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【芦ノ湖釣行記】解禁からワカサギパターン最盛期!ブラウントラウト炸裂!

シマノサポートアングラーの新飼です。
2025年3月1日の解禁から、芦ノ湖では毎年恒例のワカサギパターンが最盛期を迎えています。今回は、その芦ノ湖での実釣の模様をお届けします。

歴史あるフィールド「芦ノ湖」

芦ノ湖は神奈川県南西部、箱根の自然に囲まれた県内最大の湖であり、トラウトフィッシングや日本で初めてブラックバスが放流された湖としても知られています。今年2025年は、その放流からちょうど100年という節目の年。まさにルアーフィッシングの聖地ともいえる歴史と伝統のあるフィールドです。

2025年解禁日の湖畔

解禁からワカサギパターン炸裂!

例年、3月初旬の芦ノ湖は水温がまだ5℃前後。ワカサギの産卵が始まり、それが徐々に進行していき、4月〜5月上旬にかけてピークを迎えるのが通例です。
私は、解禁前から気候や水温の変化に注目しながら、ワカサギの産卵行動の進み具合を予想していました。これは理屈ではなく、経験に基づく感覚的なものでうまく説明できませんが、今シーズンはその進行が早いと読んでいました。
解禁初日、ワカサギを捕食する良型のブラウントラウトを狙い、春の実績ポイントへエントリー。毎シーズンのことながら、解禁日にポイントに立つ瞬間は、胸が高鳴る特別な時間です。まだ夜が明けきらない湖面を眺めていると、ボイルが確認でき、さらに期待が高まっていきます。
芦ノ湖でブラウントラウトを狙うとなると、ミノーやシンキングペンシルなどのプラグを使う釣りを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、僕はスプーンを主体としたスタイル。細身でベイトライクなスライド系スプーンをミノーのように使い、トラウトを誘っていきます。
開始時刻になり、期待と不安が入り混じる中、12gのスプーンを選択。解禁初日の魚の活性を探るべく、表層をやや速めのリトリーブでチェック。数投目、まさに解禁日らしい強烈なアタリが手元に伝わります。その重量感から、良型を確信。魚を暴れさせないよう慎重にファイトし、無事にランディング。
ネット越しに見えた魚体は、金色に輝く63㎝のグッドコンディションのブラウントラウトでした。
解禁初日の1尾はサイズにかかわらず嬉しいものですが、今シーズンは文句なしの最高のスタートを切ることができました。

解禁ファーストフィッシュ
ブラウントラウト63㎝

再現性を求めて。

解禁日の興奮が冷めやらぬまま迎えた翌日。前日にキャッチしたブラウントラウトの口からは、大量のワカサギが吐き出され、その魚体も抜群のコンディション。これはチャンスが続くかもしれないと感じ、2日目も迷わず同じポイントにエントリーしました。
「果たしてこのパターンに再現性があるのか?」
その答えを確かめたくて、使用するルアーもアプローチも前日とまったく同じセッティングで臨みます。
数投目、前日を上回る強烈なアタリ、ロッドが大きく弧を描いて絞り込まれる。ドラグも勢いよく鳴り響き、手応えからして前日の魚よりも明らかにサイズが良いと確信しました。気持ちを無にして、魚とのファイトに集中。
そしてネットイン。
ネットに滑り込んできたのは、銀色に輝く体高のあるブラウントラウト、僕が個人的に好きなタイプの回遊系ブラウンでした。 計測すると、なんと67cm。2日連続でグッドコンディションの魚に出会えるとは、まさに感無量です。

