2024/12/10
コラム
渓流×ニジマス×60オーバー
元敏腕?営業マンと申します。営業出身で、現在は社内の「色々なこと」を担当しています。製品の企画や開発に関わるメンバーではございませんが、だからこそEXSENCEルアーでアメマス狙ったり、Bantamルアーでニジマス狙ったり、とても自由に遊んでいます。
釣りは上手くないけど楽しむのは得意!そんな「ゆるい感じ」のトラウト好きもSHIMANOのトラウトメンバーにはいますよ、ということで少し毛色の違うレポートを書かせてください。今回のフィールドは道東、季節は晩秋。ニジマスとアメマスを狙います。
Day1_濁り
新千歳空港に到着し、たかぶった気持ちをモスバーガー2個でなんとか鎮静化した私は、同行者Iと共に道東方面を目指します。移動しながら川を見て、水色の良い川でニジマスを釣る作戦です。前日までに北海道でかなりの雨が降っていましたが、そこまで雨量が多くなさそうなエリアを気象庁さん、国土交通省さんの情報を頼りに絞り込み、ここは大丈夫だろうという支流がいくつか頭に浮かんでいました。
しかし現実はそう甘くなく、川は想像以上の酷い濁り。さらに北東へ移動していきますが、どの川も濁りがきつい。あてにしていた支流も全てアウトでした。読みを外した悔しさのあまり、夕飯はご当地のラーメン屋さんへ開店と同時に駆け込み、チャーシューだらけで麺が見えない名物ラーメンをさらに大盛にして注文。やさしい味なのに背徳的なチャーシュー、最高です。やはり遠征はご当地ラーメンですね。魚を釣るだけが「釣り」じゃない。楽しみはたくさんあります。
初日こそ濁りに泣きましたが、2日目以降、この濁りの恩恵を大きく受けることになります。
Day2_エリアを絞る
午前中はアメマス狙い。濁りの恩恵で久しぶりにごきげんな釣りができました(別レポートにて)。この良い流れのまま、午後からは大好きな渓流域でニジマスを狙います。皆さんご存じの通り、秋はサケやカラフトなど海からの遡上魚が渓流域で産卵を行っています。その邪魔はしたくないですし、釣りとしても快適には出来なくなるので、おのずと足を運ぶ川はダムが絡む川に絞られます。さらにそこへ積算雨量と水位計のデータを組み合わせて2河川に絞り込みました。今日は1本目の河川へ、セイコマートのザンギとフライドポテトをお供にドライブです。
現地に着くと、期待通りの笹濁り!思わず「もらったわ」と口にしてしまいました。水量もドンピシャ理想の水量で、ポイントも良い感じの場所が続きます。しかし、 1キロ程度歩いても魚からの反応がまったくありません。ゼロです。「もらったわ」とか口走った後は大抵こうなります。さらに、風が出てきて落葉がたくさん流れてくるようになり、釣りにならないので移動を判断しました。
移動先は、とある取水ダムから下流域を選択します。取水ダムが落葉を止めてくれるので、ダムから下流は流れてくる落葉が多少なりとも減ります(同時に取水されて減水するので水量も減ります)。濁りは同じく笹濁り。アップクロスでリフレイン45XSをキャスト、流れの筋を転がしていくと面白いように反応があります!ただし小型ばかり。40cm中盤くらいのが1発出ましたが、キャッチには至らず。移動して同じような減水区間を歩くと、これまた小型がたくさん遊んでくれました。サイズ関係なく、フレッシュな反応は嬉しいですね。2日目は数釣りを堪能して終了となりました。
Day3-1_入渓区間の選定
3日目は朝イチからニジマス、絞っていたもう1本の河川へ向かいます。水色を確認していきますが、最上流域は既にサラッサラに澄んでおり、小さい支流が合流する度に濁りが入ってくる感じです。少し水量が足りなくとも、笹濁りの「いい感じ」加減を最優先として、入渓区間を決めました。
入渓地点はいきなり良いポイント!流れが絞られたアタマから深瀬が10mほど続きます。初手、リフレイン45XSをアップクロス。うん、なじむ。強い流れでもスッと底付近まで入ります。テンションを抜きすぎないように竿先を軽くはじき続ければ、底付近をキープしながらひらりひらり、筋を外さずに流れて来てくれます。ルアーと流れは合っているな、と思った矢先、手元に伝わる明確な違和感。明らかに魚が触りました。脳みそフル回転、一気にカロリーが消費されます。もう1投したい衝動に駆られますが、この流れに陣取る個体、きっとデカイ。たぶん同じ流し方はNG。針までいっていないからチャンスは継続中。魚の定位場所はだいたい分かった。ダウンに切り替えます。
下流側から対岸に渡り、ダウンで流せる立ち位置に入りました。長年、ダウンで良い釣果を出してくれているフリューゲルフラット70Fを通しますが、少し流れが強い。ルアーと流れが合わず押し出されます。リフレイン45XSなら問題なく流れを掴んでくれそうですが、流れが強すぎるのでウォブリングが出すぎる予感。ピンスポット50HSを選択しました。
Day3-2_60超えニジマスとの出会い
流れのヨレにキャストし、少し沈めてから深瀬へ突入させます。長めにとったナイロンリーダーが流れを掴み、ルアーが適度なウォブリングでスイングし始めた瞬間、ドスン。重いアタリと共に一気に竿が絞られました。暴力的なダッシュ!深瀬の中を走り回るニジマス!渓流域でのビックファイトは最高にスリリングです。なんとか道具に助けられながらネットインした魚体は、ゆうに60cmを超える極太ニジマス。レッドバンドが鮮やかな文句なしの1本!ついに、私にもこの時が訪れてくれました。大満足です。
Day3-3_同行者も良型をキャッチ
同行者Sも同じ区間で良型を釣り上げてくれました。大人2人が笑顔でハイタッチです。ちなみに使用ルアーはフリューゲルフラット70S、このミノーが得意とするダウンでキャッチ。信頼できるルアーは釣果に結び付きますね。笹濁りが落ち着いてきたら反応も少なくなり、このまま下流へ移動しながら笹濁りを1日中追いかけても良かったのですが、十分満足したので早めのお昼休憩としました。
廃盤のルアーを使っていると販促担当に怒られそうですが、良いものは良いし、長年使い込んで身体になじんだルアーは信じて投げられます。なによりも、企画者・開発者たちのモノづくりに対する熱い想いが、ルアーには込められています。ビジネスの都合でカタログから消えようとも、その熱い想いは消えません。わくわくする新製品と共に、これからも投げ続けます。
渓流ニジマス60オーバーの余韻が冷めないまま、夕方は再びアメマスへ。大雨の濁りと引水の恩恵は、まだ続くのでした(続きは別レポートにて)。
タックル&装備
<使用タックル①>
ロッド:22ストリームリミテッドS54UL
リール:19ヴァンキッシュC2500SXG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン8lb
ルアー:リフレイン45XS、リフレイン50HS、ピンスポット50HS、フリューゲルフラット70F/70s
<使用タックル②>
ロッド:エクストリーム71
リール:23ヴァンキッシュ2500SHG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン12lb、エクスセンスリーダーEXフロロ12lb
ルアー:リフレイン45XS、フリューゲルフラット70F/70s、MLバレット93F、ザンバーノ95SP
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