2025/06/03
コラム

渓流彷徨い日記 ■忘れ物が多過ぎた奥越釣行■
- 釣行日 2025年5月30日
- 場所 福井県 九頭竜川本流奥越漁協管内
- 天候 曇り時々晴れ
- 釣果 ヤマメ、アマゴ
- 使用ロッド 原点流 N70
- 仕掛け 天井糸0.6号、水中糸0.25号、オモリ:G5、ハリ:4号、エサ:ミミズ
- 釣り人 ちぬ
天気予報では前線を伴う低気圧の接近で雨、その後は風が強まる予報で、直前まで釣行を見送るつもりでしたが、予報が曇りに変わったので、いざ出撃!!
道中は雨模様でしたが、現地で仮眠して目を覚ますと既に雨は上がっていました。
前回は雪シロで釣りが出来ずに撤退でしたが、今回は丁度良い水加減。

奥越漁協管内の九頭竜川本流筋を釣り上がり、石徹白川の岐阜・福井県境までを釣り上がるつもりでスタート。ゴールする頃は日暮れかな?
川へ降りて仕掛けを竿にセットしようとして、タモを忘れていることに気付きました。道から川までの高低差は20mほど、車を置いたのは川から上がる予定の場所の近く。往復約20分...心臓バクバク、頭フラフラ、寝起きの身体には堪えます。
気を取り直して、まずは瀬落ちに仕掛けを投入し手前を流していくと、いきなりのヒット。28cmのヤマメでした。

この後、何も釣れなくても今日はこれで十分かな。ここまで遠征してきた甲斐がありました。

少々釣り上がって、先ほどと似たような瀬落ちからの深み。

小振りですが、良いアマゴ。アマゴの放流をやめて久しいですが、なかなかヤマメの川には戻りませんね。
また少し釣り上がって、流れが複雑に組み合わさった場所へ。

写真では分かり辛いですが、27cmのヤマメでした。

さらに釣り上がってYポイントが幾つも重なる場所へ。これで釣れなければ、相当な釣り荒れ状態か、よっぽど腕が悪いか。私の場合はほぼほぼ後者のケースが多い?

で喰ってきたのは久々の尺ヤマメ。昨シーズンは尺モノをタモに収めることは出来ず仕舞いでしたから、もう今日はこれで帰ろうかな、と本気で考え始めつつ...
ここまでの釣果、ミミズ4匹。効率が良過ぎる、出来過ぎている、これは実力でなく、偶々タイミングが良かっただけだと、浮かれ気分にならないように自制。

この後、タモ入れミスって2尾をとりこぼして第一回戦を終了。
次のポイントは、短時間勝負。じっくりと時間を掛けて釣り上がることも出来ますが、河原までネコヤナギが生えていて歩き辛いので。
狙いは瀬の開きと、瀬落ちからの瀬肩。瀬肩は入川ポイントの真ん前なので釣り荒れ気味なのか、反応出ず。ネコヤナギをかき分けて少々上流へ歩いた瀬の開きへ。

仕掛けを入れる場所を少しずつずらしながら数投、反応がありました。喰い気が浅いのかな?ってことで、足元ゴソゴソ、クロカワが採れたので、これを流してみます。
一発で喰ってきました。

ちょっと小ぶりなアマゴでした。
第二回戦は、この一尾だけ。もう一尾、掛かるには掛ったのですが、水面から顔を出したところでハリ外れ。
上流へ移動しての第三回戦。ここも車を置く場所と川が近くて入川しやすいこともあって、なんとなく釣り荒れ気味。瀬落ちからの深トロで喰ってきましたが、タモ入れでミスってサヨウナラ、タモに入ったんですが、写真を撮るのに気を取られて脱走。
第四回戦。車を停めた場所から数百mほど歩いたところでタモを忘れたことに気付きます。それにしても忘れ物が多い日だなぁ。どうせ釣れないし、写真は十分撮ったし、何なら帽子でキャッチすれば良いし、とズボラこいてそのままポイントへ。
目の前にはウグイの群れが。どうせ釣れてもウグイだし、タモは無くても良いのさ!!って独り言を呟きながらの第一投、いきなりのヒット。どうせウグイですから...
いやヤマメでした。岸際まで寄せたけどどうする?やっぱり帽子キャッチ?でも写真映えしないし、なんて考えていたら、ハリが抜けてサヨウナラ。
この後、何だかんだで5尾をキャッチしました。タモがない時に限って...
さすがに帽子の中では写真撮れないし、いや撮れなくはないけど...
自分で撮るには、魚を手で持って、と言うわけにもいかないし...
ってことで一枚も写真撮れていません。
第五回戦、川へ降りるスロープを歩きながら、やけに身軽なことに気付きます。竿がない。さすがに竿がないと釣りになりません。スロープを戻ります。
移動のたびに何かを忘れている...
川へ降りて仕掛けをセット、まずは足を滑らせます。どこもツルツル。何度かこけて、反応も出ないし、河原はネコヤナギで歩きにくいし...移動しよう。
第六回戦、大納川出合いのちょっと下流へ来ました。ここで竿を出すのは久々。
Yポイントで一尾のみ。出合い直下まで歩けば、幾つかポイントはありますが、もう十分楽しめたし、忘れ物の多さで落ち込んでいたし、石徹白川へは行かずに引き返すことに。

今はタニウツギが見頃です。
第四回戦と同じ場所へ引き返してテンカラをやってみます。エサで一通りやった直後なので釣れるとは考えていません。狙いはウグイ。ってことで、真っ赤な奴らが群れていたポイントへ直行。竿はMAYSTONE 36、キャストが苦手な私でも容易に仕掛けが飛んでいきます。ウグイと言えど、そう単純に釣れるわけではありません。毛鉤をどこに落とすか、どこを流すかは大事です。ザラ瀬、開きなどへ毛鉤を打ちますが、なかなかヒットせず、ようやく瀬肩の深みに隠れていたのがヒット。MAYSTONEは細くて柔らかいイメージが強い竿で、実際、この25cmくらいのウグイで満月状。ですが、この状態を維持していれば魚の方が自分からこちらへ寄ってきます。硬さで抜く、引き寄せることは苦手ですが、しなりを活かして、魚への刺激を極力抑えて、ジワジワ寄せるような竿ですね。絶版なのが悲しい。
この後は何の反応も出ずでした。テンカラへの苦手意識、まだまだ払拭できず。
この後、もう一か所だけ回りましたが、何の反応もなく午後3時半で納竿としました。
関西周辺、ほとんどの河川で鮎釣りが解禁となりましたが、もうしばらくは渓流魚たちを追っ掛けます。
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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