解禁2日目はサイズアップ
銀毛したブラウントラウト67㎝

DSストレッチウェーダーPRO Z との出会いと実釣レポート

僕はとにかくウェーダーが好きで、これまでに海外メーカーも含めて10着以上を使用してきました。ウェーダーへの愛情とこだわりは、誰にも負けない自信があります。
そんな中、シマノから「DSストレッチウェーダーPRO Z」のテストのお話をいただきました。シマノが本気で開発したウェーダーということで、強い興味を持ち、快く引き受けさせていただきました。
ウェーダーはどこまでいっても消耗品です。どれほど高性能な製品でも、1着を酷使すればいずれ傷んでくるものです。だからこそ僕は、普段は複数のウェーダーをローテーションしながら使用し、長持ちさせるようにしています。
しかし、今回はその常識をあえて外しました。シマノが本気で作ったこのウェーダーの性能を、自分の肌で正直に確かめたかったからです。大好きなウェーダーだからこそ、忖度なく率直な意見を伝えたいと思い、昨シーズンからこの「DSストレッチウェーダーPRO Z」1着のみを使用してきました。
僕の釣りは湖がメインなので、渓流や河川と比べると過酷さは少ないかもしれませんが、それでもポイントまで数キロ歩くことはよくあります。藪漕ぎによる草木や荊との擦れ、急斜面の上り下り、水中の岩との接触、膝をついたり岩に座ったりする中で、ウェーダーには確実にダメージが蓄積されていきます。
特に連日の釣行でウェーダーが完全に乾いていない状態では、生地への負荷が大きくなります。普段なら岩に座るときはマットを敷いたりして気を遣うのですが、今回はあえてそうした配慮を一切せずに使い続けました。 それでも、今のところ一切の水漏れや不具合はありません。同様の条件で他社製ウェーダーを使用した際には、半年で数十カ所のピンホールが空き、水漏れしたこともありました。それを考えると、「DSストレッチウェーダーPRO Z」の耐久性は高いと言えると思います。
そして、今シーズン使用していて僕が特に驚いたのは、通気性の良さです。
芦ノ湖が解禁となる3月。水温は5〜6℃、外気温はマイナスになることもあります。当然、ウェーダーの下には何枚もインナーを重ね着します。防寒性は確保されますが、ポイントまで歩いていくうちに汗をかき、体温で蒸れてウェーダーの中が湿っているということがよくあります。脱いでみるとインナーの上層まで湿っている、そんな経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。
ところが、「DSストレッチウェーダーPRO Z」では、その蒸れがほとんどありませんでした。これには本当に驚かされました。汗をかき始めるタイミングも、他のウェーダーより明らかに遅く、これは通気性の高さによるものだと実感しています。
今までの経験では、耐久性に優れたウェーダーはどうしても通気性が劣りがちで、逆に通気性の良いものは生地がデリケートで破損しやすい傾向がありました。でも、このウェーダーはそのどちらも高いレベルで備えていて、本当に驚かされました。
僕自身、詳しい数値で語れるわけではありませんが、一着をしっかり使用してきた中で、この「DSストレッチウェーダーPRO Z」はとても良い印象を持っています。もちろん感じ方は人それぞれですが、もし気になる方がいれば、試してみる価値はあると思っています。
これからも使い続けて、さらなるレビューをお届けできればと思います。

過去最大級のワカサギ大量発生でトラウト好調!

2025年の芦ノ湖は、例年以上に好調なシーズンを迎えています。3月の解禁から3か月が経過した現在も、好調な釣果が続います。
その好調の最大の要因とされているのが、記録的なワカサギの数です。今年は湖全体で過去最大レベルとも言われるほどのワカサギが確認されており、これがトラウトの活性を大きく押し上げていると考えられています。
釣れるトラウトは体高があり、引きも力強く、一目でコンディションの良さがわかる個体ばかり。中には80cm超のブラウントラウトも釣り上げられており、芦ノ湖のポテンシャルの高さを改めて実感させられます。
5月下旬に入り、水温は徐々に上がっていますが、魚の反応は依然として好調。例年なら春のピークを過ぎて落ち着く時期ですが、今季は豊富なベイトのおかげで、沖の表層〜中層でも安定した釣果が得られています。
これほど好条件がそろうシーズンは滅多にありません。ワカサギの豊富さに支えられた高活性の魚たちと、抜群のコンディション。今年の芦ノ湖は、「釣れる楽しさ」と「魚の質」を同時に楽しめる、記憶に残る特別なシーズンになりそうです。

TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備

使用タックル
ロッド:8.4ft(他社品)
リール:18 ステラC3000、22 ステラ3000MHG
ルアー:21g、28gスプーン(他社品)
メインライン:PE 0.8号(他社品)
ショックリーダー:ナイロン12lb(他社品)

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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