2020/10/07

コラム

“長いから獲れる!” 新戦力ロングスピンの有効性 ハードロッカーXRが魅せるグルーパーゲームの新境地

ハイレベルなグルーパーゲームを約束するロッドシリーズ、ハードロッカーXR。今回は、ラインナップのなかから長尺モデルをピックアップして折本さんに紹介してもらった。ロングスピンだからこそ獲れる魚がいるということをぜひお見せしよう。

高い位置からの操作で『根をかわす』、『魚を浮かせる』動作が容易に

沖磯とロングスピンの相性はとても良い

今回、折本さんは長崎県は五島灘にやってきた。渡船を利用し、沖磯から各種グルーパーを狙っていく。使用するロッドは、新しいロッドシリーズであるハードロッカーXRだ。これまでのハードロッカーよりもハイスペックな技術を搭載し、さらにグレードアップしたラインナップになっている。

 

– 全国のフィールドで活躍する個性的なロッドが展開されているが、なかでも長竿にあたる2本のアイテムに注目しているという。
「S90H+とS910Hですね。いわゆるグルーパー用のロッドは7〜8ft台が多かったのですが、このモデルは9ft以上あります。長いことによるメリットはいろいろあるので、釣りをしながら解説していきますね」

ロングロッドは遠投がしやすいことに加え、ロッドティップの角度が上がることで根をかわしやすいという利点がある。岩礁帯が広がる磯場では、手前の根をかわしてくるという動作もやりやすい。

魚を瞬時に浮かせられるから根に潜られにくい

– では、長いロッドを使う利点はどんなところだろうか?
「まずはやはり飛距離ですね。ルアーをより遠くに飛ばせる分、広い範囲を探れることになる。足場が決まってしまっている岸からの釣りでは、飛距離は大事ですよ。多くのアングラーが訪れるハイプレッシャーの場所なら、飛距離を出すことで手付かずのエリアまでルアーを飛ばすこともできますからね」

 

– そして、ルアーを操作する面においても長いロッドが有利に働くという。
「ロッドを縦に構えることで、高い位置からルアーを操作することができる。例えば、テキサスリグなどを使うとき、縦さばきの動作で根をかわしたりするのにもとても楽ですね。ロッドティップの支点が高いことで、ルアーを上方向に簡単にリフトできるんです。これは、魚とのファイトでもそうです。根に潜られそうになるのを防ぐことができるし、根に潜られても高いところから操作で根から出しやすいですから」

– アカハタ、キジハタ、オオモンハタのグルーパー御三家をキャッチ!

S910Hを使用し、グルーパー御三家をキャッチ。雨が降ったり止んだりのローライトコンディションで、グルーパー達はやや沈み気味。ロングスピンで飛距離を稼ぎ、ボトムレンジをしっかりトレースしたのが釣果に繋がった。

ヒットルアー

エクスセンス サルベージ85ES
広範囲をテンポ良くサーチできるのがバイブレーション。コツを掴めば根掛かりをほとんどせずにグルーパーを狙うことができる。アクションは20〜30回巻いてからのフォールの繰り返し。

ロングロッドでも使用感がクリアなのがハードロッカーXR

長くなることによる重さやダルさを排除

– ロングスピンは聞けば聞くほど良いことばかり。しかし、単に長ければ良いというわけではない。ハードロッカーXRだからこそ、この長さをしっかり生かした設計になっているのだ。
「これまでは、正直長いロッドはあまり好きではなかったんです。というのも、ロッドは長ければ長いほど、重くて使用感がダルくなっていくからです。また、風にあおられたりすると、ティップが揺さぶられたりして、釣りが思うようにできないんですよね。ロッドを下げてただ巻きするだけなら良いんですが、ロッドを上げてルアーをリフト&フォールさせたりする操作では、今までのロングロッドはやりにくかった」 
 
– しかし、ハードロッカーXRはこれまでのロッドとはひと味違った。
「ハードロッカーXRはこれまでロングロッドのデメリットだと感じていた部分が感じさせませんね。ひと言で言えば、操作感がとてもクリアなんです。長さを感じさせない使いやすさがあります。ブランクス、ガイド、グリップなど、各パーツのセッティングで、このクリアな使用感を実現しているんでしょうね」

 

