トップページ >  CONTENT >  釣種から探す >  TROUT MEETING >  【バックナンバー 12】攻略の鍵はボトムに。~美濃フィッシングエリア~

2025/02/18

コラム

【バックナンバー 12】攻略の鍵はボトムに。~美濃フィッシングエリア~

【バックナンバー 12】攻略の鍵はボトムに。~美濃フィッシングエリア~

【TROUT MEETING】では過去の記事をバックナンバーとして公開しています。今回は「【バックナンバー 12】攻略の鍵はボトムに。~美濃フィッシングエリア~ 」の記事をご紹介。当時のスタッフが、喰い渋るレインボートラウトを攻略するために、試行錯誤する様子をご覧ください。

ルアーローテーションのセオリーが通じない。

岐阜の豊かな自然に囲まれ、どこまでも透明な水が注ぐ美濃FAの魚は、賢く、昼過ぎという時間帯と連日の気温低下も相まって簡単には口を使いそうに無い。

セオリー通りにカラー・レンジのローテーションを進めるも、微かにラインが前後に振れる程度の超ショートバイトが単発でポツンポツン。

通り一遍等な狙い方だけではこのジンクリアなポンドの攻略が難しいことは容易に理解できた。

難しい状況だが釣れている人はちゃんといる。甲高いドラグ音がなるたびに思わず焦りそうになる。

お昼スタートのスレた状況に低気温で活性が低い。シビアな状況を攻略していく。

それでも釣れている人はいる。何が違うのか?

それでも、その単発のショートバイトを頭の中で一覧に並べて整理してみると、その反応に共通性が無いわけでもない。

この日のキーワードは「スローリトリーブ」「黄色系」「中層以上は反応無し」といったところ。

周りを見渡しても、皆苦戦している様子。しかし、その中でもこの日のパターンを把握出来ているアングラーはちゃんと掛けている。2人隣で甲高いドラグ音が「ジジー!!」と響くと、その音に釣れない声に出せない焦りが高まる。

エリアフィッシングの醍醐味の一つは、この難解なミステリーを解く様な知的ゲーム性の高さである。絡んだ糸が解ける瞬間の、雲が散る感覚がたまらなく面白いのだ。

この糸を解くための、正に「糸口」が前述した単発に散らばる反応の共通性である。それぞれのキーワードを掘り下げる様に、攻め方の角度を微調整しながらルアーローテーションを組み直す。

お昼スタートのスレた状況に低気温で活性が低い。シビアな状況を攻略していく。

難しい状況だが釣れている人はちゃんといる。甲高いドラグ音がなるたびに思わず焦りそうになる。

戦略を練り直して。

前半は縦釣りメインで攻めていたが、後半から「スローリトリーブ」と「中層以上に反応無し」というキーワードをより深めるために、デッドスローでも底を切りながらワイドロールで誘えるロールスイマー5gをメインに再構成。

「イエロー・ケイムラゆず・ケイムラバナナ」を中心に、イエローカモやゴールドといった黄色系のカラーに加えオレンジ、赤系といった暖色をしっかり沈めて、底を取ってから切るという流れの攻め方にシフトさせたところこれが的中。

対岸のシャローまでロングキャストで沈め、ひとヒロ程度のロッドリフトで底を切る。あとはルアーがボトムノックしないギリギリのデッドスローリトリーブ。

反応は1投目から得られた。対岸のブレイクを舐める様に泳ぐロールスイマー5gの後ろに良いサイズの魚が追尾を始める。ブレイクラインを過ぎてディープエリアに達すると、不意に今まで見えていた黄色いスプーンが「フッ」と見えなくなると、その瞬間ラインが横に走る!

このパターン賀が立て続け連続ヒットの皮切りとなった。

ステラの甲高いドラグ音が響くと、ランディングされたのは良型で、筋肉質な虹鱒だった。

紐が解けた瞬間だった。

ヒントを辿ってその日のパターンを紐解いていく。ルアーのカラーとボトム中心の狙いが功を奏した。

ヒントを辿ってその日のパターンを紐解いていく。ルアーのカラーとボトム中心の狙いが功を奏した。

タックル&装備

Rod: CARDIFF AreaSpecial 62SUL-F
Reel: STELLA 1000PGS
Lure: CARDIFFロールスイマー5g

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

この記事をシェアする:

関連記事

RELATED COLUMN