2023/01/30
コラム
多魚種に高次元で対応するロッド。 ディアルーナで楽しむ広島の秋。
ディアルーナは手に取りやすい価格帯でありながら、必要十分なスペックを搭載した汎用性の高いロッド。そして新しいモデルにリニューアルされたことでもっとも変わった部分がカーボンモノコックグリップの搭載だ。舞台となるのは狙える魚種が豊富な秋の広島県。このエリアに精通する嶋田仁正が、このロッドで様々なターゲットを攻略する。
ベイトが集まりやすい河口エリアで実釣。まずはクロダイがターゲット。
新しくなったディアルーナを持って嶋田さんが訪れたのは広島県。季節は秋で、ベイトフィッシュとなるイワシが河口に集まりやすい時期だという。「さっそく釣りを始めましょう!良い状況ですよ」と、手早く準備を進める嶋田さん。さっそく朝のタイミングで実釣開始となった。「足元にもイワシがたくさん泳いでいますね。そのうちボイルが始まると思います」と状況を把握するために「エクスセンス サイレントアサシン80S フラッシュブースト」をキャスト。これで速巻きして探っていくとのことだった。
ミノーバイブという考え方。ベイトの群れを狙うときに意識することとは?
このミノーを使って速巻きするのには理由があって、今回の嶋田さんはミノーバイブという考え方で「エクスセンス サイレントアサシン80S フラッシュブースト」を使用しているという。特に今のシチュエーションはクロダイが表層付近を泳ぐイワシを活発に追いかけているような状況なので、そのレンジに合わせて逃げ惑う小魚を演出したい。そう考えた際に、通常のバイブレーションを投げるよりも、自重が軽めで表層を速巻きしやすいミノーが適しているとのことだった。「ジェットブーストも入っているので、小型ですがよく飛びますね」と飛距離も申し分ない様子。さらにイワシの群れの動きを見ながら「見つけたらその群れの角を狙うのがヒットにつなげるコツですね」と教えてくれた。これはフィッシュイーターが基本的に群れの後ろに着いていることが多く、捕食するタイミングを伺っていることが多いからだという。こうして壁際に追い込んだ際など、1匹の捕食スイッチが入ると同時に、連鎖的にその他のフィッシュイーターたちも活性が高まって、やがて激しいボイルになると教えてくれた。
スナメリから状況が一転。釣り場を別の河口に変更。
やがてボイルが始まりクロダイを連続でヒットさせた嶋田さん。この調子でシーバスのヒットも狙いたい所であったが、スナメリの回遊により一気にフィッシュイーターの活性が落ちてしまった。後ろ髪をひかれる思いではあるが、釣り場を別の河口に変更だ。「こうして釣り場がわかるのも長いこと釣れない経験を積み重ねてきたからですかね」と嶋田さん。魚がいる場所に行けば釣るのは簡単そうに見えるかもしれないが、その判断をすぐに行うためには釣れない経験があってこそなのだと語ってくれた。
狙いをボトム付近に変更。優れた感度がアタリを明確に伝達する。
次のポイントも同様にイワシの群れが回遊している様子がみられるシチュエーション。まずは同様に表層をミノーで狙っていくが、今ひとつ喰いが悪い状況だった。「クロダイのようなアタリはあるんですけどね。狙いをボトムに変えてみましょう」と取り出したのは「エクスセンス サルベージ80ES」だ。そして今度は早巻きではなく、リフト&フォールで使用する。そしてアクションを変えて探っていた数投目。「よし来た!」と同時に大きくロッドが弧を描いた。「これはクロダイじゃなさそうですよ」と落ち着いてランディングしたのは、70cmクラスのシーバスだ。「クロダイは何度か当たってきていたのですが、運良く掛かってくれましたね」と良型のシーバスをさらに追加。ボトム付近をふわふわと誘うような使い方であったが、感度に優れる「ディアルーナ」のカーボンモノコックグリップがアタリを明確に伝えてくれたのではないかと感じさせる1匹だった。
強く振り込んで大遠投も可能。様々なルアーに高次元で対応するロッド。
そして同じ河口エリアでさらに追加の1匹を狙う。夕マズメに差し掛かったタイミングで自然と期待も膨らむ時間帯だ。そしてここで嶋田さんが水面にボイルを発見した。「何か跳ねましたね。これで遠投して狙ってみます」と、交換したルアーは「エクスセンス トライデント 130S ジェットブースト」だ。そうして着水後、速巻きにトゥイッチを加えながら誘っていると、ドスン!っと竿先が一気に絞り込まれた。同時にリールの「エクスセンスXR」のドラグ音が甲高く鳴り響く。「おおー!すごく走りますね」遠浅のポイントで一気に沖へと走り出した魚にも優れたドラグ性能が難なく対応する。「これは面白い!」と嶋田さんも慎重にやり取りを開始した。こうしてしばらくのやり取りの末、落ち着いてランディングしたのはナイスサイズのハマチだった。「お腹がパンパンですね」と重量級の引きを見せたのも頷けるサイズ感だった。
秋の広島を満喫。自然と釣りが上手くなったような使い心地。
こうして次第に暗くなった所で今回の釣行は終了となった。結果的にはクロダイ、シーバス、ハマチとなんとも贅沢な魚種たちに楽しませてもらった展開だ。「1本あると色々な釣りに使えます」と嶋田さんがその性能を十分に証明してくれたのではないだろか。特にビギナーの方にとって感度に優れたカーボンモノコックグリップは、水中の様子がわかりやすくなるため、自然と釣りが上手になったような使い心地を体感できる。初めてのタックル選びに悩んだ際は、ぜひこのディアルーナを手にとって、その性能の高さを実感していただきたい。
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