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2023/06/14

コラム

渓流彷徨い日記 増水後の引き水狙いで有田川

釣行日   2023年6月10日(土)
場所    和歌山県 有田川 柳瀬~花園エリア
天候    晴れ時々曇り
釣果    アマゴ
使用ロッド   渓流GAME SPECIAL 70-74Z、お蔵入りプロト
仕掛け   天井糸 0.6号、水中糸0.35号、錘G5、鈎OHスーパー山女魚 6号
釣り人   ちぬ

今年の梅雨はドッと一度に大量の雨、線状降水帯で長時間。被害が発生した河川も。まだ梅雨は明けていませんので、皆さんも釣行前の河川状況の確認は慎重に。
国土交通省の川の防災情報から水位計の情報を確認すると、今回の釣行先、有田川でもかなりの大水が出たようですが、釣行当日は20~30cmほどまだ高いかな、と言うレベルまで水位が落ちていました。増水後の引き水、エサを獲れずにお腹を空かせたアマゴがボコボコ喰ってくるかも?と妄想が止みません。
有田川の漁期は6月一杯なので、残りわずか。これは行くしかない!!
とは言え、支流の林道は落石やら木の枝がたくさん落ちてそう、私の車ではパンク確定コースかも(-_-;)、とビビッてしまい、本流、柳瀬から上流に入ることにしました。

で最初に入った場所は…やっぱりまだ水が高いし、川の形が変わっています。

で最初に入った場所は…やっぱりまだ水が高いし、川の形が変わっています。よほどの大水だったことが想像できます。
当然のことながら、川虫は捕れません、ほぼほぼ流されてしまっています。どのみち、この時期はいつもミミズを使います。竿は偶々手に取った昔々の渓流GAME SPECIAL 70-74Z。グリップだけは再塗装サービスで補修しています。

当時の最新の機能を搭載した良い竿なのですが
当時の最新の機能を搭載した良い竿なのですが

当時の最新の機能を搭載した良い竿なのですが、今となってはやっぱり昔の竿なのかな、と思いを馳せながら釣り開始。
流れがきつい場所にはいない、その脇やヨレで休憩しているはずと読んで、仕掛けを投入しますが、元々今年は魚影が薄い感じなので、なかなか正解が見えません。
ミミズなのでいつものように、端だけかじるアタリはポツポツ、読みは間違っていないはずと、ポロリ交じりで遡行を続けて、ようやくの一尾。

痩せ気味アマゴでした。

痩せ気味アマゴでした。川虫がほとんど流れて、しばらく十分にエサを獲れていないようです。遡行すること小一時間、水が高くて川を渡れずに立ち往生。アタリは決して多くないですが、ほぼ読み通りの場所で、ポロリ交じりで出ましたので、何となくこの日のパターンが掴めた気になって場所移動です。
次のポイントでは竿を交換、ここはお蔵入りプロトです。GAME SPECIALは軟調で喰い込みは良いのですが、水が高いのと流れが速いのとで目印が落ち着きません。さらに水が落ち着いた時に、真価を発揮してもらいます。

あちこちに流木が絡まり、川底にも点在、根掛かりとの根競べ。

あちこちに流木が絡まり、川底にも点在、根掛かりとの根競べ。上手くかわすことが出来れば喰ってきそうなのですが、先に根に掛かって釣りにならず。
少し上流側へ遡行してテトラ帯。テトラとテトラの間の瀬の開きが良い感じの流れになっていて、ここで喰わないはずがない。一投目、思惑通りに喰ってきましたが…顔が水面を割るタイミングでポロリ。また喰ってくることはないとは知りながらも、一応、もう一回だけ仕掛け流してみるか、と流してみると喰ってきました。引き感から先ほどと同じ魚?

よっぽどお腹が空いているようです。実際、お腹が凹み気味。

よっぽどお腹が空いているようです。実際、お腹が凹み気味。痩せてはいますが、この時期のアマゴの引きは強いのが面白い所です。さらに高水で水圧も掛かります。鈎が上顎に引っかかっているだけだと、水圧で魚が押されて鈎が外れやすいので、魚が水面を割るまで気が抜けません。
この日のパターンが見えて、その後もアタリだけは出るのですが、なかなか鈎に掛かってくれる魚に出会えません。出会えても、ポロリが多くて…
ようやくタモに収まったのは、やっぱり当歳魚。10cmくらいにまで育っています。
このサイズがあちこちにいるようなので、来年が楽しみです。さようなら~。

で、せっせと遡行するも、やはり高水で川を渡れずに通せんぼ。

で、せっせと遡行するも、やはり高水で川を渡れずに通せんぼ。竿を仕舞い、次のポイントへ。
ここもやはり瀬の開きのような場所がポイント。2ヒット1ポロリ。

そろそろ腹が減ったなーってことで、途中で川を上がって昼食タイム。

そろそろ腹が減ったなーってことで、途中で川を上がって昼食タイム。
バーナー、ヤカン、水を取り出して熱湯を用意。今日のカップ麺は…ない。カバンに入れるのを忘れていました。かならず何かを忘れる今日この頃…本日、昼抜き決定です。
何も食べずに次のポイントへ。
堰堤直上、川の形がガラッと変わっていました。

ここでも瀬の開き的な場所をメインにアタリ

ここでも瀬の開き的な場所をメインにアタリ、ポロリを繰り返して、ようやくの痩せアマゴ。やっぱり、まだ流れが強くてエサを獲れていないようです。

鈎が上唇の外側に掛かっているのは

鈎が上唇の外側に掛かっているのは、アワセのタイミングが合ってない証拠。川虫とは違うアワセのタイミング、ここがミミズの難しさでもあるし面白さかな、と言い訳しながらポロリの多さを腕でなくエサのせいにしながら、時刻はPM1:30、腹が減って辛抱できず、早上がりしたのでした。

プロフィール

ちぬ

渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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