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2023/12/08

コラム

【バックナンバー 02】九頭竜川と夢の魚。

【バックナンバー 02】九頭竜川と夢の魚。
【TROUT MEETING】では過去の記事をバックナンバーとして公開しています。今回は「【バックナンバー 02】九頭竜川と夢の魚。」の記事をご紹介。当時のスタッフが、憧れのサクラマスを求めて九頭竜川で釣行した様子をご覧ください。

2月。九頭竜川で解禁。

トラウティストにとって憧れの強い魚。それはサクラマス。その釣りが解禁となる季節は、毎年フィッシングショーと同時に訪れる。スタッフである我々は、ショーの準備や前後の仕事でこの時期多忙を極めるが、いつもソワソワして、どこか落ち着かない。それでも毎年なんとか時間を確保して川に向かうが、夢の魚はそう安々とは振り返ってくれない。ただ、今年(2010年)はスタートから何かが違っていた。初戦となった寒晴れの2月中旬。開始早々に足元から白銀の魚体がルアーめがけて急浮上してきた。それを見たと同時にティップが引き込まれたが、あえなく直ぐにテンションが抜けてしまった。コンマ数秒の世界。このときは悔しいよりも驚きの方が大きかった。
濃霧の中での釣行。幻想的な風景の中で一人佇むのもまた一興だ。

濃霧の中での釣行。幻想的な風景の中で一人佇むのもまた一興だ。

雨天続きの3月前半に。

そんな出来事から季節は少し進んで3月の前半。あのような出来事が目の前で起きたからには、常に九頭竜の状況が気になっていた。そして天候が雨続きともあり水位チェックが日課に。そんな中、増水の影響が薄れ始めたホワイトデーの前後。釣り仲間から吉報が届き始めたのだ。「今だ」。深夜に大阪を出発し、真っ直ぐに前回のポイントへ向かう。車を止めて夜明けを待っていると、天候が前回とは打って変って曇天だった。さらに霧がとても濃い。そして薄暗い河原に立つと、あの日の出来事が蘇ってくる。「嫌だな・・・」。そんな風に考えながらゆっくりルアーを泳がせていると、緩やかにロッドが絞り込まれ、ドラグが滑らかに鳴り始めた。いつもは魚がしっかり反転してからアワセを入れる慎重派のはずが、この瞬間は頭が真っ白になっていた。慌てて闇雲にフッキングしてしまい、フックアップには至らず。みすみす自分からあの日の出来事を再現してしまう。しかし、不思議とネガティブな気持ちにはならなかった。この日は水量もよく、雰囲気は満々。魚も居るのが確認できた。後はただひたすら投げるだけ。少しでも変化のある流れを目掛けてキャストを繰り返すだけだ。

滑りやすい釣り場なので足元の備えは万全にして挑んだ。
滑りやすい釣り場なので足元の備えは万全にして挑んだ。

夢の魚とついに対面。

この日のタックルとして、リールはハイギアを選択したからか、カーディフ「C3000HG」のコルクノブからは流れの変化が巻き抵抗として、面白い様に指先で感じ取れる。そして次の瞬間!今までのとは全く違う、力強く、重たい抵抗がコルクノブに加わった。ドラグが勢い良く滑り出す。落ち着いたところで2、3クリックだけドラグを締め込むと、普段は先調子の「カーディフ ストリームチューン83L」が綺麗な弧を描いてベリーから曲がる。バットパワーは十分。少し強めにグリップを握り込むだけで、走り出したサクラの動きを止めることができた。これまでのバラシもあってドキドキと緊張はしたが、ファイトは余裕だった。何度見てもサクラマスは凛としていて美しく、力強い。
やっと今シーズンの始まりを実感した。

ついに出会えたサクラマス。その美しい姿は何度見ても見飽きない。
ついに出会えたサクラマス。その美しい姿は何度見ても見飽きない。
こだわりのタックルと一緒に写真を撮るのもまた楽しみの1つ。シーズンの始まりにいいスタートがきれた。
こだわりのタックルと一緒に写真を撮るのもまた楽しみの1つ。シーズンの始まりにいいスタートがきれた。

タックル&装備

ロッド : カーディフ ストリームチューン 83L
リール : カーディフ C3000HG
ライン : パワープロ 0.8号
リーダー : セフィア ミラクルループ8 2.5号
シューズ : ネクサス スパイクシューズWT

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