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2025/01/17

コラム

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シマノトラウトロッド2024年新製品!「カーディフ ストリームプレミアム」インプレ紹介 第2話(54SULについて)

とにかく釣果絶不調のシマノトラウトロッド担当ザッキーです。前回に続いて、今回はインプレ第2話として【カーディフストリームプレミアム】でラインナップに新しく登場するスーパーウルトラライト(SUL)パワーのアイテムについて企画担当目線で話していきます。

渓流ネイティブロッドのセンターアイテム54ULを評価

まずシマノの渓流ネイティブトラウトロッドの定番アイテムといえば54ULです。渓流相のフィールドでバーサタイルに使える優等生な番手です。とりわけアップで4g前後のヘビーシンキングミノーをスライドアクションさせる釣りとの相性が良いです。水温が上がってきた4月~6月のハイシーズンで引水パターンのスレていない高活性な渓魚を狙うにはとにかく勝負が速い。いかにも釣れそうな1級ポイントにルアーをキャストして、ギラギラとアクションを入れたら魚がオラーっと突撃してきてガツーンと掛かってファイトする。文章書いているだけでもアドレナリンが出てきます。

ガツーンときたニジマス。めっちゃ気持ち良い!

ガツーンときたニジマス。めっちゃ気持ち良い!

とはいえこんな好条件がそろったパラダイスへ釣りに行ける人は少なく、毎日釣り人が入って魚がスレているフィールドや、ド渇水で魚が石裏に隠れている渋い状況にも対応が必要です。当然、パイロットルアーとして4gのヘビーシンキングミノーで様子を探ってみますが、フローティングミノー、スローシンキングミノー、2g台の小型シンキングミノー、スピナー、フラット系シンキングミノーを流れに同調させながらヒラヒラさせるなど、繊細なルアーの出番が増えた人がいます。このようなルアーセレクトにも定番アイテムの54ULは一応対応できるのですが、キャストやロッド操作時にオーバースペック感がありベストセレクトとは言えません。

5月中旬の平日。増水後の引水パラダイス

5月中旬の平日。増水後の引水パラダイス

4月末の土日。ド渇水で超苦戦。まいった。

4月末の土日。ド渇水で超苦戦。まいった。

目指すSULコンセプトは【柔らかさ+操作性+高感度】

54ULよりもリフレイン42Sといった2~3g台のルアーをもっと快適に使いたい。でもリフレイン50HSのような4gのヘビーシンキングミノーをそこそこ動かす釣りにも対応させたい。柔らかさを優先してボニョンとした調子ではなく、柔らかさの中にスッキリ感のある操作性と感度が欲しい。まるで食レポのようなイマジネーションな要求から生まれた新アイテムが「54SUL」です。

作りたいロッドのコンセプトが決定すると関係者と打ち合わせです。みんなで色々話をしていると「54SUL」の実現にはグラスコンポジット素材ではなく、カーボン素材で感度と先調子感を維持しながらロッドパワーを落としていく方向が良いようです。内容が具体的に固まってくると試作開発の開始です。

調子の味付けを変えたプロトロッド複数が組みあがり、ワクワクしながら川に行って実釣テストで評価です。川でロッドを何本も持ってウロウロしている怪しいアングラーの登場です。

このプロトはSULアイテムではないかな。
こっちのプロトだと僕は大好き。でも癖が強いかな。
お~、このプロトは良い感じ。

などをブツブツ言いながら釣りしていきます。

みんなの使用感をまとめるとプロトの中に、これぞ目指していたSULだ。というvery goodな1本があり確定です。この新しい「54SUL」はティップ~ベリーに先調子感を残して操作性を維持しながら、軽いルアーでも投げやすい柔らかさがあり、カーボンロッドの特有の流れやラインテンションの変化を感じ取る高感度を実現したロッドです。

*ベンディングカーブはイメージ図です。実際の曲がりは異なる場合があります。

*ベンディングカーブはイメージ図です。実際の曲がりは異なる場合があります。

SULアイテムは冬季マス釣り(渓流)にも使える

最近、渓流シーズンが終わった後に冬季C&Rニジマス釣りが始まる川が増えてますね、1kgオーバーの良型ニジマスが釣れたりするので楽しい釣りです。この冬季C&Rニジマスはやる気満タンでルアーをガンガン追いかけてくる魚もいますが、養殖された名残なのか緩い流れにボケーっと溜まる傾向があり、連日ルアーで攻められて渓流のミノーイングにはなかなか反応しないことが多いです。ネイティブトラウトマン的にはなんとか自分のスタイルでテクニックを使って喰わせたいのですが、どうやっても釣れない時には最終兵器として軽量ルアーでスローかつフィネスにネチネチと攻めたら釣れる事もあります。

悠々と泳ぐニジマスの群れ。ルアーへの反応悪い。

悠々と泳ぐニジマスの群れ。ルアーへの反応悪い。

軽いルアーが繊細に使える。でも石がゴロゴロしている河川で良型ニジマスとファイトできるそこそこバットパワーあるロッド。そうまさに今回ラインナップに加わったSULパワーです。

S54SULで釣れた阿寒川ニジマス。40㎝クラスは余裕です。

S54SULで釣れた阿寒川ニジマス。40cmクラスは余裕です。

プレミアムな余裕が欲しい。。。part.2(余談)

2024年もあと少しですが、この2024年を振り返ると釣果絶不調。ことさらトラウト釣行はアタリだけでフッキングが決まらないという謎な呪縛にかかっています。(その代わりに同行者が釣る)。万全の準備で気合いだけが空回り。同行者が釣れて次は自分の番だと思って焦って盛大にスカる。もうそろそろ余韻にひたれるプレミアムな魚が釣りたい!

朝一は写真を撮る余裕があるけど、釣果絶不調で段々と焦って写真を撮らなくなる。

朝一は写真を撮る余裕があるけど、釣果絶不調で段々と焦って写真を撮らなくなる。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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カーディフ ストリームプレミアム S54SUL

ロッド

カーディフ ストリームプレミアム S54SUL

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