– そして、ハードロッカーXRでの一連の動作を見ていて何より感じるのはそのパワーだ。
「バットパワーはとにかく強烈です。ハタはヒットしたら一気に根に潜ろうとするので、すぐにロッドを立てて浮かせなければいけない。ロッドの力を信用して、バットまで思い切り曲げ込むのですが、ハードロッカーXRはとにかく強いですね。ハタ以外にもハタ以外の大物が掛かったりすることもあるのですが、パワーに関しては問題ないですよ」

根掛かりを回避するにはロッドの強いベリーが重要

– ロックフィッシュは根回りを釣っていくので、根掛かりは付き物だ。しかし、折本さんは実釣中、ルアーをほとんどロストしなかった。
「ルアーがボトムにコンタクトしたら、ロッドを縦にさばいて、ルアーを優しくほぐすように根をかわしていく。これは、しなやかなティップと強いベリー部分ががないとできないことです。ベリーの張りがないと、ティップの曲がりにそのまま重さが乗って、最後まで根掛かってしまうんです」

軽量&トラブルレスのXガイド

スピニングタイプのバットガイドにはシマノオリジナルのXガイドをセット。軽さとトラブルレス、飛距離を向上させる。ブランクス性能を引き出す高性能ガイドだ。

– 嬉しいゲストの大型マダイを連続キャッチ。
「オオモンハタを狙っているのですが、その層よりも上にはマダイが陣取っているみたいです。まずはこのマダイを釣り切ってからですね」

強靭なバットパワーで抜き上げも楽々こなす

ファイトは魚を浮かせるように一気に浮かせるのがコツ。手前まできたら、最後はそのまま抜き上げてしまうのが安全だ。ハードロッカーXRはバットパワーが強烈で、ファイトの主導権を瞬時に握ることができる。

荒れた状況でもロッド感度が釣りを助けてくれる

– この日の状況は、横からの強風と流れが逆になる、とても釣りにくいものだった。キャスト中にはラインが風であおられて、着水すると今度は逆の方向にルアーが流されていく。こうなると着底がわかりにくいし、根掛かりも多くなってくる。
「ルアーがうまくトレースできなくなってきますが、それでもロッドから伝わってくる情報がクリアだから、なんとか釣りが成立しましたね。感度が高いから手に伝わる巻く振動で、ルアーがだいたいどの層を泳いでいるかわかるんです。ルアーが深いと振動が鈍く、浅いと振動が明確に伝わってくるんです。また、ロッドが長いからラインメンディングがしやすいし、ルアーコントロールもやりやすい。これは、風がない場合でも、磯場や沖堤防など足場が高い場所ではとても有利ですよ。ただ、今回はどうしてもルアーが浮きやがりやすい状況だったので、マダイやイサキなどが先に喰ってきちゃいましたね」

ビギナーからエキスパートまで、すべてのアングラーの釣りの精度を向上してくれる

全国のフィールドで通用するラインナップのハードロッカーXR

– 雨と風というラフなシチュエーションであったが、グッドサイズのオオモンハタを3尾キャッチ。また、アカハタにキジハタ、多くの他魚も釣り上げ、ロングスピンを駆使して満足のいく釣行になった。
「ハードロッカーXRは、荒れた状況でも釣りの精度を落とさずにゲームを展開していけるから、釣りが本当に楽になりましたよね。ルアーの着底が分からないとか、根掛りが多くて釣りにならないというビギナーの方にこそ、クリアな感度のハードロッカーXRを使ってもらえたら、釣りが一気に楽になると思いますよ」

– また、ハードロッカーXRには、ロングスピン以外にも計10本をラインナップしている。
「ひと通りロッドを使用させてもらいましたが、どれも素晴らしい出来栄えになっていますね。繊細なボートゲームから、ハードなベイトロッドでの釣り、そして今回のロングロッドにより遠距離攻略など、全国の釣り場で使えるロッドラインナップになっています。みなさんもぜひ、ハードロッカーXRでグルーパーを狙ってみてください!」

ロングロッドだから根掛かりしにくい
ライン角度が上がることで根掛かりを外しやすい

長いロッドはラインの角度が高くなることで、ルアーが根掛かった場合でも上方向から操作することで根掛かりを解除しやすい。ルアーをボトムで繊細に操作したり、ファイトしてから一気に浮かせるといった動作もしやすのがロングロッドなのだ。

