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2023/05/31

コラム

渓流彷徨い日記 苦手なあの縛りで

釣行日   2023年5月27日(土)
場所    福井県 奥越漁協管内 石徹白川~九頭竜川
天候    晴れ時々曇り
釣果    まさかの…
使用ロッド   ①渓流TENKARA34-38Z、②プロトロッド3.6m
仕掛け   レベルライン3.5号(オレンジ)+ 3号(イエロー)、
      ハリス フロロ1.0号、自作毛バリいろいろ
釣り人   ちぬ

各地で鮎解禁となりつつありますが、皆さん如何お過ごしでしょうか?私の鮎解禁はまだ先、もうしばらくはアマゴ、ヤマメを追っ掛けます。
私の場合、エサ釣りを中心に時々テンカラですが、圧倒的にテンカラを振る時間はエサより短いです。10:1でエサかな?くらいの割合です。そのせいもあって、テンカラに対する苦手意識がどこかにありますが、竿を設計する上では必要なスキル、最低でもシーズン中に一度はテンカラ縛りでの釣行を計画します。今回は更に、九頭竜川水系。複雑な流れが多い川で、お気に入りの川の一つで、このブログに登場する機会が多い理由でもあります。この複雑な流れを攻略するのが楽しいのです。しかしながら、それはエサ釣りでの話。テンカラとなると、攻略するための引き出しが足りません。ゆえに、苦手意識が前面に出てきます。ですが、やはり安定して釣果を出せるようにはなりたい。そのためには竿を振る時間を確保、経験値を増やすしかありませんが、ただただ釣りへ行けば良いものでもありません。上手い人の釣りを見る、聞く、教えてもらうのが経験値を大幅に上げる近道。今回はシマノ渓流アドバイザー、NGRさんの釣行に便乗する形で、あわよくば色々と教えてもらおうという下心企画です。
現在、シマノの渓流竿の新製品開発で活躍いただいている方々は、エサの釣りはもちろんですが、皆さん、テンカラも相当な腕をお持ちです。故細山長司さんは「僕はエサよりテンカラの方が経験長いの」と仰ってました。
まず朝一は石徹白川、奥越漁協の最上流部小谷堂(こたんどう)近辺から。
数日前までの雨の影響でしょうか、数センチほど増水で、今日はエサ日和!

既にこの時点で気持ちが負けていますが、すぐに軌道修正。

既にこの時点で気持ちが負けていますが、すぐに軌道修正。
瀬を中心にテンカラを振りますが、ちょっと水温が低いのか反応がありません。
引き出しが少ないので、とにかくポイントと思しき場所には打つ、打つ、打つ。
打っても、打っても出ません。やっぱり打っている場所、つまりポイントの見方を違っているのか?NGRさんは?ポツポツ拾っている感じ。見切りが速いな…何故か、ほぼ右岸を歩いている、じゃあ左岸を歩いて打ってないポイントを攻める作戦で・・・出んな。
気付けば、このコースも終盤、これは間違いない!と確信がもてる流れにアップで仕掛けを打ち込むと、思った通りに掛かりました。してやったり感たっぷりで寄せにかかり、タモで掬うタイミングでポロリ。20cmを超える良型だったのに・・・写真を撮れず、がっかり。
その後は何もなく、このコースは終了。
場所移動、キャンプ場の上流へ。やはりNGRさんは右岸べったり、テンポが相変わらず速い、私がようやくコースの3/5まで来た時点で既に竿を仕舞い始めています。自分のペースが遅いというか、不要な場所まで仕掛けを打ち込んでいる自覚があるので、出来る限り無駄打ちしないように気を付けても差が付いている、と言うことは、まだまだ無駄打ちが多い、つまり川を読めていないってことですね。
二回目の場所移動です。ここでもNGRさんは右岸べったり。後で何か理由があるか聞いてみよう、と思いながら晩飯を食いながらの釣り談義まで忘れておりました。結果、これはかなりのロスにつながっていました。
ここでは2ポロリ。やはり、タモ入れ直前でハリが外れてしまいます。アワセはしっかり入れているつもりなのですけどね。
昼食後は九頭竜川本流、湯上エリア。入渓してすぐの落ち込み、白泡直下に投下、白泡が消えかける位置で仕掛けが止まりアワセを入れると根掛かりと錯覚するほどの重量感、魚はピクリともせず、反動で握った竿が飛んでいきそうな感じでしたが、ギラギラっとした魚体を見せつけてハリはポロリ。銀化の大きいやつでした。
この時期、大場所ではこれが出るのも九頭竜川水系の魅力の一つ。でも獲れてナンボですよね。結局、このコースでもポロリで終了。
時間的には次の移動で終了、できれば二日目、エサ釣り堪能!と行きたかったのですが、翌日に自宅のエアコン取付工事があってトンボ帰りです。
ここではポロリさえなく終了し、丸ボーズとなりました。
平成の湯で汗を流し、市街へ戻って福そば陽明店で醤油カツ丼そばを堪能。大野産蕎麦粉で打つ10割蕎麦を使った福井の逸品おろし蕎麦と大野のソウルフード醤油カツ丼のセットです。蕎麦はやっぱりこの歯応えと香りです。普段は袋麺、特価で20円もしない安物ですが・・・

福井の味を堪能しつつ、何故右岸べったりなのか?

福井の味を堪能しつつ、何故右岸べったりなのか?なぜナイロンハリスにこだわるのか?など、色々と教えてもらいました。テンカラはTen Color、十人十色と言われるだけあって、少しずつ人によって考え方、釣りスタイルが違います。なので、初めのうちは戸惑うかもしれませんが、毛バリを毛バリに反応する魚の視界へどのように持っていくかのプロセスが違うだけ、狙う魚は同じです。大事なのは、その魚がどこにいるかを見極めること、そのために毛ハリをどこに打てば良いかを判断できる目だと今回の釣行では再確認。これはエサ釣りも同じですね。違うのは中・底層を流下するエサに反応する魚と、上層を流下するエサに反応する魚は違うこと。なのでポイントはエサ釣りとは違うし、釣り上がるテンポも違ってくる。エサ釣りと同じレベルになるには、ちょっと年齢が行き過ぎたかな?って不安もありますが、まだまだ頑張りますよ!
それから皆さん、川での虫刺されはご用心。
虫よけゼリーを塗っていましたが、汗で流れたのでしょうね。半袖シャツの時は腕カバーするのですが、この日は普段のクセで、ついつい長袖シャツを腕まくり。腕カバーなしで釣りしていたので、しっかりと刺されていました。街中にいる蚊と違って、川で刺してくる虫はかなりキツイです。恐らくブヨですね。痒さの程度も段違いですし、普通の虫刺されの薬を塗っても一週間くらいは尾を引きます。

恐らくブヨですね。

プロフィール

ちぬ

渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。

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渓流 TENKARA34-38Z
ロッド
渓流 TENKARA34-38Z

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