2025/03/03
コラム

渓流×ミノー×リフレイン45XS

元敏腕?営業マンと申します。年間釣行日数は少なめ!釣りは上手くない!でも楽しむのは得意!SHIMANOには珍しい「ゆるい感じ」のトラウトマンです。
今回の記事は、リフレイン45XSに焦点をあてた内容です。作り手側ではなく、純粋な遊び手側として書かせて頂きました(インプレってやつです)。特に、普段あまりボトムまでミノーを沈めない方や、大場所を攻めあぐねている方にとって、小粒なヘビーシンキングミノーの使い方の参考になれば幸いです。
表層はそんなに得意ではない
とある北海道遠征の前日、トラウトルアー企画者がリフレイン45XSを渡してくれました。どんなルアーなのか聞いてみますが、彼はニコニコするばかりで詳しく教えてくれません。
釣りの実力に関して、私の腕前と釣行日数は『サンデーアングラー代表』とでも申しましょうか、発売前の実験台としてちょうど良い相手なのでしょう。どんな使い方をすれば良いのか説明を受けないまま、北海道遠征へと向かったのでした。

こちらのホタテ、これで1人前だ!とお店の大将さんは言い張ります。お店の名前はヒミツです。
北海道に到着し、釣行スタートです。サイズと重さ的には底攻め用なのでしょうが、まずはリフレイン45XSをアップクロスに投げ、表層での動きを確認していきます。
うーん、やはりアップは少し苦手なようですね。よく水を噛みますし、ヒラも打ってくれますが、重さゆえでしょうか、流れが緩い所で使っていると沈もうとする力が勝ってしまう感じです。
表層付近でリズム良くヒラを打たせる攻め方ならば、リフレイン50HSなどのルアーに軍配が上がります。水深が浅いところでの使用感も同様の印象です。
分厚い流れに入る驚き
深瀬に沈めてみてびっくり。表層の速い流れを瞬時に通過し、その下の流れに苦も無く入り込みました。
竿先を適度に弾いてあげると、ふわふわと中層以下をキープして漂ってきてくれます。この水なじみ感、背中に持たせたボリュームが良い感じの浮力を出してくれているのでしょう、深瀬の大物攻略に期待が持てます。

実はこのポイント、狙っていた区間を一通り歩き切った後に、再び入り直したポイントです。最初に攻めたのが3時間前。その時は小さい魚しか釣れませんでした。それが今、目の前には素敵な魚が横たわっています。
時間帯が変わった、ということもあるでしょうが、それよりも『魚のアタック範囲までルアーが届いてなかったんですよ』と、リフレイン45XSの企画者に言われた気がしました。



良い釣りをした夜は祝杯!クセの強い飲み屋さんを探すのも旅の楽しみです。
中層から底付近を漂わせる
違う河川に入り、ガシガシ釣り上がっていると、今回の遠征で1番のポイントが現れました。
20m程度だった川幅が少し絞られ、切り立った崖にぶつかってカーブしています。流れの押しは強く、最深部は2~3m程度ありそうな深瀬。それが15mくらい続き、開けてから砂利底のプールになっています。間違いなくデカイのがいるポイントです。
やりたいことは、太い流れに沈んでいる大物のアタック範囲までルアーを送り込むことです。
そのためにリフレイン45XSをアップに遠投し、まずは表層の速い流れを通過させます。あまり竿を動かさず、ラインメンディングしながら底まで沈めます。
底にタッチするかしないかのギリギリを流すイメージで、ミノーを竿先で優しくリフトしては落とす、これを繰り返していきます。
よし!「良い筋」にミノーが乗りました。動かしすぎるとせっかく掴んだ流れの筋からミノーが外れてしまうので、優しいリフトを続けます。
ズン。重たい衝撃、強い魚の予感です。
ファイトは強烈で、トルクフルに上流へ走ったと思ったら、急に下流へトップスピード。一気に20mくらい走られました。そしてジャンプ!これがまた高い!1mは余裕、1.5mくらい飛んだでしょうか、しかも連続ですよ!たまりません。
ビッグファイトを楽しみながら上がってきた魚は抜群のコンディション。今まで他のアングラーにあまり釣られていないのか非常に綺麗な魚体、極太かつパワフルな体高、文句無しの1本です!

