2024/07/03
コラム
渓流彷徨い日記 九頭竜川水系、増水後の引き水狙い
- 釣行日 2024年6月29(土)
- 場所 福井県 九頭竜川水系
- 天候 雨のち晴れ
- 釣果 ヤマメ
- 使用ロッド お蔵入りプロト
- 仕掛け 天井糸0.6号、ナイロンハリス0.4号
- 釣り人 ちぬ
梅雨に入り、天気予報では線状降水帯という言葉を頻繁に耳にするようになりました。10年くらい前はそのような言葉を聞いた記憶はありません。この時期の渓流釣りでは雨が降るか降らないかは釣果が大きく変わるものですが、ここ最近は降り過ぎることが多いような気がしています。さて今回は、金曜日の釣行予定でしたが、雨の真っただ中になるため、土曜日へ変更。国土交通省の川の防災情報で九頭竜川水系各所の水位情報を確認、雨の前よりも水位は上がったものの、既に減水傾向。しかも土曜日の天気は晴れ。これは引き水狙いで行くしかない、ということで行ってまいりました。
朝の5時半、自然と目が覚め、まずは狙いのポイントへ直行。恐らく朝イチ勝負。天気が良くなれば気温も上がる、水温も決して低いわけではないので、陽が射してからは厳しくなる予想。
身支度を整えて竿を・・・ない、お気に入りの相棒が。という事で、お蔵入りプロトです。難点は、いわゆる小継渓流竿の形態なので、継数が多く竿の出し入れが面倒なこと。面倒臭がりな私には、やはり中継の原点流が性に合います。読者の皆さんは如何でしょうか?
まずは瀬落ちからの淵。水位は思ったほど高くありません。高くないと言っても、15cmくらいは平水より高い感じです。とは言え濁りもなく、もしやベストコンディションか?と思ったりしましたが、どうもアタリが遠い感じです。
ちょっと粘り過ぎかな、くらい色々と筋を変えタナ変えつつ流してみましたが、ダメです。
釣り上がっていきます。
ふと流心脇のタルミが気になるポイント、どこに仕掛けを入れれば、エサを届けることが出来るか?ソコだね、って一人呟きながら竿を振ります。そう、ソコソコ、昭和のオヤジの独り言は続きます。ほらね、喰ったでしょ。タモに収まったのは、小振りのヤマメでした。
さらに釣り上がります。平水よりは水は高い、ってことは一尾目の感じからすると、流心脇のタルミとか、受け石の前とか、やや流速の遅い場所が正解?でも緩いと産卵遡上の赤い軍団はもういないとしてもウグイのリスクはある。でもやっぱり緩めの流れかな?と予想しての二尾目。なかなか良い顔つきのヤマメでした。
流心の白泡が切れかかる向こう側のタルミとの境で喰ってきました。
流心の白泡が消えかかるちょうどその下の底石の横で喰ってきました。
天気は相変わらずの霧雨、ちょっと肌寒いくらいですが、 これが心地いい。水温は16℃弱。ちょっと暑いなと感じたら腕を冷やして冷却。ガシガシ釣り上がって行くので肌寒くてもすぐオーバーヒート気味なのは歳のせいか?
淵ゾーンを抜けてからの瀬です。
ここまでのパターンなら、一番奥の白泡が切れたあたりから、そのすぐ先の底石までが怪しいとにらんでの一振り。
きたのはアマゴ。心なしか、この日はアマゴ率高め。
ちょい釣り上がるとポツンと落ち込みからの深瀬。ここで出なくてどこで出るの?とまたまた独り言を呟き投入ポイントを変えながらの数回目、小気味よいけど重量感あるアタリ、引きは明らかに今日イチ。慎重に浮かせると、間違いなく尺はある魚体…なのですが、まさかのスレ掛かり、やばいやばい、しかも向こう向き、慎重に寄せないと切られるぞ、っとつぶやいた瞬間に走られてプッツン!!
第一ラウンドはここで終了としました。
第二ラウンドは石徹白川へ。和泉前坂キャンプ場の上流。前回はまだ冬季通行止めで竿を出すことが出来ませんでした。水量は恐らく平水、やや高いくらいがちょうど良い事を考えると、この状況は厳しい。天気は回復し日射しが照り付け始めています。
頻繁に水分補給しますが、暑くて息が上がりそうですが、カジカの涼しげな鳴き声に癒されつつ釣り上がります。結局、遊んでくれたのは15cm前後のウグイ数尾だけ。
更に上流を目指すべきか?九頭竜川本流へ戻るべきか?はたまた、打波川へ移動するか?
とりあえず気になる場所で竿を出しながら九頭竜川を下ることに。
第三ラウンドは神社前。幸先よく、竿を出して数投でアマゴが来てくれました。
百メートルほど瀬が続くエリアなので、最後まで釣り上がれば幾つか出るのでしょうが、時間も時間、次へ移動。
第4ラウンドはひたすらウグイ、まあ水量が落ちてしまっては当たり前。場所の選定をミスしてしまいました。
次は打波川へ向かいます。中部縦貫に乗って勝原へ・・・忘れていました。勝山方向への車線からは降り口がないことを。そのまま荒島へ。ここまで来ると戻るのが面倒、真名川の五条方へ向かいます。水量がそこそこ落ち着いて、濁りがきつくなければ、佐開で竿を出すことに。橋の上から確認すると、やや高い感じ、濁りは鮎釣りには厳しいかも?くらい。
竿を出すか?出さずに終了とするか?終了としましょう。朝一で十分に遊べましたから。
もう7月です。陽が射すと息が上がる時期となりました。皆さん、水分補給忘れずに。
そろそろ、朝だけ渓流、昼前から鮎のパターンへ移行かな。
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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