ハードロッカーXR 各モデル紹介

B68M-S/BOAT
ソリッドティップ搭載のボート用ベイトロッド

ショートバイトを繊細なソリッドティップでしっかりと食い込ませ、バットパワーで根から引き剥がていく釣りにピッタリ。ソリッドティップを採用した個性派ベイトロッドで、ボートでのバーチカルな釣りにマッチ。

B76H
広い範囲をカバーできるワーミング系オールラウンダー

テキサスリグなどを遠投し、ボトムに潜むカサゴ・アイナメ・キジハタなどを狙っていく釣りに対応。軽めのリグでもボトムの起伏を捉えられる感度と、魚をグイグイと浮かせてくるパワーを持ち合わせる。

B710M
軽量系リグを軽快に操るならこれ

堤防からボートまで、あらゆるシチュエーションに対応。軽量ウエイトのシンカーを使ったリグ、スイミング系ジグヘッドを繊細に使っていきたい場合にオススメ。掛けた魚をしっかりと浮かせるパワーもある。

B810MH
感度とパワーのキジハタスペシャル

キジハタを釣るための専用設計がされたモデル。リグを遠投した先、潮の流れが速い場所でもルアーを操作できる感度を持ち、バイトを弾かないティップと強烈なファイトを抑え込むバットパワーが魅力。

B810XXH
荒磯での大型グルーパーハントの強い味方

スジアラなどのモンスター級のグルーパーと対峙するために抜かりのないスペックを内包。大型の魚種でも主導権を譲らないパワーを持ち、重さのあるリグでも巧みに使いこなすことができる。それでいて使用感は軽快で、長時間の釣りでの疲れにくい。

S72L
フィネススタイルでハイプレッシャー場を攻略

シリーズ内で最もフィネスなスピニングタイプ。軽量なリグを使用した、プレッシャーの高いエリアのスレた魚の攻略にマッチする。ライトウエイトのリグを意のままに操れる高い操作感が大きな強みで、ボートロックでも活躍する。

S76ML+
軽さとパワーのライト系バーサタイラー

3/8oz.前後のジグヘッドリグやテキサスリグの使用に、とても高いマッチングを見せる。軽快な使用感と、グルーパーを最後まで抜き上げるパワーを共存。防や波止、漁港周辺でカサゴやアイナメ、キジハタ狙いに。

S83MH
繊細さを兼ね備える守備範囲の広いパワータイプ

ロングキャストからのスイミングで狙っていく釣りに優れ、しなやかなティップでショートバイトをしっかりと捉える。フックアップした後は、バットパワーを生かしてゴリ巻きで魚を寄せてくることもできる。

S90H+
ロングレンジでの繊細な使用感が魅力

長い中にも繊細な操作感を感じるモデル。テキサスリグをロングキャストし、遠くを攻めたりするのにオススメ。ボトムを感じながらアクションさせ、根を乗り越えてからフォールさせたりという繊細な釣りができるロッド。

S910H
ロングロッドを操る楽しさを存分に味わえる1本

10ftに迫る長さで、遠投も沖の根をかわす動作も楽。大型のハタをジグヘッド、テキサス、ハードルアーで狙っていけるバーサタイルなロッド。長さによるパワー、そしてトルクを存分に感じさせてくれる。

使用タックル

その1

ロッド:ハードロッカーXR S910H
リール:ツインパワー4000PG
ライン:ピットブル8+ 1.2号
リーダー:フロロ25ポンド

その2

ロッド:ハードロッカーXR S90H+
リール:ツインパワー4000PG
ライン:ピットブル8+ 1.2号
リーダー:フロロ25ポンド

WEB LURE X MOVIE

【ルアークロスWEBマガジン】ハードロッカーXR、ショアからのロングスピン!その先のターゲットを大遠投で狙う!

プロフィール

折本 隆由 (おりもと たかよし)

[インストラクター]

鯛ラバやロックフィッシュゲームのエキスパートでありながら、ソルトから淡水まであらゆる釣りに精通するマルチアングラー。柔軟な思考と確かなスキルでロックフィッシュの魅力を伝える。

SNS:

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この記事で使用している製品

ロッド

ハードロッカー XR

リール

ツインパワー

ライン

ピットブル 8+

ルアー

エクスセンス サルベージ 60ES/70S/70ES/85S/85ES

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