2023/07/11
コラム
春~夏のインショアゲーム×折本隆由&家田成大 in 東京湾 ~実釣編~
プロフィール
折本隆由 TAKAYOSHI ORIMOTO
家田成大 SHIGEHIRO IEDA
インショアゲームの魅力
ターゲット豊富で、アングラーのステップアップにぴったり
これまでも東京湾のインショアゲームをずっと楽しんできた折本さんと家田さん。改めてインショアの魅力を語ってもらおう。
折本「港湾部はショアからできるところが限られてくるから、インショアに出るだけで釣りの幅が一気に広がります。身近なエリアでびっくりするような釣りができるのがインショアの魅力。ちょっと船で出るだけで釣りの世界観がぐっと広がるんですよ」
家田「主なターゲットは、シーバス、クロダイ・キビレ、ロックフィッシュ 、フラットフィッシュ、サワラ、青物。クロダイとキビレは数が増えてきている印象ですし、サワラも年々アングラーの熱が高まってきています。あとは夜になればアジやメバルゲームも楽しい。インショアは、仕事終わりの夜に数時間出たり、短時間でも遊べます。この手軽さも大きな魅力ですよね」
折本「わからないことはすぐに船長に聞けばいいし、釣りのステップアップをしていくには、ものすごいスピード感で成長していくと思いますよ!」
東京湾 春~夏のインショアゲームその1 ~シーバス編~
ヒットパターンを早く見つけられるかがキー。
東京湾インショアゲーム。まずはシーバス狙いからスタートすることに。潮通しの良い場所で、風や流れが壁に当たり複雑な潮流になっている場所にエントリーした。
家田「まずはここから釣り始めてみましょう。ここはゴロタが入っているので、その上にルアーを通したり、岸際の壁ギリギリに入れて誘ってみてください」
すると、折本さんが早速キャッチ。サイレントアサシン99Sフラッシュブーストのスローリトリーブでヒットさせた。
折本「潮が当たっている岸壁沿いで喰って来ました。ただ巻きで時折ストップを入れるパターン。最初は129ミリのミノーやバイブレーションを投げていたんだけど、どうもショートバイトだったから、ルアーのサイズとアピールを少し下げたらヒット、やはりルアーローテーションは大切ですね!」
次のシチュエーションは、オープンエリアで広く散っているシーバスを釣っていく。イワシの群れが入っていて、地形変化はないので、流れのヨレやベイトの群れに当てるように釣っていく。
折本「フルキャストして巻いてくるだけなので、ビギナーでも釣りやすいパターンですね」
家田「オープンエリアでは反応が続かないことがありますが、折れない心でキープキャスティングしていくことが大切です。あとはレンジやルアーローテーションか変えながらやっていく。ルアーのアピール力の強さを調節していくことは大事です。パターンを見つけてしまえば、連発することも多いですよ。ヒントを見つけるまではいろいろ試すことですね」
東京湾 春~夏のインショアゲームその2 ~マゴチ編~
スリリングなヘッドシェイクを見せる激熱ターゲット。
昼のタイミングにはマゴチを狙う。水深5〜10メートルほどの砂地のエリアで、ジグヘッドリグを使った釣りを展開する。ルアーの誘い方としては、ボトムバンピングとリフト&フォールがメインパターン。活性が低いと思ったら、リアクション気味にボトムバンピングで誘ったほうがいい。
折本さんはジグヘッド以外にも、バイブレーションプラグでもマゴチを狙う。
折本「活性が高くて、魚が積極的にルアーを追うような状況ではハードベイトのほうがテンポ良く探れます。アピールが強いから、魚を引っ張って寄せる効果があるんです。アクションはジグヘッドリグと同じで、ボトムバンピングとリフト&フォールです。ただ、今日はローライトだから、あまり上までは喰い上げてこなくて、ボトム付近で喰いそうだね。ソフトベイトのほうが有利かも」
すると、家田さんにマゴチがヒット!
それを見てジグヘッドリグにシフトした折本さんも、すかさずマゴチをキャッチ!
折本「マゴチは初夏から秋がベストシーズン。東京湾のマゴチはこれからますます面白くなるので、ぜひ挑戦してみてください!」
東京湾 春~夏のインショアゲームその3 ~ブリーム(クロダイ・キビレ)編~
夏から秋はシャローのトップゲームが楽しめる。
東京湾のブリームゲームはフリーリグパターンが有名だが、小型ポッパーの釣りも楽しめる。ゴロタが入ったシャローの護岸際周辺を、50〜70mmサイズのポッパーで誘っていく。
折本「アクションは連続でポッピングしていったり、数回ポッピングさせてステイさせたり、状況に合わせてリズムを変えていきましょう。ステイの時間は、シャローでは短くしたり、深い場合では少し長く待って誘い出したりしましょう」
このタイミングではあいにく冷たい雨が降り、ブリームゲームにはかなり厳しい状況。
家田「ちょっと今日は寒くて厳しいかなぁ。ブリームのトップパターンが面白いのは初夏から秋。こちらも夏が熱いですよ!」
東京湾 春~夏の東京湾インショアゲームその4 ~ナイトメバル編~
夜の港湾部はゲスト多数のライトゲームパラダイス。
メバルは障害物の近くにいることが多く、港湾部の壁際というのが大きな狙いどころ。
家田「壁際を狙って投げてもらって、カウントダウンして、巻いてくる。カウントゼロで表層から、どのレンジで喰ってくるか探りながら釣っていく。ジグヘッドの姿勢が水平になるようなスピード感で巻いてくるのがコツです」
ライトゲームでは使うジグヘッドが軽いので、ビギナーの方には操作が難しいかもしれない。
折本「キャストしたら、ロッドをさびくように引いてくるのが簡単に釣る方法です。ルアーは壁際のカーブフォール気味に進んでくる形になって、オートマチックに釣れますよ。あとは、着水後3秒で引いたり、5秒で引いたり、カウントダウンしながら誘って魚のいるレンジを探っていきましょうまた、ジグヘッドはあまり軽くし過ぎない。しっかり投げて使える重さを使うことが大事。無理せず、使いやすい重さをチョイスしましょう」
家田「夜のライトゲームの場所はマリーナから出てすぐのところがほとんど。それでこれだけバイトの多い釣りが楽しめるのはインショアの魅力です。夜景を見てるだけでも楽しいくらいですし、いろんな人に体験して欲しいですね」
デイゲームではシーバス、ヒラスズキ、マゴチ、クロダイ。そしてナイトゲームではメバル、アジ、カサゴと、計7魚種をキャッチ。東京湾という同じステージで、エリアやタイミングを変えるだけでこれだけ豊富なターゲットを釣ることができるのだ。1魚種に絞って釣り込むもよし、短時間のナイトゲームを楽しむもよし、自由に遊べるインショアにぜひ挑戦してみて欲しい。
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