2023/05/15
コラム
エクスセンス レスポンダー165F フラッシュブースト×嶋田仁正 ~165mmに込められた意味~
フラッシュブーストの導入
「1年中ベイトの種類に関わらずボックスに入れられる」と嶋田さんが評するレスポンダーシリーズ、その最大サイズとなる165Fで大きく変わったのは、フラッシュブーストの採用だ。その効果はもちろんアピール力。ボリュームのあるボディに内蔵された反射板が夜の灯りを確実に反射し、ランカーシーバスのスイッチを入れる。一方サイズアップによる飛距離はジェットブーストによって落ちることなく、レスポンダーシリーズのメリットを引き継いでいる。
サイズ感で濁りを攻略
河口の最下流エリアにてNキャンディカラーで橋脚周辺をトレース。「上げが今日はすごい弱いんよ。だから下げの間に釣らんとダメだと思う」。短期勝負を図るべく、流れとは逆の動き、ゆっくりした流れなら速く、速ければゆっくり引くという嶋田さんのセオリー通りに速い流れをスローに攻め、小型ながらも捕獲に成功。「濁りがあるからこういう感じになるんだよね。濁りがなければ99Fとかの方がジャストサイズですね」。ジャストサイズでは濁りでしっかりアピールできなかったはず。165Fのボディサイズとフラッシュブーストの効果が出た1本といえるだろう。
カラーローテーション
「頭がいい奴ほど効率よく餌を取る。だから長生きできてるんだと思う」。狙うのはそんな頭のいいランカーサイズ。そのために嶋田さん選んだ次の一手はカラーセレクトだった。「ルアーはでかいしアクションは大きいんだけど、存在は消す」。クリア部分の大きいTスケボラカラーで、スローに攻めつつもアクションは大きめという165Fならではのチョイスに加え、フックをデフォルトの#3から#4に落としウエイトを下げてレンジを上げるという複合戦略がピタリとハマった。「喰う瞬間の見切り具合は減らす。これがルアーローテーションの中のカラーローテーションですね」。
165mmに込められた意味
ボディサイズに対してタイトなアクション、そしてワイドロールを主体とするレスポンダーだからこそ、ボディを大きくできる素地があった。つまり、ベイトの種類やサイズに関係なく使えるミノー、レスポンダーシリーズこそのビッグシルエットだと嶋田さんは言う。マッチザベイトはルアーフィッシングの王道ではあるが、ベイトが小さいからといって排除するのは、釣れるチャンスを逃すことにもなりかねないことを、今回の撮影で165㎜のレスポンダーを使うことで証明した。「この165㎜というのは、サイズに関わらず使いやすいルアーになっていると思います」。
投げやすさと巻き心地を重視した嶋田さんのタックルセッティング。
<タックル>
ロッド:エクスセンス ジェノスS97MH/F
リール:ステラ4000MHG
ライン:ピットブル8+ 1.5号
リーダー:フロロ30lb
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