2023/03/14
コラム
23年新製品 天平 TENKARA のご紹介
毎年、欠かさずにいた新製品の紹介...完全に忘れておりましたー!!
気付けば3月、もうほとんどの河川が解禁してるのに今更...いやいや、それでもちゃんと紹介しておかなければと言うことで、今年の新製品の一つ、天平TENKARAの紹介です。
先代の天平テンカラがデビューしたのは2012年ですから、なんと10年超のロングセラーでした。今回は名前も新たに 天平TENKARAとなって、竿の素材設計から見直しを行いました。
一番の違いは先調子系だった先代に比べて、ストレートラインやレベルラインでキャストしやすくするため、やや胴に乗る調子になっていること。そのお手本は渓流TENKARA。
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/keiryu/tenkara/a075f00003ku90pqas.html
こちらも既に10年選手ですが、今でも石垣先生一押しの竿であり、今回の天平 TENKARAの監修は先生にお願いしました。
先生が特にこだわったのが、
キャスティング精度 / フッキング力 / 魚を安定して寄せる力
の3つの性能です。
胴に乗りやすい調子の竿を作ろうとすると、胴の硬さを落としがちですが、そうすると竿の動きに対する穂先の応答が遅れます。それが原因でアワセが遅れるため、バラシにつながりますし、胴の力が落ちれば鈎先に伝わる力が弱くなって、やはりバラシにつながります。
風の中でのキャストでは、竿がラインを押し出す力が足りずに毛バリが失速しやすくなりますし、魚を寄せる際には、魚のちょっとした挙動で竿がブレてしまい、驚いた魚が暴れて、取り込みでもアタフタすることになります。
そのバランスが取れているのが渓流TENKARAであり、目指すお手本となったわけです。
とは言うものの、渓流TENKARAは34-38のズームロッド。対して天平 TENKARAは33と36でズーム機構はありません。異なる長さ、異なる構造でどう調子の整合を取るか? さらに天平TENKARAは価格を抑えつつも、性能に妥協はしたくない。
そして何度かの設計見直しを経て完成したのが、この天平TENKARAなのです。
あと、この竿のおすすめポイントは、専用のパイプケースが付属していることです。
直径5cmのパイプなので、ちょっと太めですが、車の中で色々な荷物の下敷きになって竿が破損してしまう心配が減ります。
カタログにもHPにも載っていないので、ここで紹介しておきます。
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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