にらんでますねー、たまりませんねー

元気すぎてまともな写真なし!
リフレイン45XSで出会えたトラウトたち
ちょっとここまで筆が走り過ぎてしまいましたので、写真にてリフレイン45XSを通して出会えたトラウトたちを紹介させて頂きます。

太い流れに入ってる個体は元気もりもり。

中流域、深瀬を転がしきり淵に入るところで口を使った1本。

リフレイン45XSでの釣果は、もちろんニジマス以外も。良いブラウンが出てくれました。


細い渓流。良いポイントなのにアップで魚が出ない時、ひと通り攻めた後にダウンで入れてみてください。凄い勢いで飛びかかってくる事があります。

ミヤスイテネシーは、昆虫のようなギラつき。

お宿のねこちゃん☆
今回の記事ではあまり中層以下を攻めた事がない方向けに、小粒なヘビーシンキングミノーの使い方、動かし方の一例を紹介させて頂きました(もちろん、中層以下の攻め方は他にもたくさんあります)。
渓流や中流を歩いていると、不意に出会う良いポイント。「いつものミノー」だけでは攻めきれないことがあります。そんな時は、流速や深さに合わせて、自分がこの流れをどう攻略したいのか考え、ルアーを選ぶと思います。
このリフレイン45XSもまた、あなたのタックルBOX内での選択肢に加えて頂けますと嬉しい限りです。いつも通りに深瀬を攻めた後、ワンキャストだけで良いです、この子を投入してみてください。ちょっと違う世界に出会えるかも知れませんよ。
歩く釣りを支えてくれるストレッチウェーダー
最後にオススメの道具を1つ紹介させてください。DS+4ストレッチウェーダーです。今年2025年に発売された最上級モデルPROウェーダー(通称)の前身となるモデルでして、生地が良く伸びます。
入渓時や高巻き時の斜面で太ももが自由にあがります。ヒザが突っ張りません。しゃがむ際も違和感なしです。魚の撮影とリリースも楽になりました。
さらに、まったく個人的な話ですが、学生時代に陸上で中距離をしていた私の太ももは極太のボンレスハムに仕上がっており、毎年股下の水漏れに悩まされていました。が、ストレッチウェーダーを導入しての3年間、股下の水漏れはありません。詳しい説明は企画者にお願いしたいところですが、股下のシームテープまで引っ張り負荷が届く前に、ストレッチ性能が吸収してくれている気がします。
と、ここまで記事を書いたところで企画者のデスクに遊びに行って聞いてみたところ、『シームテープ2重にしてます!PROウェーダーと同じです!』とのコメントを頂きました。なるほど、どうりで水漏れしにくいわけです。
さらに、ストレッチウェーダーは耐摩耗性能が非常に高いウェーダーです。標準小売価格60,000円台とお高いのですが、長く使えるのでコスパは良い、と捉えています。渓流域や中流域で運動量が多いトラウトマンの皆様へ、1人の釣り人として強くオススメさせて頂きます!

北海道遠征では毎日10キロ以上歩きます。そのため夜は大量にカロリーを補充して翌日に備える必要があります。けっして食欲に負けているわけではありません。ストレッチウェーダーを履いてたくさん歩くためです!
タックル&装備
<ウェア>
ウェーダー:DS+4 ストレッチウェーダー ソックス [FF-002V]
シューズ:ウェーディングシューズ カットピンフェルト [FS-004V]
<渓流域>
ロッド:22ストリームリミテッドS54UL
リール:19ヴァンキッシュC2500SXG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン8lb
ルアー:リフレイン45XS、リフレイン50HS、ストリームフラット50HS、ピンスポット50HS、フリューゲルフラット70F/70S
<中流域>
ロッド:エクストリーム71、カーディフNX64UL+
リール:23ヴァンキッシュ2500SHG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン12lb、エクスセンスリーダーEXフロロ12lb
ルアー:リフレイン45XS、フリューゲルフラット70F/70S、MLバレット93F、ザンバーノ95SP、ウインドリップスティック 90S
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