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2024/01/17

コラム

渓流開発奮闘記 2024新製品 SUPERGAME BASIS H85-90Z & HH80-85Zについて

2023年の渓流シーズンは個人的には消化不良に終わってしまいました。ガソリン高騰で遠出も控えめ、雨が少なく川はカラカラ。皆さんは如何でしたか?

さて、通常の渓流・本流はとっくにシーズンが終わって禁漁になっていますが、ここ最近は東日本を中心に冬季ニジマスC&Rを開設する河川が増えてきました。シーズンオフの期間でも本流釣りを楽しむことが出来る素晴らしい環境が広がりつつあるわけですが、ニジマスは本流ヤマメや本流アマゴと違って激しいジャンプが魅力の一つでもあります。ハコスチのように引きが強い改良種を入れたり、60cm オーバーの大物がいたり、通年C&Rの河川では放流から時間が経って半野生化した鰭ピンのコンディションが良い魚がいるので、竿を思いっきり絞り込んで糸鳴りがする大型魚を比較的手軽に狙える面白さがあります。

竿を思いっきり絞り込んで糸鳴りがする大型魚を比較的手軽に狙える面白さがあります。

SUPERGAME BASISのモデルチェンジ案が出た際、旧作ベイシスを改めて見直すと、この商品を開発していた2014~2016年の時とはターゲットとする対象魚が微妙に変わっており、とりわけHパワーは狙う上限のMAX対象魚が大型化してきている。もう少し具体的には春~秋シーズンは本流でヤマメやアマゴ、冬シーズンは冬季ニジマス、犀川殖産エリアに遠征しても使える汎用性が欲しい。という状況になっており、竿には従来以上のパワーが必要になってきていると企画、開発チームは感じていました。

今回モデルチェンジとなったSUPERGAME BASISのH85-90Z、HH80-85Zでは、C&Rでの大型ニジマスなどにもさらに対応できる設計に見直しました。具体的には竿の#2~#4節のパワーを上げることで、取り込み時における竿を立てた状態で大型魚をスピーディーにタモへ誘導できるようになりました。

取り込み時における竿を立てた状態で大型魚をスピーディーにタモへ誘導できるようになりました。

この設計見直しの結果として、従来製品よりもカタログスペックの自重は若干重たくなりますが、竿全体としてのバランスが向上し、スッキリした振り感、振り込み後の竿の落ち着き、仕掛けの流しやすさなど本流竿としての性能が向上しています。

BASISはSUPERGAMEシリーズの中ではリーズナブルな価格設定ゆえに、初級者向け、あるいは予備の一本としてのイメージが強いのですが、やり込んだベテラン本流釣り師の方々にも満足いただける一本に仕上がっています。生まれ変わったSUPERGAME BASIS、本流ヤマメ、アマゴのみならず、冬季のニジマスまで一年を通して頼れる一本として手に取っていただければ幸いです。

プロフィール

ちぬ

渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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