2024/05/28
コラム
渓流彷徨い日記 渇水の有田川本流
- 釣行日 2024年5月17(金)
- 場所 和歌山県 有田川
- 天候 晴、風強し
- 釣果 アマゴ
- 使用ロッド 原点流 抜70NL
- 仕掛け 天井糸0.6号、ナイロンハリス0.25号
- 釣り人 ちぬ
渇水になっているだろうと予想しつつも、今年はまだしっかりと釣り歩いていない有田川の北寺堰堤から上流を歩き通すプランで釣行。
そろそろ新子が出てくるかも?と予想して、なるべく新子を掛けないよう市販のミミズを用意しました。
現地着は6時過ぎ。まだ空気はひんやりとしていますが、日中はかなり暑くなる予報。
まずは北寺堰堤近くからスタート、週半ばの雨の影響もなく、想定通りの渇水。とりあえず川底をゴソゴソしてみますが、採れるのはオニチョロ、カワムカデくらい。クロカワも混じりますが、ミミズで通すことにします。
堰堤から北寺キャンプ場まで異常なし!!少しでも水深ある所が正解か?
淵も、溝も、段々瀬の落ち込みも…異常なし!!どうやら正解ではないようです。
さらに歩きます。100mほどの長い瀬が続くエリアの最下流部へやってきました。
全体に水深の無い中でも流れの芯となる筋がありますので、そこを重点的に流すと、この日初めての生命反応、ミミズでは一口で食い切れないので、恐らくサイズはそれほど。もう一度流すと、再びの反応。でも鈎掛かりしません。三回目はなく、この場を諦めて釣り上がります。瀬の上流部近くまで来たところで、ようやくの一尾目。
瀬肩がちょうど入川点の近くなので、ここで一旦道具をこの場において、車を取りに戻ります。このパターンで次の入川点まで歩いては車を取りに戻るを繰り返しながら、上流へと歩き通すプラン。それにしてもなかなかの渇水です。
車を移動させて再スタート。しばらくは何もありませんが、この日は、この子がけっこう遊んでくれました。鈎に掛からないアタリの犯人かな?何もないよりは楽しいのでOKです。
厳しい状況の中、どうすべきか色々と考えます。渇水だから?釣り荒れ?鳥害か何かで魚影が薄い?答えが出るまで全ての可能性を考えて釣りをするわけです。
渇水だから水深、水量のある流れの芯だったり、釣り荒れを予想して、普通ならスルーしそうな場所を流してみたり…
で、スルーしそうな場所でようやくの二尾目、もしや?の予想が当たって同じ場所での三尾目。
アマゴが隠れるような石があるわけでもなく、すぐ下にある落ち込みに気を取られて見落としがちですが、そこそこの流れと小石、小さいながら瀬の開きっぽい川相となって、餌場としては良い感じ。
竿抜けポイントが正解か?とも思いましたが、その後が続かず答え合わせが出来ないままに釣り上がります。
とうとう新子(あたらし)までやってきました。
ここは200mほどの瀬が続くエリア。その最下流部には落ち込みがありますが、入れ替わり立ち替わり釣り人に叩かれているはず。となれば、竿抜けは瀬の中にあるはずと予想して、落ち込みでは粘らずに瀬へ突入。
予想通りに最下流部の受け石前で明確なアタリ。写真では分かり辛いですがグッドサイズ。
その上の段へ。流芯近くは既に抜かれていると予想して、対岸の小さなスポットへ。
仕掛けが流れません、どうやら着水と同時に錘が石に噛んでしまったか…
竿を煽るとジワッと動く?木の枝か葉っぱか?もう一煽りすると走り出しました。どうやら着水と同時にアマゴが食っていたようです。これは0.25号だと抜けるサイズではなさそう.護岸ブロックの上から釣っていたので、急いで川岸近くまで下りようとした瞬間、足元がスリップ!やや斜めに配置されたブロックに足元をすくわれた感じです。
難なく着水、魚はまだ掛ったまま、ラッキー!と思ったのも束の間、立ち位置を確認した次の瞬間、強風の中に仕掛けは中を舞っていました。僅かの隙にラインテンションが抜けてしまったのか?
こんな時は精神的ダメージは大きく、瀬肩まで釣り切りましたが、集中力続かず。
とりあえずランチタイムで仕切り直し。
堰堤を挟むので、これを超えた上流から再開、と思いましたが、予報通りの夏日、暑さに負けてしまいました。しっかりと昼飯を食いましたが、その後は竿を出すことなく午後1時半で終了としました。
心配していた新子にも悩まされず(来年の釣りが心配ではありますが…)、数は出ませんでしたが、サイズが良かったので、これで良しとします。
そろそろ読者の皆さんも、また有田川か…と飽きられてしまいそうですが、禁漁まであと一月少々、もう少しお付き合い下さい。
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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