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2025/04/07

コラム

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サクラマス最盛期と雪代対策

サクラマス最盛期と雪代対策

こんにちは。フィールドテスターの佐藤文紀です。
4月になると待ち焦がれたサクラマスシーズンが解禁となる。
今回はシーズン初期に多くのトラウティストが悩みがちな雪代対策について触れておこう。

サクラの満開が知らせてくれるもの。

4月はサクラの花が満開になる季節であり、同時に大鱒=ビッグトラウトに夢を馳せるトラウティストも躍動する季節。

私も毎年4月の満開のサクラの季節の訪れを待ちわびて一年を過ごしている。

全国的にサクラの花が満開になる季節はサクラマス釣りの最盛期を迎える。

全国的にサクラの花が満開になる季節はサクラマス釣りの最盛期を迎える。

例年4月1日からは秋田県サクラマス河川釣り解禁と栃木県中禅寺湖レイクトラウト釣りが解禁される。

2025年3月現在、東北太平洋側河川は釣果に小康状態が続いているものの日本海側は福井県~山形県に至るまでサクラマス河川各所で釣果の声が聞かれ3月時点で既に70cmオーバーを筆頭に67cm~69cmといった大型の声も聞かれている。

なかでも山形県赤川は顕著で70cmオーバーも今季は既に釣れており、4月からサクラマス解禁となる山形県の隣県である秋田県への期待も既に高い。

本流の重厚な流れの中でヒットしてくる4キロ級、あるいはそれ以上の重さのサクラマスの引きといったら実に刺激的なファイトは必至。

先日、天気予報士がニュース番組で解説していたが、最新の科学解析によると温暖化の裏返しに北国や日本海側では寒い時期に積雪量が多くなる傾向があるのだという。

地球全体の温暖化によって年間を通しての平均気温が上昇すれば、海から吸い上げられる水蒸気量も必然として増えるためそれが冬の寒い時期になると雪となり地表へ降り注ぐ量も増える仕組みだ。

どこか物寂しいモノトーンの世界から春の陽気の4月は色豊かに移ろいでいく。トラウティストが躍動する季節の到来だ。

どこか物寂しいモノトーンの世界から春の陽気の4月は色豊かに移ろいでいく。トラウティストが躍動する季節の到来だ。

今年の2月・3月は日本海側を中心に大雪に見舞われる地域も多く、3月中旬にはこともあろうに東京都の都心部では雪が舞う真冬日もニュースで報じられた。

トータル的にみて今年の日本海側は積雪量が多いため、これから4月を迎えるにあたり多くのサクラマス河川では雪解け水(雪代)の流入も本格化する。

雪代は川の濁りを引き起こすだけでなく、同時に川の増水ももたらし濁り+増水で釣りをするにも立ち入りポイントが限定されやすくなおかつ強い濁りで水中の透明度も遮られるため海から川に遡上してきたサクラマスの視界にルアーが入りづらい(ルアーを追わせづらい)といったところもトラウティスト目線ではやっかいだ。

気温上昇により山の雪解け水が川に流入する雪代。増水と濁りをもたらし、水中のトラウト達の視界を遮る要因となる。

気温上昇により山の雪解け水が川に流入する雪代。増水と濁りをもたらし、水中のトラウト達の視界を遮る要因となる。

川の底質も泥底の河川もあれば、砂質の河川もあり、更に岩盤質・砂利質もある。
泥の粒子の沈殿速度も河川毎によって異なるもの。

これらはもともとの河川環境の土壌によっても水色が一定ではないため、例えば北陸河川の濁りと東北河川の濁り方は見た目からしても違いが分かれる。

川の規模・流程・傾斜でもこれらは違う。

同じ東北地方でも太平洋側河川の濁りと日本海側河川の濁りもやはり土地の土壌が異なるため濁り具合や水が透き通るまでの日数も河川毎の差が大きい。

佐藤文紀監修色のカーディフ/MLバレット93Fジェットブースト。こちらはサクラマスはじめ、ビッグトラウト対応のシャローランニングミノー。

佐藤文紀監修色のカーディフ/MLバレット93Fジェットブースト。こちらはサクラマスはじめ、ビッグトラウト対応のシャローランニングミノー。

1つの河川にフォーカスしてサクラマス釣行を重ねるものであれば、決まったパターンの配色のルアーでも対応できるかもしれないが、シマノでは全国のサクラマスアングラーに向けて雪代対策・濁り対策でもパターンの異なる彩色を吟味しつつも揃えているのも特徴だ。

こと本流のサクラマスに関していえば千載一遇のチャンスを狙う釣りだから、数を釣ってヒットルアーやヒットカラーを絞り込んでいくようなことはできない。

佐藤文紀監修色のカーディフ/MLフリューゲル99F DRフラッシュブースト。こちらはサクラマスはじめ、ビッグトラウト対応のディープダイビングミノー。

佐藤文紀監修色のカーディフ/MLフリューゲル99F DRフラッシュブースト。こちらはサクラマスはじめ、ビッグトラウト対応のディープダイビングミノー。

そもそもが1発当たるか・当たらないか、だ。

このような釣りの特性上、ルアーの種類は選択肢が多いほど有利だが、同時にカラーセレクトの基準も自分なりに大切にしたい。

アングラー本人の感覚で水の色にルアーを合わせたのならばときには終始、一貫して自信を持って投げ続けられるカラーもまたこの釣りには心強いだろう。

迷いなき選択が、釣りをシンプルにし、ブレない釣りを押し通すことが可能になる。

4月のサクラマス河川では雪代の増水と濁りの中を釣らなくてはならないことも多々。濁り水と増水にどう対処するか?でヒットのチャンスも変わってくる。

4月のサクラマス河川では雪代の増水と濁りの中を釣らなくてはならないことも多々。濁り水と増水にどう対処するか?でヒットのチャンスも変わってくる。

4月のサクラマス最盛期を迎えるにあたって、ルアーに込められたカラーへの思いと共にフィールドに全身全霊の思いで向き合いたい。

トラウトシーズンが好機を迎える4月。なかでもサクラマス釣りは最盛期となる。さぁ、フィールドに繰り出そう。

トラウトシーズンが好機を迎える4月。なかでもサクラマス釣りは最盛期となる。さぁ、フィールドに繰り出そう。

プロフィール

佐藤 文紀(さとう ふみのり)

フィールドテスター

プロアングラー。国内外のロックフィッシュゲーム全般およびサーモン・トラウトフィッシングの双方に精通。ロックフィッシュにおいては黎明期からシーン最前線で活躍するパイオニア。世界記録・日本記録も多数保持する。トラウトは渓流・本流・湖・海まで幅広く、なかでもライフワークでもあるサクラマス釣りは歴30年を超える。

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フリューゲル 99F DR フラッシュブースト
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