後に「ギュィ~ン、ギュィ~ン」と、2回大きく竿先が引き込まれます。
軽くリールのハンドルを回してアワセを入れ、ゆっくりと巻き上げにかかります。
かなりの重量を感じ、強烈に抵抗する手応えがロッドを握る手に伝わって来ます。
波打ち際までオモリを巻き上げたところで、ハリ掛かりしたシロギスが激しく横走りします。
「うぁ~~~」と、思わず声が出てしまいます。
ゆっくりと砂浜へ引きずり上げたのは、26センチ1匹と23センチ2匹の3連です。

3匹の合計重量が250グラム近くあり、本当に釣りごたえがありました。
この日はこれ以上のサイズは出ませんでしたが、最後のキャストまで良型のシロギスが釣れ続きました。
予想外の釣果に大満足。ひとまずこれで今季の米子サーフ最終戦としました!
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