2025/05/22
コラム

中禅寺湖解禁、納得のいく魚と出会いたい

こんにちは。この度初めてトラウトミーティングに執筆させて頂きます、サポートアングラーのショータ・ジェンキンスです。4月は自分のメインフィールドである奥日光中禅寺湖の解禁となり、僕にとってはようやく2025年が始まったと思えるぐらいインテンシブなシーズンのスタート。レイクトラウトに会える季節がやってきました。
吹雪と積雪に見舞われた解禁三ヶ日
4月といえど奥日光の春はまだまだ寒い日が続き、数年おきに解禁日は雪に見舞われるのですが今年はまさにそんな年。前日からパラパラと降り始め、4月1日の解禁日の朝は、いつもゴロゴロとした岩場はスキーで降りた方が早そうなぐらいでした。
この時はまだ翌日2日目は釣りの前に皆でスタックした車を救助しながら駐車場へ向かうなんて事態になるのは予想もしていなかった(笑)

雪のいろは坂。GWまではスタッドレスです
5時に花火が上がりスタートフィッシング。まだ真っ暗な湖畔のあちこちからキャスト音が聞こえてきます。この天候もあってか例年より人は少ないように感じましたが、今年もこの水辺で竿を振れることを喜びに感じてしまうとは月並みの言葉でしょうか。
徐々に風が強くなり、湿り気のある雪が顔に吹きつけてくるような状況。まだ暗い湖畔でラインから伝わるバイトを待ちながらリールを巻く。トラウトフィッシングにおいてある意味特殊な釣りかもしれませんが、このドキドキする時間が僕はやっぱり大好きなのです。
ファーストレイクは大好きなビッグベイトで
様々なメソッドで釣りを楽しむことができるレイクトラウトフィッシング。中禅寺湖はローカルメソッドとしてスライドスプーンやボトムスプーニングがあまりに有名ですが、僕が一番力を注いでいるのがビッグベイトを中心としたプラッギングの釣り。答えは数投目で返ってきました。
少し沖へとキャストしゆっくりとリトリーブするルアーがブレイク付近に近づいたかな?というところで、「ググッ」や「モゾモゾ」と形容されることの多いレイク特有のバイト。しっかりと重みが乗っていることを竿で聞きながらしっかりとフッキング!
釣れてきたのは顔周りや背中が黒々とした居付きタイプと見られるレイクトラウト。サイズも60cm程度、解禁1匹目としては上出来でしょう。胸鰭や尾鰭の大きく、まだまだこれから成長しそうな良い魚でした。やっぱりいつでもどこでも1匹目は特別だ、本当にありがとう。


一般的には黒っぽい色の濃い魚が居付き、全体的にシルバーなのが回遊と呼ばれます
フィールドの洗礼と試されるギア
結局初日は爆風と大雪でお昼前には車へと避難し、びしょ濡れのウェアや小物類を乾かしたりコーヒーを飲んだりしながら天候の回復を待ちましたが好転することなく解禁日は終了。個人的に雪の解禁に苦手意識はありませんが、過酷なことには違いありません。
こんな時、午後もその翌日もストレスなく釣りを続けられるかどうかに大きく関わってくるのがウェアやギア類の選択です。僕は常々、質問をもらう度に伝えているのが「高価な釣具を揃えるよりも先ずは良いウェアを選んで欲しい」ということ。
もちろん天気の良い日ならどんな装備でも釣りは続けられるかもしれない。良いトラウトを追い求めるうえで信頼できるウェアやギアの存在は必要不可欠、そこにこだわる意味も大いにあると考えます。

特に僕のように遠征も多いアングラーにとってギアはタフに使えることも大前提で、表面がラフで大きな岩がそこ中に転がる足場の悪い場所が多い中禅寺湖でも同じ。
特にこんな過酷な釣行では、去年から履きはじめたDSストレッチウェーダーPRO Z ソックスの恩恵を感じずにはいられませんでした。水質なのか水温なのか、毎年指先がガサガサになりヒリヒリとするのですが、靴紐をしめなくていいBOAを搭載したジオロック ウェーディングシューズPRO カットフェルトも大活躍でした。
納得のいくイッピキを求めて
2日目、3日目も結局ほぼビッグベイトでやり通し、再三のバイトをモノにできない悔しい夕マズメや何故か1箇所で連発した朝など、思い返せば充実した解禁釣行になったのでした。

シーズン2匹目は美しいブラウントラウト
それに解禁直後は釣りだけでなく、毎年ここへ来ると何故か毎回会える人やお世話になっている地元の人や馴染みのお店と「新年の挨拶」的な意味合いも濃いように思います。
初めて釣りに来た頃は本当に何も分からず、小学生の時に修学旅行で泊まった宿や見覚えのある橋を見てソワソワしていました。

2匹目のレイクはオレンジの鰭とお腹が特徴的で大好きなタイプでした(TOP画像と同じ魚)
そんな落ち着きの無さというか、この湖に来た時特有の高揚感は今も全然変わらなくて、いろは坂を登る時は本当釣れる気しかしなくてワクワクしているし、朝の時合いを逃がし早々に心が折れたはずの午後も、気付けば次はどこで何を投げようかとソワソワしてる。
今年も時間の許す限り大好きな湖で時間を過ごし、しっかりとバックボーンを整えて、そして納得のいく1匹に出会えてようやく次の目的地へと心が向く感じ。
逆に言えば納得のいくレイクを釣るまでは何処へもいけないのです(笑)
まだまだ始まったばかりの中禅寺湖シーズンを思い切り楽しみたいと思います。

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